概要
RaspberryPi Zero Wのセットアップを外部ディスプレイやキーボードがない環境で行う必要がありました。その際に、手元のPCとRaspberryPiをUSBケーブルのみで接続し、初期設定を行った時のメモです。
最終的に下記のような手順を踏みました。
- RaspberryPiの起動時にSSHが起動するように設定する。
- RaspberryPiのIPアドレスを固定する。
- RaspberryPiがCOMで認識された場合は、RPI Driver OTGを設定する。
- sshで固定IPに接続する。
環境
- PC: Windows10
- Raspberry Pi Zero W
手順
- Raspbian OSをインストールしたSDカードを用意します。
- RaspberryPiにSDカードを挿入する前に、下記の設定を行います。
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boot内容を書き換えOTG(On the go)を有効にする。
$ touch /boot/ssh $ vi /boot/cmdline.txt dwc_otg.lpm_enable=0 console=serial0,115200 console=tty1 root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 elevator=deadline fsck.repair=yes rootwait modules-load=dwc2,g_ether quiet init=/usr/lib/raspi-config/init_resize.sh quiet splash plymouth.ignore-serial-consoles
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IPアドレスの固定。実際のIPなどは適時変更してください。
$ vi /etc/dhcpcd.conf interface eth0 static ip_address=192.168.10.100/24 static routers=192.168.10.1 static domain_name_servers=192.168.10.1
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- RaspberryPiにSDカードを挿入し、PCとUSBで接続します。
- 電源側ではないほうに接続します。
- デバイスマネージャでRaspberryPiをCOMとして認識した場合は、RPI Driver OTGを設定する。
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ssh pi@192.168.10.100
で接続する。
その他
Bonjour
幾つかのサイトを確認するとBonjourが必要と書かれていますが、おそらく固定IPにしてしまえば不要と思います。
もし必要であった場合は、Bonjourをインストールし、ファイアーウォールでUDP5353の通信を許可してください。
RPI Driver OTG
ドライバがあるサイトは非常にドライバの探し方が難しいです。私の場合は、下記の手順でドライバのダウンロードページへのアクセスリンクを見つけられました。
- 検索窓で、
rpi driver otg
と入力します。 -
Pi Zero OTG Ethernet
というページが検索できるのでクリックします。 - 真ん中あたりに
Télécharger les drivers suivant: RPI Driver OTG
とあってRPIドライバのダウンロードページへのリンクがあります。
windows環境下でのext3の書き換え
windows環境ではext3でフォーマットされていると読み書きができません。幾つかのソフトがありますが、ext2fsdではマウントできなかったので、Paragon soft]lfswinのお試し版でマウントしました。