概要
RDSはマネージドサービスですが、利用者側でバージョンアップ作業が必要になります。
PostgreSQLで言えば下記のような形で、メジャーバージョンのサポート期限を確認することが可能です。
例えば、PostgreSQL 16のRDS標準サポートは2029年2月28日までで、その後は延長サポートとなります。
※延長サポート期間:2029年3月1日~2032年2月29日
バージョンアップ
バージョンアップはメジャーバージョンアップとマイナーバージョンアップがあります。
メジャーバージョンアップは手動で行いますが、マイナーバージョンアップは手動または自動バージョンアップが可能です。
自動バージョンアップを有効にした場合、メンテナンスウィンドウの間に自動的にバージョンアップが行われますが、どのようなバージョンにアップされるか動作を理解しておく必要があります。
下記はPostgreSQLの詳細ですが、各メジャーバージョンごとに内部的に1つのターゲットバージョンが設定されています。
メンテナンスウィンドウの間に自動アップデートが実行されるのは、自動アップグレードを有効にしている、かつ現在のデータベースのバージョンがターゲットバージョンより低い場合になります。
延長サポート
ここまでRDSのバージョンアップについて記載しましたが、ここからは延長サポートについて見ていきます。
RDS作成時に延長サポートを無効化していない場合、標準サポート期限が過ぎると自動的に延長サポートに登録されます。
延長サポートを受けるためには最新のマイナーバージョンを使用している必要があります。
Amazon RDS延長サポートはどのマイナーバージョンでも利用できますか?
いいえ。データベースでRDS延長サポートを受けるには、最新のエンジンマイナーを使用している必要があります。
また、延長サポートの期間は3年間で、この期間を過ぎた場合自動的にメジャーバージョンアップが行われます。
RDS延長サポートは、メジャーエンジンバージョンのRDSの標準サポート終了日から最大3年間ご利用いただけます。
この期間が過ぎてもメジャーエンジンバージョンをサポート対象バージョンにアップグレードしていない場合、
Amazon RDSによってメジャーエンジンバージョンが自動的にアップグレードされます。
延長サポートのコスト
延長サポートのコストは下記で決まります。3.の経過年数は1・2年目に比べて3年目が高くなります。
- インスタンスで実行されているvCPUの数
- AWSリージョン
- 標準サポート終了からの経過年数
また、マルチAZの場合はその分費用がかかります。
RDS延長サポートを利用する場合、マルチAZについて料金はかかりますか?
はい。RDS延長サポートを使用する際、標準サポート終了日を過ぎたメジャーバージョンでプライマリが実行されている場合、
マルチAZ配置内のすべてのインスタンスについて料金が発生します。
1つのスタンバイを備えたマルチAZで実行している場合は、プライマリインスタンスとスタンバイインスタンスの
両方でRDS延長サポートの料金が発生します。
2つの読み取り可能なスタンバイを備えたマルチAZで実行している場合は、プライマリインスタンスと
2つの読み取り可能なスタンバイインスタンスの両方でRDS延長サポートの料金が発生します。
東京リージョンのvCPUあたりの料金は下記の通りです。
| 1年目・2年目 | 3年目 | |
|---|---|---|
| プロビジョンドインスタンス | USD 0.12/vCPU-hr | USD 0.24/vCPU-hr |
上記の条件でdb.m6i.2xlarge(8 vCPU)のRDSをマルチAZで構築した際の延長サポートコストについて計算してみます。
【合計vCPU数】
2インスタンス(Primary + Standby) × 8 vCPU = 16 vCPU
【月額(1年目・2年目)】
16 vCPU × USD 0.12/vCPU-hr × 730時間/月 = USD 1,401.60/月
【月額(3年目)】
16 vCPU × USD 0.24/vCPU-hr × 730時間/月 = USD 2,803.20/月
※延長サポート料金は通常のRDS利用料に追加で発生します。
まとめ
延長サポート料金は結構高いため、計画的なアップデートがコスト最適化につながります。