はじめに
今回は、SUNO AIを使用して曲を作成する際のコツについてご紹介します。以前の記事でSUNO AIを使った曲の作り方をご紹介しましたが、その後に1,000曲以上作成して、その中で得た知見をお伝えできればと思います。
もしまだ曲の作り方がわからない方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
https://qiita.com/inukai-masanori/items/c817d7803c615379587d
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日本語の歌詞は、ひらがなやローマ字で作成
日本語の歌詞を書くとき、通常は漢字を交えて書くことが多いですが、SUNO AIはまだ日本語の処理に完全には対応していない部分があり、読み間違える可能性が高いです。せっかくの良い曲が歌詞の読み間違いで台無しにならないよう、最初から平仮名やローマ字を使用することをお勧めします。
明日は
→ あすは
→ あすわ
または asuwa
※これにより、AIによる読み間違いを減らし、より正確な歌詞を実現できます。
少し本筋からは外れますが、当て字をすることもできます。
地球(ほし)
※これにより、ほし
と歌われます。しかしながら、()
はメロディをリピートするリフレインとしても利用されることがあるので、表記上の使用に留めて、プロンプトには平仮名だけを入力することをお勧めします。
文字数がメロディに与える影響を考える
音楽制作において、歌詞の文字数はメロディに大きな影響を与える要素の一つです。特に、曲調やスタイルを決定する際には、文字数を意識することで、より狙い通りの楽曲を作り出すことができます。
たとえば、ゆったりとしたバラードを作りたいのに、歌詞が多すぎると、どうしても早口になってしまうことがあります。これだと、せっかくのバラード感が失われてしまいますよね。
逆に、ラップのようにテンポの速い曲を作りたいのに、歌詞が少なすぎると、曲がすぐに終わってしまうことも。これでは、勢いを持続させるのが難しくなります。
SUNO AIなどのツールを使うと、色々なスタイルで曲を試せますが、スタイルばかりに気を取られて、同じ歌詞で何度も作り直してしまうことがよくあります。(私も結構やってしまいます)
絶対に歌詞は編集したくないという方は、スタイルもしくは後述する時間の関係を意識して頑張るしかないです!
10曲くらい試してもピンとこないときは、いったん歌詞の文字数を見直すのがスタイルの変更よりも近道になるかもしれません!
参考プロンプト
下記にテスト用のプロンプトを置いておきますので、ぜひ試してみてください。
おそらく同じスタイルでも大きく印象が変わると思います!
J-POP,BPM90,Piano,A.Guitar,Male Vocal,Hopeful and nostalgic
[intro instrumental]
[Lyrics that don't sing]
[Verse 1]
ページをめくる音が 過ぎ去る日々を歌う
未来(あした)の景色探して 記憶の隙間漂う
手帳に書いた約束 色褪せずそこにある
君と過ごした時間が 今も胸を照らす
[Chorus 1]
カレンダーに刻む想い 君の笑顔映した日々
何度も繰り返す 君への想い
消せない記憶の中で(中で)
[intro instrumental]
[Lyrics that don't sing]
[Verse 1]
カレンダーの白いページ
君の名前で染めたくて
過ぎ去る時 刻む想い
胸にそっと抱いている
[Chorus 1]
君と過ごした 日々が歌う
消せない記憶 彩る空
願い続けた 未来の道
君がそばにいるなら
作成する時間帯(日付)を考える
これは感覚ではあるのですが、同じ歌詞やスタイルを使っても、作る時間によって曲の雰囲気が大きく変わることがあります。
例えば、ある日は自分の好きな感じの曲が簡単にできるのに、別の日には全く納得のいくものが作れないこともあります。この差は思ったよりも大きいと感じています。
私だけでなく、数万円をかけてSUNO AIを利用している友人も同様の経験をしています。
このことから、時間や日付が何らかの形で乱数として利用されている可能性が高いと考えています。
そのため、もし短時間で気に入った曲ができた日はラッキーで、逆にしばらく曲作りを試みても好みの曲ができない場合は、次の日を待つか、少し時間を空けるのが良いかもしれません!
ボタン1つで曲ができてしまうので、意外とクレジットはすぐになくなります。
また、画像やテキスト系などの生成AIとは違い、内容の精査にある程度の時間が必要な曲という特性上、時間の消費も激しいです。
時には戦略的撤退も!
終わりに
SUNO AIを使った音楽制作は、想像以上にクリエイティブな体験です。
日本語の歌詞の扱いや曲のスタイル、文字数のバランス、そして制作する時間帯まで、ちょっとした工夫が作品のクオリティに大きく影響します。これらのポイントを押さえることで、理想に近い曲がもっと簡単に作れるかもしれません。
音楽制作は試行錯誤の連続ですが、その過程が楽しいところでもあります。
今回のコツを試してみて、ぜひ自分だけの素敵な楽曲を作ってみてください!