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プログラミング雑記 2026年7月2日

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今日もネットの海から拾ってきた、個人的に気になった技術ニュースや記事を厳選してお届けします。ご意見や補足があればコメントで教えていただけると嬉しいです。

プログラミング

Go言語

Goでアセンブリファイルを書くと、TEXT ·Add(SB), NOSPLIT, $0-24 のような独特な記法に出会います。これはPlan 9というOSそのものを使っているのではなく、Bell Labsが開発した研究用OS「Plan 9」のアセンブラ由来の表記スタイルをGoが受け継いでいるためです。

Plan 9は「あらゆる資源をファイルのように扱う」という思想をネットワークやプロセスにまで徹底したOSで、現在はMIT Licenseで公開されています。GoのアセンブラはこのPlan 9アセンブラの入力スタイルをベースにしつつ、Goツールチェーン向けに再設計されたものです。

独特な見た目の核心は、SBFPSPPC といった疑似レジスタと、「左がソース・右が宛先」という記法にあります。GCとのポインタ管理の連携も重要な約束事です。手書きアセンブリは強力ですが可読性や移植性を損ないやすいため、必要な箇所に限定して使うのが現実的です。


2026年6月にAzure FunctionsでGoランタイムが正式サポート(パブリックプレビュー)されました。本記事では、GitHub ActionsとOIDCを使ってGoアプリをAzure Function Flex消費プランへデプロイするCDパイプラインの構築手順を紹介しています。デプロイにはfunc packでビルドし、リモートビルドを無効化する必要があります。まだ情報が少なく、生成AIも古い実装方法と混同することがあり、筆者自身も苦労したとのことです。


Kotlin

JetBrainsとKing's College Londonのチームが協力し、初心者向けプログラミング教育環境「BlueJ」にKotlinサポートが追加され、より少ない記述量でオブジェクト指向プログラミングを学べるようになりました。


Visual Studio Code

Visual Studio Code 1.127(2026年7月1日リリース)では、エージェントの操作性と管理機能が大幅に強化されました。

エージェントがブラウザ上でページを開いたりスクリーンショットを撮ったりして自らの作業を検証できる「ブラウザツール」が正式リリースされ、デフォルトで有効になりました。また、統合ブラウザではサイトごとの権限設定に対応し、カメラや位置情報、Bluetoothなどのウェブ APIへのアクセスをサイト単位で管理できるようになりました。

エージェントウィンドウでは、セッションをグループ化してドラッグ&ドロップで整理できる機能が追加されました。チャット入力欄の上にはCIの失敗やプルリクエストのコメントを通知するバナーが表示され、会話を離れずに対応できます。

macOSとLinuxでは、エージェントが実行するターミナルコマンドにサンドボックス機能が導入され、ネットワークアクセスやファイルシステムアクセスが制限された状態でコマンドが実行されるようになりました。なお、組み込みのOllamaプロバイダーは非推奨となり、公式拡張機能への移行が推奨されています。


Visual Studio

Visual Studio の6月アップデートでは、Copilot の使用状況トラッキングの強化、MCP サーバーの信頼性検証、C++ 向けモダナイゼーションエージェントの一般提供開始など、可視性と信頼性を高める新機能が多数追加されました。


SQL Server

2026年前半、MicrosoftはSQL Server・Azure SQL・SQL database in Fabricにわたり多数のアップデートを提供しました。主な追加機能には、T-SQLでの正規表現サポート、AI埋め込み生成関数、Change Event Streaming、透過的データ暗号化の強化などがあります。開発ツール面ではSSMSやVS Code拡張機能が大幅に改善され、GitHub CopilotのAgent Modeや各種ドライバーの更新も行われました。


エンタープライズにおけるSQL Serverのクラウド移行が遅れる主な原因は、①ダウンタイムリスク、②コスト予測の不確かさ、③適切な移行先プラットフォームの選定という3点です。Azure SQL Managed Instanceは高い互換性とPaaSの利点を兼ね備え、これら3つの課題を同時に解決できます。また、Azure Hybrid BenefitやReserved Instanceなどのコスト最適化オプションも活用することで、長期的な移行戦略を成功させることができます。


Azure SQL の MCP サーバーで On-Behalf-Of(OBO)認証を活用し、AIエージェントがデータ操作を行う際にもサービスアカウントではなく実際のユーザー ID を監査ログに記録できるようにする方法を解説しています。


