はじめに
エンジニア界隈でよく使われているHHKBことPFU製のHappy Hacking Keyboardですが,非常にできのいいキーボードとはいえ主に2つの問題があります。
- 値段が高い
- 配列がかなり変態的
- カーソルキーなど
また,HHKBと同じくらいの人気を誇っているキーボードにFILCO製のMajestouch MINILAがあります。
もちろんRealForceなどのキーボードや他の中華製キーボードもいくつかあるのですが,ぼく個人としてはHHKBのようななるべく机の上を占有しないコンパクトなキーボードがほしかったので,今回はMajestouch MINILAをHHKBとして使う方法について説明します。ちなみにMac限定です。
今回書くことは
-
MajestouchをHHKB配列として使う
- ハードウェア側の設定
- スイッチの設定,キーの入れ替え
- ソフトウェア側の設定
- Karabiner Elementsの設定
- ハードウェア側の設定
-
うれしいこと
- HHKBを買わなくてもHHKB配列が楽しめる
- メカニカルキーボードでもHHKB配列が使える
- HHKBを買うより安い
- HHKBを買わなくてもHHKB配列が楽しめる
をつらつらと書いていく感じになります。
ハードウェア側の設定
DIPスイッチの設定
まずはDIPスイッチの設定をしましょう。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
---|---|---|---|---|---|
OFF | ON | OFF | OFF | OFF | ON |
こんな感じです。2と6のスイッチを上にしておきます。
キートップの入れ替え
続いてキートップを入れ替えます。
だいたいこんな感じにしておきましょう。マルをつけたあたりが通常の配列と違う部分です。
もちろんその他にも表記と違うキーとなっている部分はたくさんあるのですが,せめて変えられる部分だけでも変えておこうくらいの意味です。
ソフトウェア側の設定
入れ替えるキー
MajestouchをHHKBとして使うのを支えている技術のひとつが「Deleteキーの位置」です。
↓の画像を見るとわかるのですが,HHKBでは右シフトキーの右側に Fn
キーがあるのですね。こういう位置にFnキーがあるキーボードはなかなか多くはないのですが,なんとMajestouch MINILAはカーソルキーを強引に押し込んでいるためにHHKBの Fn
の位置に Delete
が存在しています。これは使うしかありません。
というわけでまずはリマップです。
Karabiner Elementsの設定
キーリマップ
まずはリマップです。
だいたいこんな感じにしておきましょう
Target Device
を絞っておくと挿したときだけ有効になるので便利です(なぜか文字化けする)
- 左
Option
とCommand
が逆になるのでそれを入れ替える -
`
と~
も入れ替える -
application
を入れ替える- 今回は
fn
にしていますがright-option
にすると普通の配列に近づきそうです
- 今回は
-
delete_forward
をfn
にする
Complex Modification
続いてHHKBの変態配列,主にカーソルキーあたりを使えるようにしておきましょう。
Karabiner Elementsの設定画面に行って Complex Modifications
を押します。そして Add rule
Import more rules from the Internet
を押します。
これを入れる↓
先ほどの Add rules
のところに追加されている
これで使えるようになっていると思います。
おわりに
今回はなんとかしてMajestouch MINILAをHHKBとして使う方法を紹介しました。これをしてから半年くらい経ちますが,脳のスイッチを切り替えずにHHKBもMajestouchも使えるので助かっています。
もちろんMajestouchだと zxcv
段が少し左にずれている,そもそも静電容量方式じゃないなどの違いもありますが,半額程度でジェネリックHHKBを使うことができたのはよかったなと思っています。