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【2020/4月更新】 【やってみた】編 ~ Watson Studioに新しく搭載された機械学習の自動化機能「AutoAI」

Last updated at Posted at 2019-06-05

:newspaper: 誰でもAIモデルが作れる! Watson Studioに新しく搭載された機械学習の自動化機能「AutoAI」をザクっとご紹介しますの続きです。(長くなるので記事を分割しました)

:pencil: (2019/12月) Relationship Mapなど機能強化に伴い一部の画面コピーを取り直しました。
:pencil: (2020/04月) モデルの生成数が4->8に増えたのに伴い、一部の画面コピーを取り直しました。

やってみた

シナリオ

前述のYoutube動画やCognos Analyticsのデモ等でよく使われる顧客離反の実績データ(customer_churn.csv)を使って予測モデルを作り、顧客のサービス解約の可能性を予測します。
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上記のようなデータで、"CHURN"の値(TかFか)を予測する二値予測問題です。
:warning: 記事を読むだけでなく実際に実行される場合は、上記のCSVデータをお手元にダウンロードしておいてください。

はじめに

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  • 任意のプロジェクトで「Add to Project」-「AutoAI Experiment」をクリック

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  • Nameに任意の名前を入力し、利用するWatson Machine Learningのインスタンスを選択して「Create」ボタン

入力データを指定

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  • browse」リンクでダウンロード済みのcsvファイルを指定します

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  • 「DataSource」欄にCSVファイルの名前が表示されます
  • 右側に「Select column to predict(予測したいカラムを選択)」が表示されるので「CHURN」を選択します
  • CHURN」を選択すると自動的に「PREDICTION TYPE(予測の種類)」は「Binary Classification(二値分類)」がセットされ、「OPTIMIZED METRIC(最適化の指標)」は「ROC AUC(Area under an Curve)」にセットされます
  • Run experiment」ボタンを押します

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  • 処理の進行につれてRelationShip Mapが逐次、ダイナミックに更新されていきます。

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  • ビューを切り替えるとProgress Mapもみられます。トレーニングの進行状況を見るのに便利です。

モデルの評価

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  • 完了しました。今回のデータではトレーニングに11分かかりました。
  • パネルの下部にモデルの精度が表示されています。
  • view details」のリンクからモデルの詳細情報を参照できます

View Details

※解く問題の種類により表示される内容は若干違います。当ケースは二値分類の場合の例です。

基礎的な性能指標
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混同行列(二値分類なので)
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PR曲線
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モデルの基本情報
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特徴量変換の内訳(こういうのを自動でやってくれるの、楽ですね)
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それぞれの特徴量の重要度
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モデルの保管とデプロイ

モデルを保管してWMLにデプロイする手順はModel BuilderやSPSS Modelerなどと同じです。

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  • 「Save as model」でモデルを保管します

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  • 任意の名前を指定して「Save]

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  • saveされました
  • View in project」のリンクをクリック

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  • Deployments」タブ-「Add Deployments」をクリック

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  • 任意の名前を入力して「Save」

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  • Statusが「ready」になったらWMLへのデプロイは成功しています
  • サービスの名前のリンクをクリック

モデルのテスト

:pencil:(2019/08/06) What's Newによると2019/07/19付でテストでフォームが使えるようになりました。今まではJSON形式の要求をベタで渡す必要がありましたが、楽になりました。
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以下はJSON形式の場合です。

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  • 「Test」タブ
  • 「Enter input data」欄にjsonの形式で要求ぺイロードを記載します
  • 「Predict」ボタン
  • 右側にレスポンス(判定結果)が返ります
request
{"input_data":[{
        "fields": ["ID","Gender","Status","Children","Est Income","Car Owner","Age","LongDistance","International","Local,Dropped","Paymethod","LocalBilltype","LongDistanceBilltype","Usage,RatePlan"],
        "values": [[1,"F","S",1,38000,"N",24.393333,23.56,0,206.08,0,"CC","Budget","Intnl_discount",229.64,3]]
}]}
  • 要求のJSONのレイアウトはマニュアルのココに書いてありますが、要は下記の感じです
request
{"input_data":[{
        "fields": ["名前1","名前2",..."名前N"],
        "values": [[1,2,...値N]]
}]}
  • JSON中にターゲット=予測対象=当ケースでは「"CHURN"」のカラムとデータは存在してはいけません。(それを予測するのですから当然ですが)
  • ターゲット以外は省略できません。存在しないなら明示的にnullという値を渡す必要があります
OKの書き方
{"input_data": [{
    "fields":["ID","Gender","Status","Children","Est Income","Car Owner","Age","LongDistance","International","Local","Dropped","Paymethod","LocalBilltype","LongDistanceBilltype","Usage","RatePlan"],
    "values":[[null,"F",null,null,null,null,null,null,null,null,null,null,null,null,null,null]]}]
}
NGの書き方
{"input_data": [{
    "fields":["Gender"],
    "values":[["F"]]}]
}

(ご参考) モデル作成時に指定可能なオプション

発表当初はデフォルト決め打ちでしたが、2019/12月現在、デフォルトの設定を変更できるようになってます。
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【データソース】
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  • サンプリング、データのスプリット方法、含めるカラム(デフォルトは全部)

【予測】
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  • 予測手法、Trueの値、重視すべき指標

【一般】
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  • 手法の明細など。今は参照のみで変更できません。

以上です!(簡単すぎる。。)

:clipboard: 改定履歴

初版から記述を追加/変更した箇所には:pencil:マークを付けておきますね。

日付 変更内容
1.0 2019-06-05 初版公開
1.1 2019-08-06 テストでFormが使えるようになった点を追記
1.2 2020-04-09 一部画面コピーの取り直し
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