RDBMS

AIコーディングの普及がITエンジニアの仕事に与える影響を議論するセミナーが8月のOSC京都で開催されます。MySQLではセキュリティ強化のためCritical Security Update Patchが導入され、年月を反映した新しいバージョン番号スキームも発表されました。PostgreSQL 19の最初のベータ版が公開され、性能改善やSQL/PGQサポートなど多数の新機能が搭載されています。次世代RDB「Tsurugi」では相関サブクエリやBLOB/CLOB型への対応が追加されました。


GitHub / GitHub Copilot

GitHubがスパム目的でのユーザーデータ収集を防ぐため、スター・ウォッチャー一覧などの公開APIエンドポイントおよびUIビューへのアクセスを管理者とコラボレーターのみに制限することを発表しました。


GitHub Copilot CLIに自動モデル選択機能が追加されました。タスクの内容(推論・コード生成の複雑さ・バグ診断・ツール利用など)をリアルタイムで評価し、最適なモデルへ自動的にルーティングします。/modelコマンドでいつでも手動切り替えも可能です。料金はAIクレジット制で、オート使用時は同じモデルを直接指定するよりも10%割引になります。設定不要で、最新版のCopilot CLIに更新すれば利用できます。


VS Code の GitHub Copilot にブラウザツールが正式リリースされました。エージェントが実際のブラウザを操作し、ページの閲覧・クリック・スクリーンショット取得などを行えます。ユーザーのタブはデフォルトで非公開で、エージェントが開くタブは通常のブラウジングとは隔離されています。カメラやマイクなど機密性の高い権限はユーザーの明示的な承認が必要です。また、企業向けには管理者がアクセス可能なドメインを制御できる設定も提供されています。


GitHub Copilot CLIおよびSDKで、エージェントが1セッション中に消費するAIクレジットの上限を設定できるようになりました。インタラクティブモードでは /limits コマンドで上限の確認・設定が可能で、非インタラクティブモードでは --max-ai-credits オプションを使用します。なお、上限はソフトキャップであるため、実際の使用量がわずかに超過する場合があります。本機能はCopilot CLI 1.0.66以降およびSDK 1.0.5以降でパブリックプレビューとして利用できます。


GitHub Copilot Visionが正式リリースされました。チャットプロンプトに画像やPDFを添付することで、コードと合わせてCopilotが内容を理解・推論できるようになりました。VS Code、github.com、GitHub Copilot CLIで利用可能で、対応形式はJPEG・PNG・GIF・WebP・PDFです。Free、Pro、Business、Enterpriseを含む全プランで追加設定なしに利用できます。


オープンウェイトモデル「Kimi K2.7 Code」がGitHub Copilotで正式に利用可能になりました。Copilotのモデルピッカーで選択できる初のオープンウェイトモデルであり、コーディング作業においてより低コストな選択肢を提供します。現在はPro・Pro+・Maxプランへ段階的に展開中で、VS CodeやJetBrainsなど主要な環境に対応しています。Business・Enterpriseプランでは管理者による有効化が必要です。


GitHub Copilot CLIに、Microsoft C++言語サーバーがCopilot Pluginsマーケットプレイスからインストールできるようになりました。新たに追加されたセットアップスキルにより、C++言語サーバーが必要とするcompile_commands.jsonの生成・管理を自動化できます。CMakeおよびMSBuildプロジェクトに対応しており、「regenerate compile commands」と話しかけるだけで設定が完了します。なお、利用にはGitHub Copilotのサブスクリプションが必要です。


GitHub Models が2026年7月30日に完全廃止される予定であり、プレイグラウンドや推論APIなどすべての機能が利用不可となることをお知らせしています。


本書はオブジェクト指向UI(OOUI)の設計手法を解説した書籍です。タスク(動詞)ではなくオブジェクト(名詞)を起点にUIを設計することで、画面数の削減や作業効率・開発効率の向上が見込めます。前半では理論とプロセスを詳しく説明し、後半では18の実践演習を通じて手を動かしながら設計手法を体得できる構成になっています。2020年刊行の初版を改訂し、図版のカラー化と新たなあとがきを加えた新版です。


論文・その他

本記事は、フィンテックシステムを構築するエンジニア向けのハンドブックです。

お金の「表現・記録・実行」という3つの軸を中心に、精度管理や複式簿記、冪等性、資金予約といった実践的なパターンを体系的に解説しています。

また、外部APIやWebhookとの連携時の注意点、アクセス制御や職務分離といったコンプライアンス面、さらにはテスト戦略まで幅広くカバーしており、お金を扱うソフトウェア開発の全体像を把握するのに非常に役立つ内容となっています。


