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【SwiftUI】モーダル表示の却下

Last updated at Posted at 2023-09-22

この記事は何?

SwiftUIアプリのシートやポップオーバー表示を取り消す方法について、Appleの開発者向けドキュメントを独自に解説する。

Swiftを基礎から学ぶには
自著、工学社より発売中の「まるごと分かるSwiftプログラミング」をお勧めします。変数、関数、フロー制御構文、データ構造はもちろん、構造体からクロージャ、エクステンション、プロトコル、クロージャまでを基礎からわかりやすく解説しています。

dismissプロパティ

Dismiss環境値を使用して、特定の環境に対してこの構造体のインスタンスを取得する。
次に、インスタンスを呼び出すと、表示の取り消しを実行する。
インスタンスを呼び出すときにSwiftが呼び出すcallAsFunction()メソッドを定義するため、インスタンスを直接呼び出す。

このアクションを使用して、次のことができる。

  • シートやポップオーバーなどのモーダル表示を取り消す
  • NavigationStackから現在のビューをポップする
  • WindowGroupまたはWindowで作成したウィンドウを閉じる

アクションの具体的な動作は、どこから呼び出すかによって異なる。
たとえば、シートとして機能するビュー内でDismissActionを呼び出すボタンを作成できる。

// モーダル表示されるシート
private struct SheetContents: View {
    @Environment(\.dismiss) private var dismiss

    var body: some View {
        Button("Done") {
            dismiss()
        }
    }
}

SheetContentsビューを表示すると、シートのボタンをタップしてシートを閉じることができる。

// 通常の画面
private struct DetailView: View {
    // 「シートが表示されているかどうか」を追跡する状態プロパティ
    @State private var isSheetPresented = false

    var body: some View {
        // ボタンをタップすると、シートがモーダル表示される
        Button("Show Sheet") {
            isSheetPresented = true
        }
        .sheet(isPresented: $isSheetPresented) {
            SheetContents()
        }
    }
}

注意すべき点

アクションが適切な環境で定義されているかを確認する。
たとえば、上例のDetailViewビューでdismissプロパティを作成することは適切ではない。
そのようにして、dismiss()アクションを.sheet(item:onDismiss:content:)修飾子のコンテンツクロージャから呼び出しても、シートを正しく却下できない。

不正な方法でのモーダル表示
private struct DetailView: View {
    @State private var isSheetPresented = false
    @Environment(\.dismiss) private var dismiss // Applies to DetailView.

    var body: some View {
        Button("Show Sheet") {
            isSheetPresented = true
        }
        .sheet(isPresented: $isSheetPresented) {
            // .sheetモディファイア内でdismissアクションを呼び出さないこと
            Button("Done") {
                dismiss() // Fails to dismiss the sheet.
            }
        }
    }
}

アクションは「それを宣言した環境」に適用される。
つまり、先の方法では、アクションが「sheetContentsの環境」ではなく「DetailViewビューの環境」に適用されてしまったので、シート表示が取り消されない。
実際に、このDetailViewビューがルートビューだった場合、macOSとiPadOSのdismiss()アクションはウィンドウを閉じる。

dismiss()アクションは「表示中でないビュー」に影響しない。
SwiftUIが「ビューを表示しているかどうか」を照会したい場合は、isPresented環境値を利用する。

isPresentedプロパティ

「環境に関連付けられたビュー」が表示中かどうか、を示す真偽値。

宣言
var isPresented: Bool { get }

この環境値を読み取るには、@Environmentプロパティラッパーを使用してプロパティを作成する。

プロパティを作成して、コードで呼び出す
@Environment(\.isPresented) private var isPresented

SwiftUIが「そのビューをいつ表示するか」を知りたい場合は、他の環境値を利用する。
たとえば、.onChange(of:perform:)修飾子を使用して、SwiftUIがビューを表示したときにアクションを実行する。

.onChange(of: isPresented) { isPresented in
    if isPresented {
        // Do something when first presented.
    }
}

この.onChange(of:perform:)は、すでにナビゲーション階層にあるビューに戻るときなど、SwiftUIが特定のプレゼンテーションに対して複数回呼び出せる.onAppear(perform:)とは動作が異なる。

表示中のビューを取り消すには、dismissアクションを使用すること。

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