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無料で独自ドメインメールを使いたい時の最適解 — KaiMailでWebhook受信とSMTP送信

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はじめに

独自ドメインのメールアドレスを、無料で受信して、有料プランでSMTP送信とWebhook連携まで使いこなす方法です。

サーバーを契約せずに独自ドメインでメールだけ使いたい時に、参考になれば幸いです。開発者向けの機能(Webhook、API、SMTP送信)を中心に解説します。

この記事で解説する方法

  • 国内発のKaiMailというメール転送サービスを使って、独自ドメインメールを受信
  • Gmailなどの既存メールアドレスに転送して受信
  • 有料プランでSMTP送信(送信元を you@yourdomain.com にする)
  • Webhookでメールをプログラムで受信(開発者向け)

KaiMailとは

KaiMailは、独自ドメインのメールを転送できるメール転送サービスです。

通常、独自ドメインのメールアドレスを使うにはメールサーバーを用意する必要がありますが、KaiMailを使えばメールサーバーなしで運用できます。転送メールの到達性を高めるため、ARC署名とDKIM署名に対応しています。

image.png

主な特徴:

  • 無料プランで1ドメイン、1メールボックス、月300通まで転送可能
  • リアルタイムでメール転送ができる(数秒〜1分以内)
  • 独自ドメインのメールを Gmail や Outlook で受信可能
  • MXレコードを設定するだけで利用できる(メールサーバー不要)
  • ARC署名・DKIM署名・SPFチェック対応
  • 有料プランでWebhook配信、SMTP送信、HTTP API送信が利用可能
  • 日本語UI、JPY料金設定対応

Screenshot from 2026-07-24 08-55-10.png

前提として

  • ドメインはお名前.comまたはCloudflareなどで取得済み。DNS機能を使ってレコードを設定します
  • KaiMailは無料プラン(Basic)を利用して受信設定を行います
  • SMTP送信やWebhookを使う場合は有料プラン(Plus以上)へのアップグレードが必要です

KaiMailの設定手順

1. KaiMailに登録

  1. KaiMailの公式サイトにアクセス
  2. 「無料で始める」または「アカウント作成」をクリック
  3. メールアドレスとパスワードを入力してアカウントを作成
  4. 確認メールが届くので、リンクをクリックして本登録を完了

image.png

2. ドメインを追加

  1. ダッシュボードの「ルート」→「ドメインを追加」をクリック
  2. ドメイン名(例: example.com)を入力
  3. ドメインの所有権確認方法を選択(DNS TXTレコードまたはメール認証)

Screenshot from 2026-07-24 10-14-18.png

Screenshot from 2026-07-24 10-14-30.png

ドメインを追加すると、「ルート」の画面から各ドメインの設定関連にアクセスすることができます。

3. DNSレコードを設定する

Screenshot from 2026-07-24 10-33-13.png

ドメインのDNS管理画面(お名前.com、Cloudflare、Route 53など)で、以下のレコードを追加します。

MXレコード

KaiMailのメールサーバーにメールを届けるための設定です。

ホスト名 種別 優先度
@(または空欄) MX mail.kaimail.net 10

TXTレコード(SPF設定)

送信元ドメイン認証のためのSPFレコードです。

ホスト名 種別
@(または空欄) TXT "v=spf1 include:spf.kaimail.net ~all"

TXTレコード(DKIM設定)

KaiMailのダッシュボードでDKIMキーを生成し、表示された公開鍵をTXTレコードとして登録します。

ホスト名 種別
selector1._domainkey(ダッシュボードに表示されるホスト名) TXT (ダッシュボードに表示される公開鍵)

注意: DKIMの公開鍵が長すぎて1つのTXTレコードに入らない場合、Route 53などの一部のDNSプロバイダーでは対応方法が異なります。詳細はKaiMailのドキュメントを参照してください。

