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【SAML】SAMLとかSSOってよく聞くけどなに??

Last updated at Posted at 2025-10-03

はじめに

具体的な実装方法や詳細な仕組みは記述していません。
SAMLやSSOの名前は聞いたことあるけど、どんなものなのかわからない人の足がかりになれば幸いです。

SAMLとは何か?

SAML(Security Assertion Markup Language) は、SSOやID連携で利用される認証情報の規格です。

簡単に言うと、SAMLは「ひとつのサーバーで認証されたユーザー情報を、他のサーバーと安全に共有するための仕組み」で、SSOを実現するための手段のひとつとしてSAMLがあります。

規格が存在することで、いろいろなサービス間とのやり取りが可能になる

他の認証規格との違い

SAMLと似たような技術として、以下のようなものもあります。

  • OAuth:主にAPI認可に使用
  • OpenID Connect:OAuth 2.0をベースとした認証プロトコル

これらの中でも、SAMLは企業内システムでの認証・認可において特に広く使われています。

SSOとは?

SSO(Single Sign-On) とは、一度のログインで利用したいサービスやシステム全てにログインできる便利な仕組みです。

従来のログイン方式の問題点

従来のシステムでは、以下のような問題がありました。

  • システムやアプリケーションごとに異なるログインIDとパスワードが必要
  • パスワード管理が煩雑になり、以下のリスクが発生
    • 簡単なパスワードの設定
    • 同じパスワードの使い回し
    • 上記が原因のセキュリティ面での脆弱性

SSOを導入するメリット

SSOを導入することで、以下のメリットが得られます。

  1. セキュリティの向上

    • 複数のサービスにログインするためのIDとパスワードの組み合わせがひとつで済む
    • 長く複雑なパスワードを設定しても負担にならない
  2. 利便性の向上

    • ログイン時間の短縮
    • パスワード入力の負担軽減

SSOのデメリット

一方で、以下のようなリスクも存在します。

  • IDとパスワードの組み合わせが漏洩した場合、全てのシステムに不正ログインされるリスク

SAMLでSSOを実現するメリット

SAMLが他の認証プロトコルと比べて優れている点は、認証と認可の両方を行えることです。

認証と認可の違い

  • 認証(Authentication):ユーザーが誰であるかを確認すること
  • 認可(Authorization):ユーザーがどのリソースにアクセスできるかを決定すること

例えば、OAuthは主に認可のみを行いますが、SAMLは認証と認可の両方を包括的に処理できるため、企業内システムでのSSO実現において非常に効果的です。

まとめ

ポイント

  • SAML(Security Assertion Markup Language) は、SSOやID連携で利用される認証情報の規格
  • SSO(Single Sign-On) により、一度のログインで複数のシステムにアクセス可能
  • 従来の個別認証と比べて、セキュリティ向上利便性向上を両立
  • SAMLは認証と認可の両方を処理できるため、企業システムに最適

今後の学習について

SAML認証について更に詳しく学びたい方は、以下の点についても調べてみても面白そうです。

  • SAML認証の具体的なフロー
  • IdP(Identity Provider)とSP(Service Provider)の役割
  • SAML AssertionとSAML Responseの構造
  • 実際の実装方法やライブラリの使用方法
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