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送信先の機器によって変わるTTLの話

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TTLとは

「Time To Live」 の略語で、「生存時間」という意味です。
これはパケットが有効である期間を指していて、L3レベルのネットワーク機器を一つ経由する毎に値が一つ減っていきます。
ループ防止目的の為に設定されている値で、0になるとそのパケットは破棄されてしまいます。

このTTLはpingの送信先によって基礎値が変わってきます。
送信元に表示されるTTL値は
基礎値 - 到達までのネットワーク機器数 = TTL値
となります。

Windowsの場合

Windowsにpingを送る場合、デフォルトのTTLは128となります。

C:\Users\hoge> ping windows

windows.example.com [192.168.0.10]ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.0.10 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=128
192.168.0.10 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
192.168.0.10 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128
192.168.0.10 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128

192.168.0.10 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 0ms、最大 = 1ms、平均 = 0ms

Linux(RHEL)の場合

Linuxにpingを送る場合、デフォルトのTTLは64となります。

C:\Users\hoge> ping linux

linux.example.com [192.168.0.11]ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.0.11 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
192.168.0.11 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
192.168.0.11 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
192.168.0.11 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64

192.168.0.11 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms

ネットワーク機器(ルータ、スイッチの場合)

ネットワーク機器の場合はデフォルトの255となります。

C:\Users\hoge> ping cisco

cisco.example.com [192.168.0.11]ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.0.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255
192.168.0.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255
192.168.0.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255
192.168.0.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255

133.187.96.254 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms

以上

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