はじめに
私は以前からSUNO AIの存在を知っていましたが、実際に使用したことはありませんでした。
しかし、V4がリリースされた際に偶然V4で作られた曲を聴く機会があり、そのクオリティの高さに驚き、自分でも試してみようと思いました。
本記事では、一曲を作るまでの過程を記事にまとめます。
V4はまだベータ版であり、無料のプランではV3.5までしか使えません。
そのためこの記事では、有料プラン前提で進めていきます。
SUNO AIとは
Suno AI は、2023年12月20日にアメリカのSuno, Inc.によって発表された革新的な音楽生成AIです。ユーザーはテキストプロンプトを入力するだけで、音楽をゼロから自動的に作成できます。
日本語のプロンプトにも対応しており、ボーカルと楽器が組み合わさった楽曲やインストゥルメンタルを生成する能力を持っています。PCやiOSデバイスからアクセス可能で、曲のアイデアをすぐに具体化できる点が大きな特徴です。
V3.5 → V4 の変更点
公式の情報から簡単にまとめると以下になります。
- 改善: より良い音質、鋭い歌詞、ダイナミックな楽曲構造を実現
- 新機能
- リマスター: トラックをv4品質にアップグレード
- ReMiによる歌詞: 創造的で高品質な歌詞
- カバーアート: 音楽の雰囲気に合った新デザイン
SUNO AIの使い方
アカウント作成や課金の方法などは割愛させていただきます。
初期設定
作成ページにアクセスして、上部のCustomとAIのバージョンがそれぞれ、ON
とV4
になっていることを確認します。
CustomモードはOFFの方がより簡単に曲が作成できるのですが、あまり自由度が下がってしまうので、この記事ではCustomモードでの説明になります。
歌詞と曲の構成を作成する
Lyricsに歌詞を入れていきます。といっても歌詞の用意はないので、歌詞をAIで作成していきます。
※右上のInstrumentalをON
にすれば歌無しの曲も作成できます。
Write with Suno
のボタンから歌詞のテーマ等を入力することで自動作成できます。
今回は、カレンダーというテーマで作成してみます。
歌詞の候補が2つ表示されるので、好きな方を選んでください。
今回採用した歌詞
[Verse]
昨日の涙 どこへ消えたのか
ページをめくる 新しい朝に
白いカレンダー 未来を映す
今日も一歩 前に進もう
[Verse 2]
忘れたくても 忘れられない
過去の傷が 癒える日はない
だけど笑顔で 君と共に
新しい夢 掴みに行こう
[Chorus]
カレンダーに書いたあの日の誓い
君と過ごす日々を忘れない
過去も未来も全部抱きしめて
二人で進もう この道を
[Bridge]
星の輝き 夜空に描く
二人の未来 夢見るように
カレンダーには 書けないけれど
心に刻む この想い
[Chorus]
カレンダーに書いたあの日の誓い
君と過ごす日々を忘れない
過去も未来も全部抱きしめて
二人で進もう この道を
[Verse 3]
ページが進む 変わる季節に
色とりどりの 思い出たちが
君と一緒に 積み重なって
新しい日々 彩っていく
セクションについて
Customモードでは歌詞と合わせてAメロ
やサビ
などを「セクション」で指定します。
[Intro]
/[Solo]
/[Outro]
は指定しなくてもそれっぽく生成してくれるので、歌詞がある部分の構成を自分なりに考えて見ましょう。
今回はAIが提案してくれた構成通りで進めていきます。
下記の表はよく使うものだけまとめましたが、これ以外にも多くの種類が用意されているので、興味がある方は調べて見てください
※ある程度の音楽の知識は必要となります
セクション名 | 意味 |
---|---|
[Verse 1~xx] | 「Aメロ」または「Bメロ」 |
[Pre-Chorus] | 「Bメロ」または「サビ」に導くセクション |
[Chorus] | 「サビ」 |
[Bridge] | 日本だと、最後のサビ前に入るメロディ「Cメロ」 |
[Intro] | 楽曲の導入部分(イントロダクション) |
[Solo] | 楽器のソロ演奏となる部分(ギターソロなど) |
[Outro] | 楽曲の最後の部分(アウトロダクション) |
曲のスタイルを指定する
ジャンルや、ボーカリストの特徴など、歌詞と構成以外の部分の指定を行います。
日本語でも可能ですが、気持ち的に英語の方が良い気はしています。
カンマ区切りで自分が思い描くイメージを入力していきましょう。
今回はシンプルに女性ボーカル
とJ-POP
を指定します。
※ジャンルの組み合わせも可能ですが、激しめのジャンルは主張が強いので、基本的にハードロックやメタル全てを上書きますw (経験談)
ジャンル考えるのが難しいという方に、無数にあるジャンルを選択するとどのような曲調になるのかを試聴できる機能がありますのでそちらも参考にしてださい。
曲を作成する
ここまで出来たら、あとはタイトルを設定して、Create
ボタンを押すことでパターンの違うもの2曲が生成されます。
作成するには 10 Credits 必要になります。
一番安い月額プランで 2,500 Credits 付与されます。
https://suno.com/account
※Personaは一度生成した曲で気に入ったボーカルなどを再利用できる仕組みなので、割愛します。
完成した曲
出来上がった曲を添付します。
本来であれば何曲か作成して厳選するのが良いですが、今回はV4の実力を知ってもらうために、生成された1曲目を貼り付けます。
いかがでしょうか。
サビの最後の方で少しアウト感満載のフレーズが入っているので、このままリリースというのは難しい感じがしますが、AIと言われなければ多分もうわからないです。
※ちなみに有料プラン加入中に作成した曲であれば、商用利用等も可能です。
終わりに
SUNO AIを使ってみて、AIが音楽制作にどれだけ役立つかを体験できました。簡単な操作でここまでのクオリティを出せるのは驚きです。
V4のリリースでさらに自由な曲作りができるようになったので、興味がある人はぜひ試してみてください。
新しい音楽の楽しみ方が見つかるかもしれません!