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Windows 11で始めるSlidev実務環境:日本語資料を崩さずPDF出力する

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Last updated at Posted at 2026-03-13

PL「設計書に説明資料…。もう大変だよ」
メンバB「Slidevで設計書をそのまま説明資料にできませんかね?」
PL「日本語資料だとあの手のツールは表示が崩れやすいから、正直怖いんだよね。」
メンバA「それなら、チームの環境統一と日本語フォントの方針を最初に決めましょう。」

第2回のテーマは、ドキュメント化の環境整備とルール作りです。
Slidev運用の成否は、デザインより先に「フォント」「行長」「出力検証」を固定できるかで決まります。

この記事で解決すること

Windows 11上で、次の3点を再現可能な手順で実現します。

  1. VS Code + Slidevの実務環境を構築する
  2. 日本語本文とコード表示の崩れを最小化する
  3. PDF出力までを品質チェック付きで完走する

結論(先に要点)

  1. バージョン方針はLTS固定にする
  2. フォントはWindows標準優先でフォールバック順まで固定する
  3. PDF品質は目視ではなくチェックリストで判定する
  4. slidev export <対象md> で出力対象を明示する
  5. npm run export:02 は短縮コマンドとして使う

前提環境

  1. OS: Windows 11
  2. Node.js: LTS(推奨は20系または22系)
  3. エディタ: VS Code
  4. AI支援: GitHub Copilot

実践手順

手順1: プロジェクトを初期化する

npm create slidev@latest
cd <project-name>
npm install
npm run dev

確認方法:

  1. ローカルURLでスライドが表示される
  2. 初期スライドで日本語入力が表示できる

完了条件:

  1. 開発サーバーが起動する
  2. 3ページ以上のサンプルスライドを作成できる

手順2: フォントとタイポグラフィを固定する

styles.css の例:

:root {
  --slidev-theme-font: "Yu Gothic UI", "Meiryo UI", sans-serif;
  --slidev-code-font: "Consolas", "Cascadia Mono", monospace;
}

.slidev-layout {
  font-family: var(--slidev-theme-font);
  line-height: 1.5;
}

table {
  font-size: 0.9em;
}

確認方法:

  1. 別PCで開いても日本語の行送りが大きく崩れない
  2. コードフォント置換時でも可読性が維持される

手順3: PDF出力と検証を実施する

判断基準は「出力できたか」ではなく「提出品質を満たしたか」です。

実行コマンド例(Slidevプロジェクト配下):

# 初回のみ: export に必要な依存を追加
npm i -D playwright-chromium

# 第2回サンプル(slides02.md)をPDF出力
slidev export slides02.md

# ほかの資料を出力する場合(対象mdを明示する)
slidev export slides03.md
slidev export slides04.md

補足:

  1. slidev export は Playwright を使用するため、未導入だと失敗する
  2. 成功時は slides02-export.pdf のような出力ファイルが生成される
  3. npm run export:02slidev export slides02.md の短縮コマンドとして使える

確認方法:

  1. PDFを100%表示と125%表示で確認する
  2. 改行、見切れ、図表文字サイズをチェックする
  3. ページごとの主張が1つに収まっていることを確認する

完了条件:

  1. 提出候補PDFをチェックリストで合格にできる
  2. NGページの修正方針を分割・要約で説明できる

よくある失敗パターンと回避策

  1. 失敗: フォントを後回しにして最後に崩れる
    回避策: 初日に本文フォントとコードフォント、フォールバック順を固定する

  2. 失敗: PDFを最終日に一度だけ確認する
    回避策: 主要章ができた時点で中間出力し、崩れを早期検知する

  3. 失敗: slidev export で Playwright 未導入エラーになる
    回避策: npm i -D playwright-chromium を初回セットアップへ組み込む

  4. 失敗: 対象ファイルを指定せず誤った資料を出力する
    回避策: slidev export <対象md> で対象を明示する

Slidev変換例(基本設計書 -> 説明資料)

元の基本設計書(.docs/examples/member-registration-basic-design.md)から、
顧客説明に必要な観点だけを1ページへ再構成します。

# 会員登録APIの基本設計

**判断基準:** 顧客説明では、入力項目と完了条件だけを1ページで判断できる形に要約する

| 観点 | 内容 |
|------|------|
| 入力項目 | メールアドレス、会社名、担当者名、電話番号 |
| エラー時挙動 | 重複は 409、入力不備は 400 |
| 完了条件 | 登録成功後に確認メールを送信 |

まとめ

第2回の到達点は、環境構築を「起動できる」から「提出品質を維持できる」へ引き上げることです。

  1. LTS固定で環境差分を抑制する
  2. フォントと行長制約を先に固定する
  3. PDF品質をチェックリストで判定する
  4. 出力対象のmdを明示して、誤出力を防ぐ

次回は第3回として、ここで作ったルールを社内テンプレートへ落とし込みます。
テーマ、コンポーネント、レビュー導線を標準化し、誰が作っても同じ品質に寄せる設計を扱います。

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