日々の業務でChatGPT、Claude、Geminiなど、さまざまなAIツールを使っているエンジニアの皆さんも多いはずです。「AIを使っている」と一言で言いますが、実は 「画面(UI)」と「頭脳(LLM)」が別々のシステムとして動いている ことを意識したことはありますか?
今回は、私たちが普段なんとなく使っているAIツールの仕組みと、その裏側にある「疎結合」という設計の本質について解説します。
1. 私たちのAI利用は3パターンに分類できる
普段の業務でAIを使う際、大きく分けて3つの入り口があることに気づくはずです。
スマホアプリ: ChatGPTアプリなど
WebUI: ブラウザで開くchat.openai.com や claude.ai
業務ツール組み込み: 社内チャットやIDEに統合されたAI機能
これらは見た目も操作感も異なりますが、実は「画面(UI)」と「AI本体(LLM)」は切り離された存在です。
2. URLが変わるとAIが変わる理由
ブラウザのタブを切り替えるだけで、別のAIが立ち上がりますよね。これは、URLが変わる=裏側のLLMエンジンが切り替わっていることを意味します。
実は、私たちが操作している「画面」と、裏側で動いている「AIの頭脳」は、APIという共通の窓口だけでつながっています。この仕組みこそが 「疎結合(Loose Coupling)」 です。
UI側はLLMが何者かを知らなくていい
LLM側はUIがどんなデザインかを知らなくていい
API仕様さえ合致していれば、開発者はUIを変えずに、最新のLLMモデルだけを即座に入れ替えることができるのです。
3. 「疎結合」を体験するならDifyが一番わかりやすい
この「UIとAIの切り替え」を最も直感的に学べるのが、DifyやOpen WebUIのようなツールです。これらのツールでは、ドロップダウンメニューを一つ変えるだけで、裏側のエンジンが即座に切り替わります。画面デザインはそのままに、頭脳だけを交換する……これこそが疎結合の醍醐味です。
動画でさらに深掘りしています
本記事では概念的な整理を行いましたが、「なぜAPIを通すだけで疎結合が成り立つのか?」「リクエストはどう流れているのか?」という技術的な詳細については、以下の動画で実演を交えて解説しています。
今後もこの「生成AIインフラ入門シリーズ」では、なんとなく使っているAIの裏側にある技術の本質を、エンジニアの視点で解説していきます。
興味を持たれた方は、ぜひチャンネル登録をして続きの(WebUIとLLMの接続の仕組み)もお待ちください!