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Tanzu Mission Control Specialistを取得してみた

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先日VMware(現Broadcom)の資格であるVCP-TKOを取得したが、これの上位?資格としてVMware Tanzu Mission Control Specialistがある。
ただ、この資格を検索しても情報がほとんど見つからず、LinkedInで検索しても取得した人が2人くらいしか見つからなかった激レア資格となっている。
本メモはこの資格を受けてみた時の受験記録であり、激レアな体験をしたい人の参考になれば幸いである。
なお、'23/12時点の情報であり、将来的に変わるかもしれない点に注意。

VMware Tanzu Mission Control Specialistとは

VMwareは資格として全般的な知識を問う資格(いわゆるVCP/VCAP/VCDX)とは別にスキル認定資格みたいなSpecialistと呼ばれる資格も提供している。
VMware Tanzu Mission Control Specialist(以下TMC Specialist)とはそのSpecialistの資格のひとつでTanzu Mission Controlの実践的なスキルに関する知識が問われる試験となっている。
VCP-TKOと比べるとより実践的な内容が問われるため、操作手順等を知っている必要がある。
製品範囲の詳細についてExam Guideに詳細が記載されているので、こちらもあわせて参照するとよい。
Exam Guideから引用するが、以下のようにトラシュも入ってくるなど、本当に実践的な内容となる。

  • Section 1 – IT Architectures, Technologies, Standards
  • Section 2 – VMware Solution
  • Section 3 – Plan and Design the VMware Solution
  • Section 4 – Install, Configure, Administrate the VMware Solution
  • Section 5 – Troubleshoot and Optimize the VMware Solution

また、試験の前提条件に、The MQC should have 6-12 months hands-on experience with Tanzu Mission Control. とあるように、実際普段からかなり触っていることは前提となってくることに加えて、普段使わない機能も使っておく必要がある。

試験の前提

こちらは前提はVCP-TKOを取っておけばOK。
トレーニングの受講は不要なので、VCP-TKOを取っておけばお財布にはやや優しい試験となる。
なお、推奨トレーニングとして以下が挙げられている。

  • VMware Tanzu Mission Control: Management and Operations 2022
  • VMware Tanzu Mission Control: Management and Operations 2022 - On Demand

ただし、推奨トレーニングの内容は以下の点で十分とは言えない。

  • 2022年で更新が止まっており、2023年以降の機能(Mutation Policyとか)が出てこない
  • トラシュや細かい権限設定はトレーニングに出てこない

そのため、最低ラインの知識の確認として上記のドキュメントを利用し、後はドキュメントの機能を一通り試すような形で勉強する方がいい。
(ただし、細かい話はドキュメントにも出てこないので、ドキュメントをなぞればいいというものでもない点は注意)

試験内容

試験の紹介サイトによると以下のようになっている。

  • 言語:英語のみ
  • 試験時間:105分
  • 問題数:58(採点対象外の問題も含んで出題される)
  • スコア:100-500(合格は300以上)
  • 価格:$250くらい
  • 問題:選択式(複数選択するものもあり)

英語しかないので、英語アレルギーがある方には厳しい試験となる。
英語の文章は難しくないので基本的な文法が分かればどうにかなるが、たまに英語力がないと戸惑う問題もある。(自分はトラシュの問題で"clue(手がかり)"という単語が分からず手が止まったりした)
試験結果はその場で確認でき、スコアも知ることが出来る。
ピアソンVUEで受験することになるので、家環境をしっかり整備するか、不安な人はピアソンVUEの試験会場で受験しよう。

試験前の状態

各セクションに関する自分の理解は以下の状態だった。

  • Section 1 – IT Architectures, Technologies, Standards
    → Agentが何やってて、どういうCRDを展開しているかとかは理解済み。
  • Section 2 – VMware Solution
    → VMware Cloud Servicesとの関係、TKG,TKGsとの連携については理解済み
  • Section 3 – Plan and Design the VMware Solution
    → 利用可能なクラスタ、ネットワーク要件などは理解済み
  • Section 4 – Install, Configure, Administrate the VMware Solution
    → クラスタのタブに出てくる項目は利用条件含めて把握済み。Policyの内容は網羅的に覚えているが、どの権限があれば付与できるかはあまり覚えていない。
  • Section 5 – Troubleshoot and Optimize the VMware Solution
    → クラスタとの通信途絶時の表示やパッケージのインストール失敗時の挙動等、大体のエラーは把握済み。

と権限周り以外は苦手なところがなく、「余裕すよ。ハハッ」という軽い気持ちで受験したところ、、、

感想

合格はしたものの、かなり難しいと感じた。。。
スコアは何故かVCP-TKOより良かったが、あっちと違って全問回答後に全問見直した上、提出する瞬間もドキドキしてしまった。
苦手な権限周りがかなり出題され、クラスタだけでなくTMCの機能利用のための権限も聞かれる。
また、VMware Cloud Servicesでの権限も聞かれる。
トラシュもかなり細かく、ある操作が上手く動かない場合、この見え方だったら何が原因と思われるか、みたいな進捗状況によって取りうる解法が変わるようなトラシュを問われたりして、何度もトラブルを経験していないと難しい問題もあった。

その他感想。

  • TKGやKubernetesに関する問題も数問あった。
  • CLIの問題はVCP-TKOよりも多かったかも。ただ、出題範囲から逸脱していないので、出題範囲をしっかり抑えてたら網羅的に覚える必要はなさそう
  • 英語が得意ではないので、問題を2,3回読み直すこともあり、前より時間が掛かった

おわりに

VCP-TKO以上にマイナー資格で、そもそも資格として認識されているかが怪しいので、資格コレクターの方は是非受験して広めて欲しい。
あと、VCP-TKOと比べてこちらはガチの実務知識が聞かれるので、実務で使われている方で自信がある方も腕試しに受験することをオススメする。

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