Raspberry pi 4 (Raspbian Buster) で wifi APを作った時の話
wifi APを作ったときに引っかかった点を・・・・
Raspbian の Busterで作業しました。
日本語でググって出てくる解説のほとんどは、Busterではなく前バージョンのStretch
Busterは2019-07-10にリリースされたそうです。
これ以降にライズパイを購入した場合、標準のOSであるRaspbianはBusterになるでしょう。
(探せば前バージョンもあるらしい)
というわけで、ググって出てくる情報のほとんどは、前バージョンのstretchが前提となっています。
特に日本語で、Buster前提の記事は見たことが無いです。
wifi APの作り方はRaspbian の公式に載ってる
ラズパイ公式のHELPのDocumentationのConfigurationにWireless access pointに英語ですがそのものズバリと載っています。
Busterになって変更された点(eth0やwlan0のIPを指定する方法)
documentation > configuration > TCP/IP networkingによると、
Previous versions of Raspbian used the file /etc/network/interfaces for network interface configuration: if an interface is listed in this file, any settings there will take precedence over what is in /etc/dhcpcd.conf.
だそうです。
Busterからは、IPの設定には、/etc/network/interfaces ではなく /etc/dhcpcd.conf を使うらしいです。
Raspbianの前バージョンのstretchではinterfacesで記述することが推奨されていたそうです。
私が公式以外の解説ページで見た情報は、interfacesに記述するものと dhcpcd.confに記述するものが混ざっています。解説サイトのつまみ食いをすると、同じ設定を別々の場所で行うことになり意図しない動作となる可能性が高いです。
Busterになって変更された点?(wlan0側でdhcpサーバーとして機能させる場合)
Wireless access pointではdnsmasqを使う方法が示されています。
多くの解説ページでは isc-dhcp-server を使う方法が示されています。
おそらくどっちても動くでしょう。
ですので、どちらかだけを信じて使えばいいと思います。
eth0のIPはDHCPを生かしたままでもAPとして動く
公式を含めて解説ページのほとんどは、eth0に固定IPを振ることから始まります。
これはあくまで、ssh等でリモートアクセスするためのもので、純粋にwifi-APとして使うなら、eth0側はdhcpでIPを取ってきても動きます。
APとして機能させたいけど、固定IPを振れない環境もあるかと思います(私のように)
ただし、この場合は、キーボードとマウスと画面を物理的にラズパイに接続しないと操作しにくくなります。(割り振ったIPを別手段で確認できる場合は別)
パスワード無しのAPとして運用したい場合
パスワード無しのAPとして運用したい場合は、/etc/hostapd/hostapd.confのwpa関連の設定をコメントアウト or 削除すればパスワードを必要としないAPが出来上がります。
べ、別に罠APとして運用して接続してきた不届き者のパケットを解析して一人でニヤニヤしたかったわけじゃないんだからね!
country_code=JP
interface=wlan0
ssid=NameOfNetwork
hw_mode=g
channel=7
macaddr_acl=0
auth_algs=1
ignore_broadcast_ssid=0
# wpa=2
# wpa_passphrase=AardvarkBadgerHedgehog
# wpa_key_mgmt=WPA-PSK
# wpa_pairwise=TKIP
# rsn_pairwise=CCMP
tcpdump をwlan0に向いて使えばパケットを取得できる
自分のスマホからどのような情報が流れているか解析したい場合に使えるのではないでしょうか?
(例えばスマホゲームアプリの接続先とか)
以上!