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OpenStack Days Tokyoのプログラム選考をやってみて

Last updated at Posted at 2018-06-11

こんにちは、江崎(iorin)です。

私は、OpenStack Days Tokyo (OSDT) ならびに、Cloud Native Days (CNDT) イベントに実行委員として参加させていただいています。

両イベントは、今年8月2日(木)と3日(金)の二日間にわたって、ベルサール東京日本橋 にて開催予定です。
前回 は、実行委員という中の人の立場で、本イベントの方向性の検討の裏側を紹介しました。
だいぶ空いてしまいましたが、遅れていたプログラム作成がやっと終了し、来週から公開できるようになりました。
Qiita は、技術的なレポートを投稿する場ですから、本レポートでは、ことしのCall For Speakers の傾向とプログラム検討の裏側を披露しながら、クラウド分野において皆さまがどのようなテーマにご興味がありそうなのかについて共有したいと思います。

イベント会場 は、400名程度が収容できる大部屋と、それを分割してできる部屋を含めて50名〜160名程度が収容できる小部屋を合計7つ設置することができます。
例年は、午前中大部屋でのキーノート講演、午後は小部屋でスポンサー講演、企画セッションの他、クラウド技術に関する各種ハンズオントレーニングとOpsMeetupを開催していました。
また、展示スペースでは、50席程度のミニシアターが設置されます。
実行委員会では、キーノート講演、スポンサー講演ならびに、企画セッションの構成を中心に、イベントの建付けについて熱い議論を続けてきました。

##ことしのセッション検討経過について
以前 もご紹介したとおり、今回はイベントテーマ「Toward Cloud-Native」に沿って、様々なOSSコミュニティやユーザーコミュニティと連携して、下記4領域のテーマを扱っていくことにしています。

・コンテナ技術(K8S, OpenStack & Container等)
・エッジコンピューティング、NFV
・AI/DeepLearning、HPC、GPU利用技術
・DevOps、CI/CD、PaaS(Cloud Foundry, Serverless/FaaS, Ansible, Kong 等)
※「ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)」は、応募が無かったため削除

ことしも、それぞれのイベントでCall for Speaker (CFS) もおこないました。
その応募結果を見ながら、下記のポリシーでプログラムを立案していきました。

・「コンテナ技術」および、「DevOps、CI/CD、PaaS」領域は、OSDT/CNDTそれぞれで5件ずつ(各領域で10件程度)
・「エッジコンピューティング、NFV」領域は、OSDTとして5件程度
・「AI/DeepLearning、HPC、GPU利用技術」領域は、CNDTとして5件程度

また、各領域のセッションのうち、2/5程度を委員からの招待枠、3/5をCFSからの選出を行う方向としていましたが、今回はCFSの応募状況が活発であり、非常に魅力的な発表が多かったので、2日目午前の大部屋を3つに崩して、新たに6セッションを追加することにしました。

CFSの応募状況は、OSDT分が26件、CNDT分が23件です。
当初応募が集まると予想していた「コンテナ技術」よりも、「DevOps、CI/CD、PaaS」にいい案件が集まっています。
また、今回は技術動向の解説よりも、新技術を用いて先端的なユーザーがOpenStackやCloud-Nativeなシステムをどのように運用しているかという事例が多くなっています。
応募された各テーマ領域の検討チームで議論しながら、最後は委員全員の投票で案件を採択しました。

表でまとめると、今回のセッション構成は以下のとおりになります。

テーマ領域 OSDTセッション数 CNDTセッション数
コンテナ技術 5
(VIP2, CFS3/7)
5
(VIP2, CFS3/7)
DevOps、CI/CD、PaaS 5
(VIP2, CFS3/10)
8
(VIP2, CFS6/9)
エッジコンピューティング、NFV 6
(VIP3, CFS3/8)
-
AI/DeepLearning、HPC、GPU利用技術 - 7
(VIP2, CFS5/8)
スポンサー講演 10 0
(合計) 26 20

このセッションの中で、皆さまがご興味ありそうな事例については、キーノートセッションにもご登壇いただくことになっています。
また、ハンズオンセッションは、5社の最新ソリューションを無料で体験することができますし、OpsMeetupでは、OpenStackを活用するユーザーと開発者が活発に議論できる場をご提供します。

##ぜひご来場ください
プログラム は6/11(月)から公開、レジストレーション は6/18(月)からの開始予定です。
最大の難関であるプログラムがやっと決まりましたので、今後は登壇予定者と会話しながら、魅力的なセッションに仕立て上げていく予定です。

今回のイベントでは、オンプレミスに限らず、マルチクラウド・ハイブリッドクラウドな時代のCloud-Nativeインフラ利用者やCIO/CTOに向けて、皆さまが持っている共通課題とその解決法をお互いにシェアすることを目指しました。
混とんとするクラウド技術のトレンドと先端的な利用方法がひと目でわかり、自分のビジネスに活用するヒントが得られることと思いますので、皆さまぜひ会場にお越しいただき、登壇者や参加者と活発にご討論ください。

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