AI

Anthropic

AnthropicのAIモデル「Claude Fable 5」および「Mythos 5」は、2026年6月12日に米国政府の輸出規制を受け、すべてのユーザーへのアクセスが一時停止されました。規制の直接的な契機は、Amazonの研究者がFable 5のセーフガードを回避してソフトウェアの脆弱性を特定させる手法(いわゆる「ジェイルブレイク」)を発見したことです。

その後の調査で、Anthropicは同様の脆弱性情報が他の複数モデルでも取得可能であったことを確認し、新たな安全分類器(セーフティクラシファイアー)を開発・導入しました。この対策により問題の手法は99%以上のケースでブロックされるようになり、輸出規制は6月30日に解除されました。Fable 5は7月1日より世界のユーザー向けに、Claude Platform・Claude.ai・Claude Code・Claude Coworkにて提供が再開されます。

この一連の出来事を踏まえ、Anthropicは業界横断的な取り組みも開始しました。Amazon・Microsoft・Googleら「Glasswingプログラム」のパートナーとともに、ジェイルブレイクの深刻度を客観的に評価するための共通フレームワークの策定を進めています。評価軸は「能力の向上度」「対象の広さ」「兵器化のしやすさ」「発見のしやすさ」の4項目です。

さらに米国政府との連携も強化され、新モデルのリリース前評価、重大なジェイルブレイク発見時の迅速な情報共有、そして政府機関との共同研究への専任チーム設置などを約束しました。Anthropicは今後も安全性と能力の両立に向けた取り組みを続けていく方針を示しています。


Anthropicの開発者が提唱するトークンコスト削減術を紹介しています。高性能モデルを「アドバイザー」、安価なモデルを「エグゼキューター」として組み合わせる「アドバイザー戦略」と、頻繁に使うプロンプトをキャッシュして再処理コストを抑える「プロンプトキャッシング」の2つの手法が解説されています。


AnthropicはAIで科学研究を支援するデスクトップアプリ「Claude Science」のパブリックベータをmacOS・Linux向けに公開しました。文献調査、データ解析、図表・原稿作成などを1つの環境で行えるよう、PubMedなど60以上の科学データベースや計算環境と統合されています。既存の専門ツールを置き換えるのではなく、それらを連携させる作業環境として提供されており、利用にはClaude Pro以上のプランが必要です。


AnthropicはClaude DesktopのLinux版ベータを2026年6月30日に公開しました。Ubuntu 22.04以降およびDebian 12以降に対応しており、有料プランのユーザーはChat・Cowork・Codeの各機能をデスクトップから利用できます。インストールはAnthropicのaptリポジトリ経由が推奨されますが、.debパッケージも選択可能です。ただし、自動更新機能はなく、Computer UseやDictationはベータ版では未対応となっています。


MiniMax

MiniMaxが公開した「M3」は、コーディング・エージェント能力、100万トークンのコンテキスト長、ネイティブなマルチモーダル機能という3つの最先端機能を同時に備えた、世界初のオープンウェイトモデルです。これまでこの3つを兼ね備えるのはごく一部のクローズドモデルに限られていましたが、M3はそれをオープンな形で実現しました。

コーディングとエージェント性能においては、国際的なベンチマークでトップクラスの成績を記録しています。たとえば、ICLR 2025の論文を約12時間かけて自律的に再現し、18件のコミットと23枚の実験グラフを独力で生成。また、LLM推論における難難度の高いCUDAカーネル最適化を約24時間・147回の試行を通じて行い、ハードウェアの利用効率を9.4倍に向上させています。いずれも人間の介入はゼロでした。

コンテキスト長については、独自の「MiniMax Sparse Attention(MSA)」アーキテクチャにより、最大100万トークン(最低保証は51.2万トークン)をサポートします。これにより、長大なコードベースや長時間動画の理解といった用途にも対応できます。

マルチモーダル機能はオプション追加ではなく、事前学習の段階から組み込まれており、テキストと視覚情報の深い意味的統合を実現しています。近くHugging FaceおよびGitHubにて完全オープンソース化される予定です。


Google

GoogleがGemini Imageの高速・低コスト画像生成モデル「Nano Banana 2 Lite」を発表し、4秒でのテキスト→画像出力や上位モデルの半額以下の料金を特徴としています。


