はじめに

そもそも、なぜphpmigを使うのか？

いくつかの理由があります。

フレームワークのmigrationツールが存在しない、もしくは貧弱
doctrineを使ってない
- doctrine使っていれば、doctrine migrations を使うほうがいい

どうせ使うなら、使い勝手を良くしたい

マイグレーションツールとはいえ、実装があるので、コードはなるべく短くしたい。
Migrationクラスを独自の抽象クラスに差し替えることができれば、色々便利な関数作ってコードを短くできそう。

独自の抽象クラスを作成

下記のように、Phpmig\Migration\Migrationクラスを継承した抽象クラスを作ります。

// extension/AbstractMigration.php

use Phpmig\Migration\Migration;

abstract class AbstractMigration extends Migration
{
}

作ったクラスはbootstrapファイルにて、requireする

// phpmig.php
require __DIR__. '/extension/AbstractMigration.php';

カスタムテンプレートの作成

下記のようにカスタムテンプレートを作成。
extends AbstractMigrationにより、既定クラスを独自のものに差し替える。

// template/migration_class.php

<?= "<?php ". PHP_EOL; ?>


class <?= $className ?> extends AbstractMigration
{
	/**
	 * Do the migration
	 */
	public function up()
	{
	}

	/**
	 * Undo the migration
	 */
	public function down()
	{
	}
}

カスタムテンプレートの適用

bootstrapファイルにて、$container['phpmig.migrations_template_path']にテンプレートファイルのパスをセットします。

// phpmig.php
$container['phpmig.migrations_template_path'] = __DIR__. '/template/migration_class.php';

generate

generateコマンドにて、ファイルを生成すると、下記のようになります。

$ phpmig generate example
+f ./migrations/20170113094237_example.php

<?php 


class Example extends AbstractMigration
{
	/**
	 * Do the migration
	 */
	public function up()
	{
	}

	/**
	 * Undo the migration
	 */
	public function down()
	{
	}
}

おわりに

phpmigは、それほど活発に開発が行われているオープンソースソフトウェアではありません。
物足りないところは、Pull Request出して自分たちで使いやすくしていきましょう。

先日、立て続けに２つPull Request出して、mergeしてもらいました。
気になる方は、こちらを参照ください。

ではでは。