概要
私は、様々な現場・プロジェクトに参画してきました。
改めて、「責任」という言葉について深く考えたので、その内容をまとめます。
責任とは何か
責任とは何か考えたことはありますか。
責任とは、何か問題があったときに謝ることではありません。
責任とは、依頼された内容に対して達成することです。
責任の比重について
PM(プロジェクトマネージャー)、PL(プロジェクトリーダー)、開発メンバーの3人の構成で考えてみます。
下のような責任の比重が理想ですよね。
責任の比重 の操作が行われると、こんなプロジェクトも存在します。
責任の比重の操作
責任放棄や責任転嫁など、責任の比重は操作が可能です。
上司側のほうがある程度操作が有利に操作すること可能かと思います。
下の例だと、PLが進捗管理など本来の責務を怠っているのですが、正論を言っているようで開発メンバーに責任を押し付けています。
上記の例以外にも、責任の比重を操作する方法は、色々とあります(悪用厳禁です)
- 「そんな話聞いてない」ととぼける
- 「前から言ってると思うけど..」と存在しない話をでっち上げる
- 「この仕事どのくらいでできる?」と言質を取った上で「できると言ったよね」と詰める
など...
責任の比重が崩壊すると..
責任の比重が崩壊すると、プロジェクトが進まなくなります。
その役職の本来の責務を行われず、部下が役割を担うことでキャパオーバーしてしまったり、仕事を放棄されてしまうとそこでエスカレーションが止まってしまうため、仕事が回らなくなるのは当然です。
どうしたらいい?
上司側と部下側で対策を説明します。
上司側
- 依頼する内容について正しく精査する
「無理な仕事は断る」「次年度のタスクにする」など制御することで、キャパオーバーや遅延を防げます。
- 能力に合った作業の割り振りを行う
割り振るタスクは、部下の能力+αくらいがベストだと思います。
そのため、部下の能力を見極める能力が必要です。
- 定期的に進み具合を確認する
進捗確認の間隔が細かすぎると、マイクロマネジメントになってしまうのですが、部下からの報告がないから知らなかったは、ただの責任放棄です。
- 進捗が悪い場合は、キャッチアップの対策をとる
進捗が悪い場合に「残業してでもやれ!」ではなく、割り振りの変更、スケジュールを調整などのキャッチアップの対策をすることで、部下は信頼して付いてきます。
- 部下の報告が正しいかの見極める
今回説明した内容だと、PMが原因が本当に開発メンバーにあるのかを見極めることができると、責任の比重は補正されます。
報告内容をそのまま受け入れるのではなく、「なぜ、そんなことが起きたのか」「根本の問題は何か」を突き詰めることで、今後プロジェクトは改善されていきます。
部下側
- 報連相を行う
報連相をしっかり行うことで、上司との信用ができます。
問題があった場合でも頑張ってくれていることは理解してくれるので、フォローしてくれたり、責任を受け持ってくれたりします。
- メモを取る・内容を上司に確認する
口頭でのやり取りには、必ず言った言わない問題が発生します。
議事録やメールなどテキストベースで残すことで、責任の押し付けが削減されます。
- 無理なら「難しい」と言う
部下の能力を見極められていない上司は、キャパオーバーを無視して依頼してきます。責任は依頼されたことに対して達成することなので、無理なら「難しい」と言ってしまったほうが良いです。
それを受けて上司は、調整してくれたりキャッチアップしてくれます。
- 責任の比重が操作されている場合は、別の誰かに相談する
上司に「責任の比重」を操作をされている場合は、その上司に相談してもなにも変わりません。別の誰かに相談することで、問題が発覚したり、必要のない責任を取り除くことが可能です。
まとめ
今回は、プロジェクト管理における責任の比重について、私の考えをまとめてみました。
読んでいただけた方に考えるきっかけになれば嬉しいです。
ご意見等ありましたら、コメントをいただけると幸いです。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。