秋月電子よりWio Lite RISC-Vを入手しましたが、メーカ製品情報を見にいっても開発に関する情報がありません。ネットをいろいろ探し回っても開発環境として PlatformIO がサポートされていることと回路図だけで、ろくな情報がありません。同じ MCU である GD32VF103CBT6 を積んだ Longan Nano と同様にやれるだろうとの予想の下でLチカしてみました。
開発環境構築
Longan Nano 爆速Tips - 環境設定~Lチカ編 -の環境構築 IDE編にしたがって PlatformIO の環境設定をしてください。Board のところで "Wio Lite RISC-V (SeeedStudio)" を選ぶのだけが違います。
「Project Example」から「longan-nano-blink」を選択してLongan Nano用Lチカのサンプルを入れます。
ドライバのインストール
ボード初期設定手順にしたがってドライバをインストールしてください。Zadigによる書き換えは必要ありませんでした。
Lチカサンプルの書き換え
Longan Nano用Lチカのサンプルは内蔵の赤LEDがつながっているPC13ピンを操作しています。これを定義している箇所は以下です。
40: #define LED_PIN GPIO_PIN_13
41: #define LED_GPIO_PORT GPIOC
42: #define LED_GPIO_CLK RCU_GPIOC
Wio Lite RISC-V 内蔵の青LEDはシルク印刷や回路図によるとPA8につながっているので、以下のように書き換えました。
40: #define LED_PIN GPIO_PIN_8
41: #define LED_GPIO_PORT GPIOA
42: #define LED_GPIO_CLK RCU_GPIOA
書き込み
- 「platformio.ini」を編集して以下を追加します。
upload_protocol = dfu を追加
- ボードを dfu モードにする
ボード上のスライドスイッチをシルク印刷されている BOOT0 と反対側にすると dfu モードになるようです。
- あとは Longan Nano と同様にチェック記号のクリックでコンパイル、右矢印記号のチェックで書き込みです。Longan Nano と同様に Error 74 が発生しますが、書き込みは行えています。