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QC検定2級を受けてきた。

Last updated at Posted at 2019-09-04

はじめに

QC検定2級 第28回を2019年9月1日に受験してきました。

これを執筆時点では、まだ合否はわかりません。
2019-10-05 合格してました。

QC検定2級とは

詳しくは公式サイトを見るか、ググってください。

主に工場などで製品の品質を統計的に管理する技術があるかを見る試験です。公的資格ですが、国家資格ではないので気を付けてください。
参照:(Q7-1 QC検定は国家資格ですか?  関係省庁からの認定は受けてはおりませんが、一般社団法人日本品質管理学会からの認定を受けています 公式Q&A)

2級は、QCサークル[wiki]とか小集団活動とかいう労働者側からすればただただクソで、稀によく残業中 どころか、自主性を重んじる点を悪用して 無給でやらされたり、大正義トヨタ自動車様が悪用しまくった挙げ句に残業代未払い&過労死させた事件[参考]で悪い意味で注目された活動で、リーダーができるとか書いてますが、この資格試験の内容が役に立つとは全く思えません。

というわけで、近年はQCサークルは廃れ滅びかけております。
高度経済成長期にQC活動は非常に威力を発揮したといわれており、それは設計品質が糞な部分を製造現場で何とかしようとしていたため、ちょっとしたカイゼンや統計管理が非常に大きなウェイトを締めていたことをが原因と言われています。

また、頭のおかしい経営者と管理職のための、労働者の、いかに簡単に発表内容を作るか?の事例がいっぱいありました。

参考1 QCサークルは無意味であり、時間の無駄である ~QCサークル批判~
参考2 QCサークルと5S活動が労働生産性を低下?データを比較してみると…
参考3 QC活動が有効性を失った理由

現代のように、ちょっとしたことで改善できる部分は既にやり尽くし、設計段階で品質を作り込む現代では、特に製造現場で、それほど役に立つわけではないと言われています。

筆者の経験でも、経営者が何を思ったのか、「残業時間中に小集団活動をして発表しろ」とかぬかしたので、「あ、この会社終わったな」と感じたので辞めました。そして、筆者は小集団活動の内容は覚えていませんが、この活動をいかに楽して切り抜けるか、やった風を装うために「成果の予想が完璧にできて、新たなルール(チェックリスト)が増えないように切り抜けるものは何か?」を探し、適当に発表しようという、上記参考のダメな事例そのものな社員でした。
もちろん、前弊社の社員はおろか管理職も経営者もQCサークルとか小集団活動とは何かの訓練もトレーニングも受けてないんだから当然の帰結です。QC七つ道具なんて知らなかったよ。

噂では、前弊社の弊課では、発表会の前日に発表担当社員が鬱になって、すぐに辞めたらしい(押し付けてごめんね 逃げ切ってさーせん)

試験概要

試験は年2回の90分 選択肢から答えを選ぶ方式です。

試験内容の前半は、確率統計の計算問題が穴埋めで出題されます。
試験後半には下らない国語の問題が並んでいますが、はっきりいって無味乾燥なので、心を無にして丸暗記と系統暗記で突破しましょう。
あと、なんでも7つ道具にすればいいってもんじゃねぇよ!

というわけで、統計検定の方が目的がはっきりしている気がします。(統計検定未勉強

QC検定を受けた動機

もともと統計処理に興味があったんです。
しかも本当はデータサイエンティストになりたかったんです。
今は全然関係ない仕事してます。

執筆時の弊社元請の掲示板にQC検定のポスターが貼ってあったから、合格しとけば単価アップしてくれるかと期待してる。
統計検定の方が直接的で面白そうだったけど、給料アップのためにQCにした。
弊社は資格取得を奨励してるけど、QC検定はリストになかったけど、ごり押しして報奨金をせしめたい。

