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# 学習記録:OSPFでハマったネットワークタイプの不一致トラブル

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はじめに

文系大学生ですが、趣味でネットワークについて勉強しています。Cisco Packet Tracerを使った学習中に、予想外のトラブルに遭遇しました。
参考書と生成AIを活用しました。
解決までのプロセスと学んだことを、学習記録として残しておきます。

今回の学習課題

目標: 3台のルーターをOSPFで接続し、端から端までPingを通す

構成:

Router1 ⇔ Router2 ⇔ Router3

使用技術: OSPFプロトコル(エリア0)

学習の進め方

Router1とRouter2の設定を完了した時点で、まず show ip ospf neighbor コマンドで状態を確認しました。

最初に直面した問題

show ip ospf neighbor を実行したところ、Stateは FULL になっていました。
スクリーンショット 2025-12-25 205627.png

「良かった、うまくいった!」と思って、show ip route で確認したのですが……
スクリーンショット 2025-12-25 205918.png

OSPFのルート(O)が1行も表示されていません。これはおかしい。

トラブルシューティング開始

ステップ1:基本的な設定を確認

技術書で学んだ基本に立ち返り、以下を確認しました:

✅ インターフェースの no shutdown 設定
✅ IPアドレスの設定(Router2で一部漏れを発見・修正)
✅ network コマンドの設定

しかし、これでも問題は解決しません。

ステップ2:ネイバーテーブルを詳しく見比べる

もう一度、Router1とRouter2の show ip ospf neighbor の出力をじっくり見比べてみました。

Router1の出力:

Neighbor ID     Pri   State           Dead Time   Address         Interface
10.0.0.2        0     FULL/ -         00:00:39    10.0.0.2        GigabitEthernet0/0

State欄が FULL/ - となっています。

Router2の出力:

Neighbor ID     Pri   State           Dead Time   Address         Interface
2.2.2.2         1     FULL/BDR        00:00:30    10.0.0.1        GigabitEthernet0/0

State欄が FULL/BDR となっています。

重要な発見: 同じ回線なのに、State表記が違う!

原因の特定

生成AIで調べたところ、これは OSPFのネットワークタイプの不一致 が原因だと判明しました。

何が起きていたのか

Router1の認識:

  • この回線は「Point-to-Point型」(2台が直接1対1で繋がっている)
  • DR(指定ルーター)の選出は不要

Router2の認識:

  • この回線は「Broadcast型」(複数のデバイスが繋がっているネットワーク)
  • DR/BDRを選出する必要がある

なぜルートが交換されないのか

同じプロトコルを使っているはずなのに、認識が異なるため、重要なルート情報(LSA)の交換が正しく行われていなかったのです。

それはちょうど、片方が日本語で話しかけているのに、もう片方がフランス語で返答しているような状態です。挨拶はできても、大事な情報は伝わらない。

解決策:ネットワークタイプを統一

Router2のインターフェース設定を修正し、Router1に合わせてPoint-to-Point型に統一することにしました。

Router2(config)# interface gigabitEthernet 0/0
Router2(config-if)# ip ospf network point-to-point

コマンド入力後、すぐにログが流れました:

05:12:03: %OSPF-5-ADJCHG: Process 1, Nbr 2.2.2.2 on GigabitEthernet0/0 from FULL to DOWN, 
Neighbor Down on Interface
05:12:03: %OSPF-5-ADJCHG: Process 1, Nbr 2.2.2.2 on GigabitEthernet0/0 from LOADING to FULL, 
Loading Done

一度ネイバーが切れ(DOWN)、その後すぐに再確立(FULL)されました。

解決の確認

もう一度、Router1で show ip route を実行します:

O    10.0.1.0/24 [110/2] via 10.0.0.2 ...

ついに、OSPFのルート(O)が表示されました!

最後にRouter1から遠いRouter3へPingを送ると:

Router1#ping 10.0.1.3
Type escape sequence to abort.
Sending 5, 100-byte ICMP Echo to 10.0.1.3, timeout is 2 seconds:
!!!!!
Success rate is 100 (5/5), round-trip min/avg/max = 0/0/0 ms

100%成功! ネットワークが開通しました。
スクリーンショット 2025-12-25 210733.png

学んだポイント

✅ 知識として学んだこと

  1. ネイバー状態がFULLでも、ルート交換が正常とは限らない

    • 「繋がった」と「正しく繋がった」は別物
    • State表記の詳細部分(FULL/- vs FULL/BDR)に意味がある
  2. OSPFのネットワークタイプについて

    • Point-to-Point型:1対1接続で、DR選出なし
    • Broadcast型:複数台接続で、DR/BDR選出あり
    • 両者は互いに同じ回線上では正常に動作しない
  3. トラブルシューティングの重要性

    • コマンド出力を「なんとなく見る」のではなく、細部まで確認する
    • 2つのルーターの出力を比較することで、不一致に気づける

💡 スキルとして得たこと

  • Cisco IOS のコマンド実行と出力の読み取り方
  • ネットワーク設定の細かい詳細が全体に与える影響の大きさ
  • 問題解決のためのプロセス的な思考法

今後の学習へ向けて

この経験を通じて、「基本を大事にする」「細部に目を配る」「比較して違いを見つける」ことの重要性を実感しました。
ハンズオンで学ぶことの重要性を感じました。
こうしたトラブルシューティングの経験は貴重な学習資産になると感じます。

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