Wio TerminalでBluetoothを使う
Wio TerminalでBluetoothを扱う日本語の記事をあまり見かけないなので、備忘録としてここに残す。
本家本元サイト
とは言っても、本家本元とのこちら(英語)に従って進める。ただし、つまづいた点もある。
基本環境
Windows10上でのArduino IDE利用。Wikiに従って準備する。
Bluetoothを使うまでの設定
SAMD51からRTL8720へのシリアル通信を有効化
こちらにそって、WiFi&Bluetooth用のFirmwareをUpdateする。まずは、SAMD51からRTL8720へのシリアル通信を行うための「rtl8720_update_v2.uf2」をDownloadする。Chromeでは警告が出るが無視して進める。電源ボタンをクイックに2度スライドすると、Wio TerminalがMass Storageデバイスとして認識される。
Downloadした「rtl8720_update_v2.uf2」をここにコピーする。すると、
というメッセージがLCDに表示される。
Firmware Update
次に最新のFirmwareをここからDownloadする。今回は"JP"がついているものを使った。CLIによるUpdateを行う。Firmwareを焼くツールをDownloadする。(gitは別途インストールしておく。)
F:\Workspace\Arduino\WioTerminal\> git clone https://github.com/LynnL4/ambd_flash_tool
amid_flash_toolフォルダができる。
この中のfirmwareフォルダにDownloadしたFirmwareを格納する。
Firmwareの更新(erase&flash)を行う。
F:\Workspace\Arduino\WioTerminal\ambd_flash_tool> ambd_flash_tool.exe erase
Erasing...
All images are sent successfully!
Image tool closed!
Success!
F:\Workspace\Arduino\WioTerminal\ambd_flash_tool> ambd_flash_tool.exe flash
copy img to workspace...
Flashing...
All images are sent successfully!
Image tool closed!
Success!
ライブラリのインストール&サンプルプログラムのビルド
Arduino IDEからZIP形式のBluetooth関連ライブラリをインクルードする。
- Seeed_Arduino_rpcBLE
-
Seeed_Arduino_rpcUnified
するとサンプルプログラムも同時にインストールされる。
しかし、このままでは、Seeed Arduino rpcBLEおよびSeeed Arduino rpcUnifiedのサンプルプログラムをビルドすることができなかった。調べると、 -
Seeed_Arduino_FreeRTOS
が必要であった。このライブラリをDownloadし、同じようにArduino IDEに組み込みことにより、サンプルプログラムをビルドすることができる。
補足
上記サンプルプログラムは、Wio TerminalのメインプロセッサであるSAMD51用のようだ。どうも、Aruduino IDEを用いて、WiFi&Bluetooth用のプロセッサRTL8720を直接ハンドリングできる方法がある。
なので、続き(その2)を考えてみる。