本日も、ネットに流れるトピックから個人的に興味を引かれたものを拾っていきます。
jQueryのメジャーアップデートはちょっとびっくりしました。ただ、JSのフレームワークは正直ムダに複雑なのでは?と思うところもあるので、jQueryぐらいでいいんだよと思ったりもします。
この記事への感想等コメントで頂けるとありがたいです。
プログラミング
JavaScript
jQuery 4.0.0は約10年ぶりのメジャーリリースで、レガシーブラウザ向けコードや長年の非推奨APIを整理し、サイズ削減とモダン環境への最適化を行ったバージョンです。
主な変更点として、IE10以下やEdge Legacy、古いiOS/Firefox/Android Browserのサポートを打ち切り、必要であれば3.x系を使うよう案内しています。 また、Trusted Types対応やCSPとの整合性向上のため、非同期スクリプト読み込みに<script>タグをより多く使うように変更しています。 内部実装はAMDからES Modulesへ移行し、Rollupによるビルドなど、現代的なモジュール/ビルド環境で扱いやすくなりました。
API面では、Array.isArrayやJSON.parseなどのネイティブで代替可能なヘルパー群(jQuery.isArray, jQuery.trim等)を削除し、IE向けハックや内部専用だったpush/sort/spliceなどもプロトタイプから除去しています。 フォーカス/ブラー関連イベントの順序はW3C仕様に合わせて変更され、focusin/focusoutなどの挙動がブラウザネイティブに一致する形になりました。
「slim」ビルドではDeferred/Callbacksを削除し、Promise前提のより小さな構成となっています。 公式CDNやnpmから入手可能で、アップグレードガイドとjQuery Migrateプラグインも提供されており、多くのプロジェクトが比較的少ない修正で移行できることを想定しています。
React Native Windows v0.81は、新アーキテクチャFabricをデフォルト有効とし、パフォーマンスや安定性、機能パリティを大きく向上させたリリースです。
主な変更点は、Hermes Debuggerによる統合デバッグサポート、ScrollView/TextInput/Textなど主要コンポーネントの機能追加とアクセシビリティ改善、デッドロックやクラッシュ修正などの信頼性向上です。
旧アーキテクチャPaperはv0.82で非推奨・削除予定であり、公式ドキュメントやサンプルAI Image Classifierアプリを通じてFabricへの移行ガイドが提供されています。
Node.js 25.4.0は2026年1月19日にリリースされたCurrent版で、CLIの--require-module追加や--heapsnapshot-near-heap-limitの安定化、require(esm)やモジュールコンパイルキャッシュの安定機能化、http.setGlobalProxyFromEnv()追加などの機能改善と、多数の依存ライブラリ更新・ドキュメント修正・テスト強化が含まれます。
SQL Server
Microsoft は、SCOM 向け SSRS/PBIRS および SSAS 管理パックを非推奨とし、2027年1月でサポート終了すると発表しました。
今後は新バージョン(SQL Server 2025 や SCOM 2025 など)への対応は行われず、Azure Monitor・Azure Arc・Log Analytics を用いた Azure ベースの監視への移行が推奨されています。
Azure
Azure Playwright Testing Service(プレビュー)は、インフラ管理なしでクラウド上のブラウザーでPlaywrightテストを実行できるサービスです。
Azureポータルでワークスペースを作成し、サービス用configや.envをプロジェクトに追加して、VS/VS CodeからUI・APIテストを並列実行し、ポータルでログ・レポート・トレースを分析できます。
本記事は、Azure App Testing の一部である Playwright Workspaces に新たに追加されたレポーティング機能の紹介です。
Azure ポータル上でテスト結果とトレースビューアを一元閲覧でき、独自の Azure Storage を紐付けて成果物の保存先や保持期間などのガバナンスを制御できます。
また、CI ログに出力される共有可能なレポート URL により、チームでのデバッグやコラボレーションが容易になります。
JetBrains
IntelliJ Platformのデバッガは、リモート開発対応のためフロントエンドとバックエンドに分割され、UIはフロント、実行中デバッガはバックエンドでRPC連携する構成に再設計されました。
この変更によりUI関連の一部APIが非推奨となり、XDebugSession#getUI などフロントUIへ直接アクセスする使用法はレースコンディションの原因となるため、新しい非同期API(runWhenUiReady など)やRemote Development対応向けの代替APIへの移行が求められています。
その他
