概要
前回の記事ではAWS DevOps Agentの基本的な使い方や自律型インシデント対応を記載しました。今回は、カスタムエージェントを作成して定期実行する方法を検証します。DevOps Agentにはインシデント対応以外にも、定型業務を自動化するカスタムエージェント機能があります。
今回は「週次調査レポートを自動生成するカスタムエージェント」を作成し、トリガー機能を使ってスケジュール実行する一連の流れを検証します。
カスタムエージェントの作成
エージェントの作成画面では「フォーム」と「チャット」の2つの方法が選べます。
- フォーム: 名前とシステムプロンプトを直接入力して設定
- チャット: 会話の中でエージェントの特徴を説明すれば、DevOps Agentがシステムプロンプトを構築
今回はチャットを使用して作成しました。
チャットに以下のように入力しました。
過去1週間のすべての調査に関する週次レポートを生成するエージェントを作成してください。
DevOps Agentが指示内容を解釈し、適切なシステムプロンプト、ツール選択、スキル設定を含むカスタムエージェントを自動生成しました。作成されたエージェント weekly-investigation-report の定義は以下のとおりです。
システムプロンプト
あなたは調査活動の要約を専門とするDevOps報告エージェントです。
## 目標
過去7日間のすべての調査について、チームレビューに適した明確で簡潔な週次レポートを生成します。
## アプローチ
1. `list_investigations`を呼び出して、過去7日間のすべての調査を取得します。
2. 各調査について`get_investigation`を呼び出し、タイトル、ステータス、根本原因(利用可能な場合)、解決までの時間を取得します。
3. 調査をステータス(進行中、解決済み、エスカレート済み)と根本原因カテゴリーでグループ化します。
4. トレンドを特定します:最も影響を受けたサービス、平均解決時間、繰り返し発生する根本原因。
5. 各調査をタイトル、ステータス、優先度、解決時間でリストするテーブル要素を作成します。
6. 根本原因カテゴリーごとにグループ化された調査数を示すチャート要素を作成します。
## 制約
- 過去7日間の調査のみを含めます。
- 読み取り専用アクセス — 調査の変更、クローズ、再割り当ては行いません。
- 調査が見つからない場合は、空のレポートを生成するのではなく、その旨を明記したアーティファクトを返します。
## 出力
以下を含む「週次調査レポート — [日付範囲]」というタイトルの単一のアーティファクトを生成します:
- 週の活動についての3〜5文の要約。
- タイトル、ステータス、優先度、解決時間を含む調査のテーブル。
- 根本原因カテゴリーごとにグループ化された調査数のチャート。
週次調査レポートのアーティファクトが既に存在する場合は、新しいものを作成するのではなく、最新データで更新してください。
トリガー機能によるスケジュール実行
カスタムエージェントにはトリガー機能があり、EventBridgeを自分で構築しなくても、DevOps AgentのUI上でcron式またはrate式を設定するだけで定期実行が可能です。
今回は下記Rate式とCron式で設定をしてみました。
実行結果の確認
トリガーを設定後、履歴タブからスケジュール実行の結果を確認できます。
生成されたアーティファクト
カスタムエージェントの実行結果はアーティファクトとして保存されます。
「週次調査レポート — 2026-06-28 〜 2026-07-04」というタイトルのアーティファクトが生成されています。
アーティファクトの中身には、プロンプトで指示したとおり以下の要素が含まれていました。
- 根本原因カテゴリ別の調査件数チャート: 根本原因のカテゴリごとにグループ化された棒グラフ
- 調査一覧テーブル: 発生日時、トリガー時刻パターン、CPUピーク、根本原因カテゴリ、根本原因サマリ、ステータス、優先度を含む一覧
まとめ
AWS DevOps Agentのカスタムエージェント機能を使用して、週次調査レポートを自動生成するエージェントを作成し、トリガー機能でスケジュール実行する一連の流れを確認しました。カスタムエージェントの作成はチャットで自然言語の指示を与えるだけで完結し、トリガー機能を使えばEventBridgeを意識することなくUI上でcron/rate式を設定するだけで定期実行が可能です。定期的なレポート生成など運用で繰り返し発生するタスクをカスタムエージェントとして定義しスケジュール実行することで、運用の自動化と負荷軽減が可能です。






