内容
最近(2025年11月~)の AWS アップデートの中から、ガバメントクラウドの運用に役立ちそうなストレージ関連のトピックを 4 つ(AWS Backup 関連:2 件、EBS 関連:2 件)ピックアップします。 本記事は ガバメントクラウド Advent Calendar 2025 の 11 日目の投稿となります。
AWS Backup が論理エアギャップボールトへの直接バックアップをサポート
まずは AWS Backup のアップデートから記載します。AWS Backup では、バックアッププランの中でバックアップルールや対象リソースを指定します。オンデマンドやスケジュールに基づきバックアップジョブを実行し、バックアップ(復旧ポイント)が取得されます。 取得されたバックアップの保存先となるのが、バックアップボールトです。
論理エアギャップボールト とは、セキュリティ機能が強化されたバックアップボールトで、以下の特徴があります。
- AWS 所有キーで暗号化
- AWS Backup ボールトロックのコンプライアンスモードが備わっている
- AWS RAM と統合し、他アカウントと論理エアギャップボールトを共有可能
ボールトロック は、バックアップのセキュリティを強化する機能で、コンプライアンスモードが有効化されると、一定期間経過後に設定変更や削除ができなくなります。
これまでは、論理エアギャップボールトに直接バックアップを取得することはできず、通常のバックアップボールトに取得したバックアップをコピーする構成となっていました。
今回のアップデートにより、既存の論理エアギャップボールトの特徴を維持したまま、バックアップ取得時の保存先として直接指定できるようになりました。これにより、バックアップコピーが不要となり、バックアップコストの削減やバックアップ設計の簡素化につながる可能性があります。
Amazon GuardDuty Malware Protection が AWS Backup で利用可能に
これまで Amazon GuardDuty には、GuardDuty Malware Protection for EC2 として EBS ボリュームに対するマルウェアスキャン機能が提供されていましたが、今回新たに AWS Backup 上のバックアップデータに対してもスキャンが可能となりました。
こちら の AWS ブログに記載されている主な特徴は以下の通りです。
- バックアップ取得後に自動でスキャンを実施
- 増分スキャンをサポート
- オンデマンドスキャンも可能
- スキャン結果・検出結果を EventBridge に連携可能
上記の赤枠がバックアップ(復旧ポイント)ですが、こちらが取得されると GuardDuty Malware Protection によりスキャンされ、EventBridge で結果を受信後、カスタムの Lambda 関数へ連携して次のアクションにつなげる構成となっています。
なお、この機能は AWS Backup のバックアッププランから「マルウェア保護」を有効化することで利用可能です。
ごみ箱に Amazon EBS ボリュームのサポートが追加
Amazon EBS ボリュームを誤って削除した場合でも、「ごみ箱」から復元できる機能がサポートされました。 まず「保持ルール」を作成し、対象となるリソース(特定のタグが付与されたものなど)や保持期間を設定します。その後、対象となるボリュームを削除すると、下記のようにごみ箱へ移動します。
該当リソースを選択し「復旧」を実行することで、EBS ボリュームの復元が可能です。
なお、ごみ箱内の EBS ボリュームについても、通常の EBS ボリュームと同様の料金が発生します。
AWS Compute Optimizer 自動化ルールの発表
これまで AWS Compute Optimizer では、EC2 にアタッチされていない EBS ボリュームの「検出」までは可能でしたが、今回のアップデートにより、未アタッチ EBS ボリュームに対する最適化アクションを自動実行できるようになりました。
こちら の AWS ブログに記載されている最適化アクションは以下の通りです。
- アタッチされていない Amazon EBS ボリュームのスナップショットを作成して削除
- Amazon EBS ボリュームタイプのアップグレード(例:gp2 → gp3)
これらの最適化アクションを自動化ルールとして定期実行することで、EBS の無駄なコスト削減や性能向上につなげることが可能となります。