DNS設定が反映されるまで数分〜数時間かかることがあります。KaiMailのダッシュボードでドメインのステータスが「アクティブ」になれば設定完了です。

注意: DKIMの公開鍵が長すぎて1つのTXTレコードに入らない場合、Route 53などの一部のDNSプロバイダーでは対応方法が異なります。詳細はKaiMailのドキュメントを参照してください。

DNS設定が反映されるまで数分〜数時間かかることがあります。KaiMailのダッシュボードでドメインのステータスが「アクティブ」になれば設定完了です。

4. メールボックスを作成

  1. ダッシュボードでドメインを選択
  2. 「メールボックス」→「メールボックスを追加」をクリック
  3. メールアドレス(例: hello@example.com)と転送先メールアドレス(例: yourname@gmail.com)を入力
  4. 保存

5. 受信テスト

別のメールアドレスから、作成したメールボックス(例: hello@example.com)宛にテストメールを送信します。転送先のGmailに数秒〜1分以内に届けば成功です。

Screenshot from 2026-07-24 10-49-44.png

メールの詳細のところに、mailed-by: mail.kaimail.net が表示されたら KaiMail 経由で送信された証です。また signed-by のところに、発信元の名称入っていたらメールの署名が改ざんされてないことを証明になります。

SMTPで独自ドメインから送信する

Basic(無料)プランでは受信と転送のみです。独自ドメインからメールを送信するには、Plus以上の有料プランにアップグレードする必要があります。

プランのアップグレード

  1. ダッシュボードの「プラン管理」→「アップグレード」をクリック
  2. Plus(月¥550)または上位プランを選択
  3. Stripeの画面が表示されたらの支払い情報を入力してアップグレード

image.png

SMTP設定

アップグレード後、SMTPパスワードを取得します。アカウントをアップグレードすると、SMTPを利用するためのパスワードは自動で生成されます。

  1. ダッシュボードのプロフィールのところを開く(上の部分にメールアドレスがあるところ)
  2. ページの下にある「SMTP認証情報」のパスワード部分をコピー
  3. ユーザー名は、登録メールアドレスになります

Screenshot from 2026-07-24 13-52-55.png

SMTPサーバーの設定値は以下の通りです。

項目
SMTPサーバー mail.kaimail.net
ポート 587(STARTTLS)
ユーザー名 KaiMailアカウントのメールアドレス
パスワード 生成されたSMTPパスワード
認証方式 平文ログイン(STARTTLSで暗号化)

メールクライアント(Thunderbird、Apple Mailなど)またはアプリケーションから、この設定で送信すると、送信元が you@example.com になります。

Gmailから送信する設定(オプション)

GmailのWebインターフェースから独自ドメインで送信したい場合、以下の手順で設定できます。

  1. Gmailの「設定」→「アカウントとインポート」を開く
  2. 「別のメールアドレスを追加」をクリック
  3. メールアドレス(例: hello@example.com)を入力
  4. SMTPサーバー: mail.kaimail.net
  5. ユーザー名: KaiMailアカウントのメールアドレス
  6. パスワード: SMTPパスワード
  7. ポート: 587(TLS)
  8. 確認メールのURLをクリックして認証

他社の説明ですが、アイテスプラスが公開してる独自ドメインで送受信Gmail設定手順も役に立つかもしれません。SMTPサーバー、ユーザー名、パスワードとポートは相違があるので、注意してください。

Webhookでメールをプログラムで受信する(開発者向け)

KaiMailの特徴的な機能の一つが、受信メールをHTTP Webhookとしてアプリケーションに配信できる点です。Plusプランから利用可能です。

Screenshot from 2026-07-24 17-09-23.png

Webhookの仕組み

  1. 誰かが hello@example.com にメールを送信
  2. KaiMailのMXサーバーがメールを受信・処理
  3. 指定したHTTPSエンドポイントにJSON形式のPOSTリクエストが届く

メールサーバーの運用やSMTPの知識なしに、HTTPエンドポイントひとつでメール受信を実現できます。

Flaskでの受信例

最小限のWebhookレシーバーは以下のようになります。

from flask import Flask, request, jsonify

app = Flask(__name__)

