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Slackにより断片化した集中タイムを取り戻すための、Bot開発

Last updated at Posted at 2017-03-02

Slackは、チーム内のコミュニケーションを取るためにはとても便利なツールです。

しかし、おそらくあなたが気付いているように、Slackはあなたの「集中タイム」を断片化します。投稿をしたら反応が気になる、投稿をしていなくてもどんな話題が交わされているのか気になる、時には重要な情報が飛んで来ることもあるから見逃せない・・・こうして、Slackのタブに灯る「*」マークは一瞬にして集中していた作業時間をストップさせてしまいます。

堅苦しい会議も時間の無駄になりがちですが、その一方でこうしたチャットツールによる「コミュニケーションの断片化」もまた問題であると言えます。

image

そこで今回考案したのが、Slack Refereeです。これは、端的にはSlackチャンネルを休憩スペースにするというアイデアです。つまり、休憩時間中だけ会話が可能で、それが終わったら作業を行う集中タイムに戻る、ということです。

image

コードは以下で公開しています。Heroku Buttonをつけているので、デプロイして使ってみることも可能です。

chakki-works/slack-referee
(Starをいただけると励みになりますm(_ _)m)

icon.jpeg

ちなみに、Botの開発にはbotkitを利用しました。botkitはSlack以外のチャットツールにも対応しているので、Slack RefereeもSlack以外へ転用することができる・・・はずです!

では、このSlack Refereeの機能を紹介したいと思います。

機能

発言の消去

Slack Refereeは、設定された「チャンネルの開放時間」以外に行われた発言を全て消去します(!)。チャンネルの開放時間にコミュニケーションを集中させることで、作業が妨げられることがなくなります。
作業への集中については、個人レベルでSlackを閉じるなどすればいいと思うかもしれません。が、自分以外のチームメンバが発言&チャンネルを見ているとなると、コミュニケーションに齟齬が出る可能性があります。
チーム全体で発言について一定のルールを持つようにする、というのがこの対策のポイントです。

slack_forbit.gif

そう、Refereeを無視して発言をすることはできないのです。発言者には、ダイレクトメッセージで注意と次に紹介する伝言の記録機能が案内されます。

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伝言の記録

とはいえ、チャンネル開放時間に居られるとは限りませんし、待っていると忘れてしまいそうだということもあります。そのため、共有しておきたい情報があればRefereeにダイレクトメッセージを送っておくと、次回のチャンネル開放時にその情報がチャンネルに公開されます。

メッセージを送っておく。

image

チャンネルが解放されると。

image

これでSlackコミュニケーションに秩序が持たされました!

効果

実際発言が削除されるのは、だいぶ不便になるかなと思いました。が、意外とそうでもなかったです。「絶対に通知がこない」とわかっているのはかなり集中力の向上に貢献しましたし、またチャンネルの開放時間が決まっているため相手からの返信を待ち続けるような時間もなくなりました(この方が効果として大きかったかも?)。

Slackでのコミュニケーションにお悩みの際は、ぜひ使ってみてください!

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