GoogleはNotebookLMに新機能「Short Video Overviews」を追加しました。取り込んだソースをもとに約60秒の縦型動画を生成できるもので、Web版では全ユーザーに英語で展開されています。動画形式はCinematic・Explainer・Shortから選択でき、Shortはソースの要点を素早く把握するための短い概要動画です。生成した動画はNotebookLM上で再生・共有・ダウンロードが可能ですが、現時点では英語のみの対応となっています。


GoogleはAIエージェントを本番環境で安定稼働させるため、ADK 2.0を開発しました。従来のLLMによる自律エージェントは、ステップの省略やコスト増加、セキュリティリスクといった課題がありました。ADK 2.0では「ワークフロー」機能を導入し、決定論的な処理とLLMによる推論を適切に組み合わせることが可能になりました。これにより、トークン消費量を約50%、処理時間を約20%削減できるとされています。


論文・その他

AIに論文を読ませると整った講評がすぐに返ってきますが、弱点を見落としやすく、点数評価は中間値に偏る傾向があります。また、論文本文に命令を仕込むことでAIの評価が操作される危険性も指摘されています。AIは要約や一次ふるい分けには有効ですが、論文の信頼性を本質的に見極める判断は依然として人間の役割として残ります。補助役として活用することが現実的な付き合い方です。


AIツールの普及に伴い、チームメンバーへの敬意を忘れずに「自分でレビューしていないものを他人に見せない」「簡潔さを心がける」「思考と共感を停止しない」という3つのガイドラインを、リーダーがチームに示すべきだと提言しています。


エンジニア

人生

「とほほのWWW入門」の管理人・杜甫々さんが、38年間のエンジニアキャリアを振り返った記事です。新人時代のプログラミングへの情熱から管理職を経て技術専門職へ転身、定年退職後もAIと向き合いながらプログラミングを楽しむ姿が語られています。


クラウド

Azure

Azure Updates (2026-07-02) | ブチザッキ

2026年7月2日のAzureアップデートでは、多岐にわたるサービスの更新が発表されました。

インフラ・コンテナ系では、App ServiceのKuduログ改善、Virtual MachinesのInstant Accessプレビュー、AKSへのInference Gatewayプレビュー、Container RegistryへのIPv6デュアルスタック対応などが発表されました。また、Azure Storage MoverがGoogle Cloud Storageからの移行をサポートし、Azure Blob Storageではクライアント側のデータ整合性保護がGAになりました。

AI・機械学習系では、Microsoft Foundry上でClaudeおよびClaude Sonnet 5がGA、Foundry ToolboxやDocument PII検出もGAとなりました。

データベース・分析系では、Azure SQL・Cosmos DB・PostgreSQLの各種更新に加え、Microsoft FabricのData WarehouseへのBulk Copy API追加など多数の機能強化が行われました。

開発ツール面では、WSL ContainerがWindowsのパブリックプレビューに登場し、Azure Blueprintsの廃止期限が2027年1月末に延長されました。また、.NET 8/9は2026年11月にサポート終了予定です。


2026年6月30日にリリースされた Azure Storage Explorer v1.44.0 では、サインイン・認証、AzCopy によるデータ転送、SAS 接続に関する複数の不具合が修正され、品質と信頼性が向上しています。


OS

Linux

Linus TorvaldsがLinux 7.2-rc1を公開しました。主な変更点として、Rustのzerocopyライブラリの導入により開発者がunsafeなコードを書かずに済むようになったこと、そして長年バグの温床だったC言語のstrncpy APIが6年以上の取り組みを経てついに削除されたことが挙げられます。いずれも「開発者がバグを書けないようにする」というカーネルの最近の設計方針を反映しています。正式版は2026年8月中旬のリリースが予定されています。


業界動向・時事

米民主党内で急進左派(民主社会主義者・進歩派)が勢いを増しています。11月の中間選挙に向けた予備選では、左派系候補が約27%の選挙区で勝利し、主流の穏健派を次々と破っています。所得格差の拡大や物価高を背景に「資本主義の弊害を減らし平等な社会を」と訴える左派への共感が高まっており、ニューヨーク市長マムダニ氏の躍進がその象徴となっています。2028年大統領選への影響も注目されます。


MicrosoftがOpenAIとの独占提供を解消する中、企業向けAIエージェント戦略を再構築するために「Microsoft IQ」を構成する4つの「頭脳」を活用し、AIエージェントにコンテキストを注入して業務遂行を支援する取り組みを紹介しています。


NECが完全子会社のNECソリューションイノベータを2026年10月に吸収合併し、AIを活用したシステム構築の生産性向上や顧客対応力強化を目指すとともに、エンジニア数を約2万人規模に拡大することを発表しました。


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