@app.route("/webhook", methods=["POST"])
def receive_webhook():
    payload = request.get_json()

    subject = payload.get("headers", {}).get("Subject", "(no subject)")
    sender = payload.get("headers", {}).get("From", "(unknown)")
    body = payload.get("body_text", "")

    print(f"From: {sender}")
    print(f"Subject: {subject}")
    print(f"Body: {body[:200]}")

    return jsonify({"status": "ok"}), 200

if __name__ == "__main__":
    app.run(host="0.0.0.0", port=8000)

本番で使う場合は、必ずX-KAI-Webhook-Signatureヘッダーによる署名検証を行ってください。詳細な実装方法や署名検証のコードは、KaiMailのWebhook連携ガイドを参照してください。

Webhookペイロードの構造は以下のようになっています。

{
  "version": "1.0",
  "timestamp": "2025-01-31T10:30:00Z",
  "headers": {
    "From": "alice@example.com",
    "To": "hello@yourdomain.com",
    "Subject": "Quick question",
    "Date": "Fri, 31 Jan 2025 10:30:00 +0000",
    "Message-ID": "<abc123@example.com>"
  },
  "body_text": "Hi,\n\nDo you offer annual discounts?\n\nThanks,\nAlice",
  "body_html": null,
  "attachments": [],
  "envelope": {
    "sender": "alice@example.com",
    "recipient": "hello@yourdomain.com"
  },
  "account": {
    "email": "you@example.com",
    "domain": "yourdomain.com",
    "mailbox": "hello@yourdomain.com"
  },
  "metadata": {
    "authentication_results": {}
  }
}

開発中のローカルテストにはngrokを使ったトンネリングが便利です。詳細はPythonでKaiMailのWebhookをテストする方法に手順をまとめています。

HTTP APIでメールを送信する(開発者向け)

SMTPハンドシェイクがタイムアウトするサーバーレス環境や、ポート587がブロックされているホスティング環境では、HTTP API経由での送信が有効です。

curl -X POST https://kaimail.net/api/v1/email/send \
  -u "you@example.com:YOUR_SMTP_PASSWORD" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{
    "from": "Support <hello@yourdomain.com>",
    "to": ["customer@example.net"],
    "subject": "ご登録ありがとうございます",
    "text": "こんにちは。ご登録ありがとうございます。"
  }'

レスポンスに含まれる tracking_id で、送信後のステータス(queued、sending、sent、failed)を追跡できます。詳細はHTTP Sending APIドキュメントを参照してください。

image.png

最後にKaiMailの安全性について

メール転送サービスを選ぶ上で、セキュリティとプライバシーは重要な判断材料です。KaiMailの取り組みをまとめます。

  • TLS暗号化に対応: メールの送受信はTLSで暗号化されています
  • メールの保存期間: 転送処理のために必要な間のみメールを保持し、転送後は一定期間で自動削除されます
  • GDPR対応: EU一般データ保護規則に準拠した運用を行っています
  • 送信ドメイン認証: SPF、DKIM、DMARCに対応しており、なりすましメールを防ぎます
  • ARC署名: 転送メールにARC署名を付与し、GmailやYahooなどでの配信到達性を守ります

まとめ

  • KaiMailを使えば無料で独自ドメインのメールを受信できる
  • MXレコードとSPF/DKIMレコードを設定するだけで運用開始
  • Gmailなどの既存メールアドレスに転送して使える
  • 有料のPlusプランからSMTP送信とWebhook連携が利用可能
  • HTTP APIもあり、サーバーレス環境からのメール送信に便利
  • ARC署名対応で、転送メールの到達性が高い

無料で独自ドメインのメールを運用するなら、KaiMailは開発者にとって特に価値のある選択肢です。Webhook連携やHTTP APIが必要な場合、他の転送サービスと比較してもコスパが良いプラン設計になっています。

詳細なドキュメントや比較情報は以下を参照してください。

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