以上のように、大半は給料のためで、残りは知的好奇心のためです。

受けた時の筆者のスペック

高専 機械科 修了 (確率統計の授業はあったはずだけど記憶にない)
大学 工業系 修了 (統計で検定の内容があったはずだけど何をやったのか記憶にない)
大学院前期 工業系 修了 (確率のことは一切関係ない)
工業系会社の現場職  (確率統計とは一切関係のない仕事だったのだけど、ある時から小集団活動とかいう下らないことを残業時間にやらされるハメになって、「この会社終わったな」と察して辞めた(まだ元気に営業中の模様))
大学院後期 修了    (確率統計のことはいっさいやらず
日本から追放 アメリカ   (不確かさ解析をやらされるも意味がわからず、語学力の問題で半年でアメリカから追放
今職(一般中小企業) 机の前でキーボードとマウスをカチカチするだけの簡単なお仕事

というわけで、基本的には理系で、さらには取るべき学位もなくなっちゃったので、ガチ数学嫌いというわではありません。
∫は嫌いですが、Σに抵抗は全くありません。

ただし、平均はわかるけど、分散も検定も意味不明 って感じでした。
試験が終わった今でも、そんな感じです。

関連しそうで筆者が既に保持してる資格

・基本情報
  信頼度の問題はほぼ同じ
  マネジメントの思想部分は、後半の国語問題と共通してるかも。
  他は全く関連なし。
・簿記3級
  関数電卓ではない電卓を叩くのは上手くなった。

勉強法

計算問題

過去問。
ひたすら過去問。
一周目はとにかくキツい。
問題文を読んでいるよりも、後ろの解説を見てる時間の方が長い。
キツい。

なんてったって、過去問の一問目の第21回目の大問1からして、統計の検定の全般を知ってないと無理な問題。
χ^2検定?F検定?t検定?何それ?式ってこんなに覚えなあかんの?
ってなる。きつい。

過去問の一周目はそんなもん。大問1つ解くのに2時間とかかかることも当たり前。
不思議なことにそのうち慣れて、覚えてるっていう。
とりあえず過去問を3周するころには、必要な式を丸暗記しています。

丸暗記したころに、THE教科書を参考にしながら、暗記した式の成り立ちを覚えていきました。
そうしないと、いざ本番で忘れた時に、思い出せなくて困ります。

あまりにも過去問に脳みそを最適化させすぎると死にます。
QC検定過去問最大の罠は、特に検定の解法が、問題文で順番にだいたい示されて、それに従えばたいていの答えが導けます。
そのため、過去問のパターン外からの問題が出題されると詰みます。

試験日の一か月前にその危機感が募ったので、下記でも紹介するザ教科書の練習問題をやりはじめました。
そしたら問6.1なんて目からうろこが落ちまくりの問題が!
繰り返し数が一定じゃないなんてしらねーよ!
(THE教科書にも書いてねーし、答えにも解説がないよ!むしろ答えからリバースエンジニアリングしたよ!)
ってなりながら、さらに泣きながら平方和を電卓手計算してました。

また、第25回 第26回で難易度が激増、というより過去問にないパターンの問題が出ていたので、THE教科書の例題をだいたい一通りやっておきました。
特に過去問にない内容とパターンを中心に。
個人的には、相関係数の検定が追加されてたので、次は傾きと切片の検定が出るかな?と予想してたんですが、出ませんでした。
そのうち問題のネタがなくなったら出るでしょう。

国語問題

過去問しかやってません。
方針 方策 目標 課題 の違いを理解しなければなりません。
問題文の内容が、前前弊社のように、経営者と管理職の頭がおかしかったら何もできねーじゃん、って気が付いた辺りから、本当に無味乾燥でした。
だいたいゴーストの囁き(参照)に従って解いてたので、QC7つ道具が何なのかとか、ぜんぜん理解しないまま、終わりました。
まじでこの後半問題いらんくね?

使用教材

・過去問
image.png

過去問題で学ぶQC検定2級 単行本 – 2018/12/21
仁科 健 (監修), QC検定過去問題解説委員会 (著)
Amazon

私の知る限り、QC検定に関する過去問はこれしか知りません。
QC検定の主催者のページを見に行ったら、一回分1000円くらいで売ってました。たけーよ。
資格試験で過去問を解かないのは自殺行為です。

・QC検定の本
image.png

1回で合格!QC検定2級テキスト&問題集 単行本 – 2015/12/1
高山 均 (著)

