はじめに
こんにちは!
記事をご覧いただきありがとうございます。
本記事では、Power BIにExcelデータを取り込んだ後に行うPower Queryエディターでのデータ加工について、実際のステップをベストプラクティスを交えて紹介します。
ぜひ最後までご覧ください!
目次
Power Queryエディターとは?
Power Queryエディターは、Power BIに取り込んだデータを「使いやすく整えるための前処理エディタ」です。クリック操作だけでフィルターや並べ替え、データ型の変更、結合などができ、データ加工の重要な役割を果たします。
加工前に確認しておくべきこと
データ構造の標準化
- ファイルに「ヘッダーが何行目にあるか」を把握する
- データの範囲に余白や不要な注釈が含まれていないかを確認
欲しいアウトプットをイメージする
- どの単位で集計したいか(例:月次・商品別など)
- データの粒度と整合しているか
- 主キーは存在するか
Power Queryで行った加工ステップ
ここからは、実際に私が行った加工処理とその目的を、ステップ順に紹介します。
【Step 1】不要な行・列を削除
- 最初にノイズとなる説明行や空行を削除
- 1行目をヘッダーとして使用は不要行を削除した後に適用する
【Step 2】データ型の明示的な変換
- 必要に応じて「日付」「数値」「テキスト」などを手動で設定
- 自動で設定された型を鵜吞みにせず確認する
【Step 3】前の値で空欄を埋める
- 階層構造のデータなどで、カテゴリ名が一度だけ書かれている場合に使用
- データが「1セルにしか書かれていないカテゴリ名」を繰り返すことでピボットしやすくなる
【Step 4】カラムの分割・整理
- 1列に「年月+商品名」などが混在していた場合区切り記号で分割する
- 余計な列が多い場合は「列の削除」→「列の並べ替え」で構造を整える
【Step 5】クレンジング
- 空白や改行が混ざっていたら整形する
- "¥", "%" など不要な記号は「値の置換」で消す
- フィルタやグループ化で「意図しない値」が混じるのを防ぐため、見えない空白にも注意する
ベストプラクティス
- ステップに名前(コメント)を付けることで、何をしているかすぐ分かる
- ステップを細かく分けることで後から修正しやすい
- 「ファイル構造は変わるかもしれない」と想定して、柔軟な加工にする
最後に
Power Queryエディターでの操作は、Power BIでのデータ分析において非常に重要なステップです。Excel のデータを取り込むだけでは終わらず、「加工して使える形にする」ことで可視化がスタートします。今後も工夫しながらデータ加工をしていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!