UCバークレーのCS教授Sarah Chasinsが、視聴者からの質問に答えながら、初期Webや初期ウイルス、コンパイラの誕生など計算機史を紹介しつつ、各種言語(C++・Python・Rust・JavaScriptなど)の特徴や、AI時代でもコードを深く学ぶ意義を語ります。 また、ライブコーディングでAPIと可視化ライブラリを用いたデータ処理をデモし、デバッグやコードリーディングの難しさ、AIコーディング支援の限界と上手な使い方についても解説しています。
AI
GitLab
GitLab Duo Agent Platformは、GitLabが提供するエージェント型AIプラットフォームで、コーディングだけでなく課題管理、CI/CD、セキュリティチェックなど開発ライフサイクル全体を自動化・支援する仕組みです。 Premium/Ultimate向けにGitLab 18.8から提供され、複数エージェント連携やMCPクライアントによる外部ツール統合、期間限定のクレジット付与による従量課金型利用が特徴とされています。
AWS
2026年1月12日週の生成AI関連トピックをまとめた記事で、弥生のAI-DLC実践レポートやDify Enterprise on AWSイベント、Kiro Meetup #5、Nova Premierによるコード移行、VMware移行支援、SAPデータ活用などのブログを紹介しつつ、Amazon Lexの音声認識強化やVAD設定追加、Bedrockコスト可視化、Transform customのPrivateLink対応、SageMaker HyperPodのクォータ事前検証といったサービスアップデートを概説しています。
Kiro CLI v1.24.0では、Skillsによる大規模ドキュメントの遅延読み込み、外部ツール対応のカスタムDiff、ASTベースのコード検索・変換、18言語対応コードインテリジェンス、自動会話コンパクション、web_fetchのURL権限設定、SSH/SSM/コンテナ向けリモート認証などが追加され、長時間セッションやリモート開発を含む開発体験とセキュリティが大幅に向上したリリースです。
論文・その他
本記事は『バイブコーディングを超えて』を踏まえ、開発者の仕事はコードを書くことから、コーディングエージェントの出力をオーケストレーションし自分たちの文脈に合わせて最適解へ調整する役割へ変化していると論じています。 同時に、AIの出力は多数派の「一般解」に過ぎず、価値判断と基礎力を持つ人間のレビューが不可欠であり、エンジニアはAIで学習・生産性を加速させつつ、設計・ドメイン知識・テストなどの基礎スキルを磨くべきだと主張し、翻訳の質にも改善余地があると指摘しています。
クラウド
AWS
2026年1月12日の週に追加・強化された主なAWSアップデートをまとめた記事で、InspectorのGradle対応、LexのVAD感度設定、Connect CasesのCloudFormation対応、RDS各種DBの延長/セキュリティサポート、LambdaのDynamoDB Streamsクロスアカウント対応、メモリ最適化EC2 X8iインスタンス、Vercel v0との連携強化などが紹介されています。
エンジニア
AIとお仕事
生成AIを前提としたAIネイティブプロダクトでは、従来のように振る舞いを固定した「完成物」を詳細仕様で作り込む発想は機能せず、リリース後に学習し続ける前提で設計することが重要だと述べています。
CursorのようなAIコードエディタは、AIを付加機能ではなく中心に据え、リポジトリ全体のセマンティックインデックスや提案の採用・拒否ログを学習ループとして回すことで、ワークフロー全体を再設計し成功した例として紹介されています。
この時代のプロダクトマネージャーやテックリードに求められるのは「完璧な仕様を書くこと」ではなく、どのデータ・文脈・フィードバックをどう循環させるかという学習構造とガードレールを設計・運用することです。
また、差別化の源泉は機能やモデルそのものではなく、独自データを用いたフィードバックループをどれだけ早く健全に回し続けられるかにあり、そのためにはAIを理解し自ら試行錯誤でき、素早く意思決定できるAIネイティブな組織への転換が不可欠だと結論づけています。
お仕事
筆者はかつて「正義のエンジニア」として技術的正しさだけに固執し、組織内の政治や人間関係を軽視した結果、提案が潰れたり評価されなかったりして壁にぶつかってきたと振り返ります。
組織には公式な組織図とは別に「影のネットワーク」や非公式な力学があり、誰に・どのタイミングで・どんな文脈で話を通すか、根回しや配慮を含めて理解しないと、技術的に正しくても物事は通らないと説きます。
また、「媚びない」と「無礼」を混同していた過去を反省し、観察・洞察・共感・表現・一貫性からなる影響力は後天的に鍛えられるスキルであり、長期的には専門性と人望こそがもっとも強い影響力の源だと述べます。
そのうえで、自分が本当に譲れない価値(技術的誠実さ・ユーザーファースト・継続的学習)以外では形式面で戦略的に妥協し、「組織が求める成果」という建前を活用しつつ本音の技術的好奇心も満たす「したたかな生き方」を提案します。
ただしこれは「組織がまともで自分にエネルギーがある」場合に意味があり、組織が合わない人や消耗しきった人には休む・環境を変える・評価ゲームから降りるといった選択肢も正当だとし、最後に「理解することと加担することは違う。組織と踊るかどうかは自分で決めてよい」と締めくくっています。
OS
macOS
MacBook Air/Proのノッチ下に原稿テキストをスクロール表示できるテレプロンプターアプリ「NotchPrompter for macOS」が公開され、音声連動スクロールなどに対応した無料のオープンソースアプリとして配布されています。
