はじめに

Laravelでダイアリー共有アプリを制作している中で学んだことをまとめたものです。
どなたかのお役に立てれば幸いです。

本記事の動作環境

Laravel 12.x
Docker + Laravel Sailを使用
macOS (M1)

実現したいこと

ユーザーのブロック機能を実装中
ブロックしているユーザー一覧画面からブロック解除できるようにする
チェックボックスで複数ユーザーを選択し、一括解除できるようにしたい

前提

`blocks`テーブルの構造

create_blocks_table.php

    public function up(): void
    {
        Schema::create('blocks', function (Blueprint $table) {
            $table->id();
            $table->foreignId('blocker_id')->constrained('users')->cascadeOnDelete();
            $table->foreignId('blocked_id')->constrained('users')->cascadeOnDelete();
            $table->timestamps();

            // 同じ組み合わせで複数回ブロックされないようにする（重複登録の防止）
            $table->unique(['blocker_id', 'blocked_id']);
            
            $table->index('blocker_id');
            $table->index('blocked_id');
        });
    }

Userモデルのリレーション

blocks()では、中間テーブルblocksを通して「ブロックしているユーザー一覧」を取得しています。

User.php

    public function blocks()
    {
        return $this->belongsToMany(User::class, 'blocks', 'blocker_id', 'blocked_id');
    }

実装内容

ブロックしているユーザーの一覧に「選択モード」を導入し、
ボタンをクリックすると、各ユーザーの左端にチェックボックスを表示するようにしています。
（コードを見やすくするために、CSSを省略して表示しています。）

resources/views/user_block/blocks.blade.php

    <form method="POST" action="{{ route('blocks.bulk-destroy') }}" x-data="{ selectMode : false }">
        @csrf
        @method('DELETE')
        <div>
            <button type="button" @click="selectMode=!selectMode">
                <template x-if="!selectMode"><span>選択</span></template>
                <template x-if="selectMode"><span>キャンセル</span></template>
            </button>
            <button type="submit" x-show="selectMode">ブロック解除</button>
        </div>
        
        <ul>
            @forelse($blocks as $user) {{-- $blocks には「ブロックしているユーザー一覧」が入っています --}}
            <li>
                <input type="checkbox" name="user_ids[]" value="{{ $user->id }}" x-show="selectMode">
                
                <a href="{{ route('user.profile.show', $user) }}">
                    {{-- 省略 --}}
                </a>
            </li>
            @empty
            <li>ブロックしている人はいません。</li>
            @endforelse
        </ul>
    </form>

チェックボックス、ボタン類の表示、非表示はAlpine.jsで制御
チェックボックスでブロック解除するユーザーのidを配列で取得

ルーティングは以下の通り。

routes/web.php

    Route::delete('/blocks/bulk-destroy', [UserBlockController::class, 'bulkDestroy'])
    ->name('blocks.bulk-destroy');

コントローラで、送られてきたidのユーザーのブロックをwhereInを使って一括解除します。

UserBlockController.php

   public function bulkDestroy(Request $request)
    {
        $request->validate([
            'user_ids' => 'required|array',
            'user_ids.*' => 'integer',
        ]);

        // チェックされたユーザーID（空なら[]）を配列で取得
        $userIds = $request->input('user_ids', []);
        
        $length = count($userIds);
        
        Block::where('blocker_id', $request->user()->id)
            ->whereIn('blocked_id', $userIds)
            ->delete();

        return back()
            ->with('status', $length . '人のブロックを解除しました。')
            ->with('status_type', 'success');
    }

これで、ブロック解除の複数件一括処理がうまくいきました。
最初は以下のようにループ処理で書いていて、それでも動きましたが、whereInの方がシンプルだった上記のようにしました。

    foreach($userIds as $userId) {
        Block::where('blocker_id', $request->user()->id)
            ->where('blocked_id', $userId)
            ->delete();
    }

おわりに

whereInを使うことでループを使わずシンプルに書けました。複数件の一括削除は、様々な場面で使うと思うので、覚えておくと便利ですね。

参考

input

where句について