Amazon

ネットでみて評判が良かったので買ったのですが、学習初期の必要な式を丸暗記してない状態では役に立ちました。それ以降は全く使ってません。
後半の国語の問題の範囲内についても一切使いませんでした。

学習が進むと、この本の範囲内だけでは過去問にすら対応できないことを知るはずです。
Amazonのレビューでは、「この本だけで合格しました」という記述もありましたが、それは第21回から24回までの簡単だった頃の話だと思います。

・THE教科書
image.png

入門 統計解析法 単行本 – 1992/4/1
永田 靖 (著)

Amazon

統計や検定に関する式の成り立ちを知りたいと思って、
QC検定の攻略サイトなどを見ていて、評判がよかったので買いました。
QC検定2級の計算問題の範囲からわずかに外側まで網羅されています。ただしOC曲線などのJISが絡む内容は載っていません。
また、章立てが独特で、χ^2検定とF検定を分散分析の括りで扱ってます。(普通は分けるよね?)
実験計画法も分散分析の中に含まれます。
知りたい内容を知るにはコツが必要です。

というわけで、この本は万人にはおすすめしません。
数式耐性が無い方には特におすすめしません。
さらに、初学者がこれを使うと意味不明で終わります。
ある程度学習が進んで、理解したうえでこれを読むと、式の成り立ちや性質がよくわかります。

特に練習問題は秀逸で、過去問ばっかりやってる時に、「解析せよ」という一言で、検定から何からすべてやらない問題は、なかなかに歯ごたえがあります。
上でも書きましたが、過去問回しの最大の罠は、過去問の解法の流れから外れた問題が本番で出されると、チンプンカンプンになることです。
この本の練習問題は、解答に解説がほぼ、いや全く、書かれていませんが、やる価値はあります。答えから解放を予想するリバースエンジニアリングが必要です。

・一陣の清風サイト
QC検定2級の学習に必要なことは全てここに載っています。といっても過言ではない。
仕事中にずっと見てました。(仕事してない
ちょいちょい数式に間違いも見受けられるけど、とっても美しくまとまっていてとても役に立ちました。
むしろ教科書なんていらんくね?ってくらい。
(きれいにプリントアウトできなかったんだけど、だれかいいやり方知らない?)

勉強期間

勉強期間って、本当に約に立たない情報だと思いますが。(しかもまだ合否がでてない 

4/20くらいにあった基本情報技術者試験が終わってから、試験日前日まで、平均すると一日1時間だとおもいます。100Hくらい?GWとかお盆とか勉強してません。
勉強場所は、ほぼ快活クラブの飲み放題カフェでした。家では合計5時間くらいしか勉強してません。
ある時は、勉強しに快活クラブに行って、6時間ぶっとおしで、キングダムを読んだ時は、自分は馬鹿じゃないか?と思いました。

感想

まだ合否判定出てないし見直しもしてませんが。
自己採点では8割正解してた。
2019-10-05 合格してました。

計算問題

相関係数の検定を出してきた以外は、ものすごく平均的な問題が多かったように思います。
しっかりと過去問で解き方の練習をしておけば、解けると思います。(言ってる本人は合否判定が出てませんが)

国語の問題

安定の時間がカツカツでした。
内容は覚えてません。
ほぼゴーストの囁きに頼ったので、まじで記憶にありません。
噂では、新たな7つ道具が発明されていたらしいです。

まとめ

資格試験はどこまでいっても運げーです。
勉強とは確率を上げることですが、どんだけやっても落ちるときは落ちます。たぶん。
まだ合否判定は出てないけれども。

第29回の合格率はかなり高いのではないでしょうか?
国語の問題の難易度は測りようがないのですが、計算問題はかなり普通だった印象です

試験のデータが公開されてました 参考pdf (時間がたてば消されるかも)
image.png

筆者は第21回から第26回までの過去問しかやっておらず、その中での相対値として第28回を評価すると簡単な部類だと思っており、第26回よりは簡単だったなぁというのが感想です。そのため、合格率は上がると予想したのですが、第26回よりも少し悪い合格率となっていました。
なんでだろ?

1級の合格率をみてると悲惨だし、論述もあるので1級を目指すつもりはありません。

さいごに
誰かの助けになれば幸いです。

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