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Kubernetes 1.14: SIG Apps の変更内容

Last updated at Posted at 2019-04-04

はじめに

このエントリは、Kubernetes 1.14のCHANGELOGからSIG Appsの取り組みついてまとめています。

他の変更点についてはKubernetes 1.14: 変更点まとめ を参照してください。

1.14 What’s New

なし

Known Issues

なし

Urgent Upgrade Notes(重大なアップグレードに関する通達)

  • node.alpha.kubernetes.io/notReadynode.alpha.kubernetes.io/unreachableは廃止となりました、代わりに node.kubernetes.io/not-readynode.kubernetes.io/unreachableを使うようにしてください (#73001, @shivnagarajan)

Deprecations(廃止予定の機能)

  • API
    • Ingressリソースはnetworking.k8s.io/v1beta1で利用できるようになりました。以前のextensions/v1beta1は廃止予定となりv1.18で廃止となります。既存のデータは新しいgroup/versionで利用するようにしてください。(#74057, @liggitt)
    • NetworkPolicyリソースはv1.16でextension/v1beta1での提供が廃止されます。v1.8から利用できるようになっているnetworking.k8s.io/v1に移行してください。既存のデータは新しいnetworking.k8s.io/v1を利用するようにしてください。
    • PosSecurityPolicyリソースはv1.16でextensions/v1beta1での提供が廃止されます。v1.10から利用できるようになっているpolicy/v1beta1に移行してください。既存のデータは新しいpolicy/v1beta1を利用するようにしてください。
    • DaemonSet, Deployment, Replicasetリソースはv1.16でextensions/v1beta1, apps/v1beta1, apps/v1beta2での提供が廃止されます。v1.9から利用できるようになっているapps/v1をに移行してください。既存のデータは新しいapps/v1を利用するようにしてください。
  • これらの機能はGAとなり、関係するfeature gateは廃止予定となり、v1.15で削除されます。

Notable Features

なし

Detailed Bug Fixes And Changes(細かなバグフィックスや変更)

  • DasemonSetにより作られたPodが存在しないNodeに紐づけられている場合に削除する処理を追加しました。(#73401, @krzysztof-jastrzebski)
    • :pencil: DaemonSetコントローラがPodを削除しないケースがあったようです。 Issue #71349
  • Podのevinctionがデフォルトでグレースフルに振る舞うようになりました。これはevinctionのリクエストにdelete optionが付与されていない場合の挙動です。(#72730, @liggitt)
    • :pencil: evictionのリクエストの内部で発行するPodのDeleteの際のDelete OptionがevictionのAPIのパラメータに指定されたDeleteOptionをそのまま引き渡すようになっており、そこにnilが渡った場合は即座にPodが削除されていました。今回evictionの処理が変更され、DeleteOptionが非nilを保証するようになったため、Grafafulに処理が行われるようになりました。これはIssue #72717によるとPythonのKubernetesライブラリのcreate_namespaced_pod_evictionを実行する場合や、直接eviction APIを呼び出している場合に問題になる場合があるようです。

所感

ChangeLogによると新しい機能追加はなく、今までbetaだった機能がstableに着々と昇格しているというのが、今回のハイライトです。地味ですが、重要な変更だと感じました。

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