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JSTQB Advanced Levelに敗北したお話

Last updated at Posted at 2020-12-18

いやー難しかった!!!
悔しい(T^T) くぅぅ~

今回は今年2月に開催したJSTQB Advanced Levelを受験して感じたこと、もっとこうすれば良かったなーと思ったことを自分の戒めとして記事にしようと思います(かなり落ち込みました。。。)
これから受験する人の手助けになれば幸いです。

JSTQB Advanced Levelとは

JSTQBとは「 Japan Software Testing Qualifications Board」の略称であり、日本におけるソフトウェアテスト技術者資格の運営組織です。
要は、ソフトウェアテストに関する知識を認定する資格の事です。
JSTQBについてもっと知りたい方はこちらをご確認ください。
http://jstqb.jp/index.html

※受験するきっかけはこちらの記事に記載しておりますのでご一読ください!
https://qiita.com/iki122/items/991480c3572362065d33

受験してみて感じたこと

受けてみての率直な感想は「むっず。。。」でした。

まず一つ言えるのは圧倒的に勉強が足りていなかったことが挙げられます。
FLの時はシラバスの用語を覚えることを中心にやっていてどちらかというと広く浅く勉強していました。
ALもFLと同じように広く浅く勉強していてまんべんなく漏れがないようにやっていたことがあまり良くなかったのかなと思います。
そもそもテスト技法を実用できるレベルまで達していなかったことも大きな要因でした。

要因にもある通り、ALは事例系問題がメインでテスト技法を実際に使えるかどうかがポイントになってくるので広く浅くやるのではなく一つの議題をより深堀っていくことが重要なのかなと感じました。
また、知らないテスト技法がないようにシラバスに出てくる技法の使い方まで調べておいて理解を深めておくこともかなり効果的だと思います。
ユーザーストーリー系の問題が想像以上に多く、あまり勉強していなかったので苦戦しました。

次回に向けて

受験してみて感じたことにも記載ある通り、テスト技法を実用できるレベルに達していなかったのでシラバスだけでなく他の参考書なども読みながら勉強していきたいと思います。
また、シラバスでは各章ごとにかける時間が違うので優先度をつけて勉強するといい結果につながりやすくなるのかもしれません。

勉強の優先順位

1章 テストプロセス – 300 分
2章 テストマネジメント: テストアナリストの責任- 90 分
3章 テスト技法 – 825 分
4章 ソフトウェア品質特性のテスト - 120 分
5章 レビュー - 165 分
6章 欠陥マネジメント – 120 分
7章 テストツール – 45 分

個人的に勉強しておけばよかったと思う優先度順は3章→1章→5章→4章、6章→2章→7章になります。
※シラバス準拠
http://jstqb.jp/syllabus.html

必須と思うテスト技法

特にテスト技法は自分で扱えるようにしておいた方がいいと思うので
必須で覚えておいた方がいいテスト技法を一部紹介したいと思います。

同値分割法

 ・システム/ソフトウェアへの入力データを「同じ処理が行われる」と想定したパーティションに振り分ける
 ・パーティション内のデータは、システム/ソフトウェアで同じ処理が行われるため、同じものとみなせる
 ・パーティション内の代表的なデータでテストをすれば、同じパーティション内の他のデータもテストしたものとみなすことができる
同値分割法.png

境界値分析

 ・同値パーティションの境界上の値に対する多くの欠陥が潜んでいる。それを効率よく検出するための技法
境界値.png

デシジョンテーブルテスト

 ・デシジョンテーブルの規則(入力条件の組み合わせに対する結果)を用いて、テストケースを設計する
 ・入力データや入力条件に対する出力結果(処理や動作)を表にまとめたもの
 ・複雑な論理を把握するのに効果的
6809551-47ca8b9aa250ce37b70628a17f8fb6717cab71a8.png

状態遷移

 ・状態遷移テストは、状態遷移図/状態遷移表を用いてテストケースを設計する
状態遷移図
 ・状態が遷移する様子を図に書いて図形や矢印などのビジュアルで表現したもの
 ・システムが持つ状態の種類、システムの開始/終了、状態間の遷移が表現される
 ・状態遷移図は、無効な遷移を除外し、有効な遷移のみを表現する
状態遷移.png

ユースケーステスト

 ・ユースケース記述(ビジネスシナリオやシステムの使い方)に基づいてテストケースを設計
 ・ユースケースとは、アクター(ユーザーや他のシステム)とサブジェクト(テスト対象のシステム/ソフトウェア)の相互作用を記述したもの

他にもホワイトボックステスト技法や経験値ベースのテスト技法が存在します。
特に3章のテスト技法については時間が多く設定されているので、
シラバスに記載ある技法を列挙してみて勉強の比重を整理してみるのもいいかもしれません。

まとめ

振り返ってみてやはり勉強時間が足りなかったことが今回の一番の敗因なのかなと思います。
シラバスもかなり量があるので上記のように優先度を付けて勉強していき、
特に3章のテスト技法だけで体感3分の1以上は出題されていた気がするので重点的に復習していきます。
参考書の練習問題や模試などを解いて、自分の弱点を知り、補っていけるようにしていきたいと思います。
ほんとは「合格しました!!」で記事書きたいと思っていましたが、
今回は敗北してしまったので素直に受け止めて合格したときに改めて報告できればと思います。

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