はじめに
「Cursorが流行っているらしいけど、普段使っているVSCodeと何が違うの?」となんとなくモヤモヤしていたので、自分の理解を整理する意味も込めて記事にしてみました。
対象読者
この記事は、こんな方におすすめです。
- Cursorという名前は聞いたことがあるけど、VSCodeとの違いがよく分かっていない人
- 普段VSCodeを使っていて、乗り換えるべきか気になっている人
- AIコーディング支援ツールの導入を検討しているエンジニア
- CursorとVSCodeの違いを一言で説明できるようになりたい人
逆に、すでに両方使い比べたことがある人には目新しい情報は少ないかもしれません。
1. そもそもCursorとは何なのか
CursorはVSCodeのソースコードをベースに作られた、いわゆる「VSCodeフォーク」のエディタです。そのため見た目やショートカット、設定ファイルの形式などはVSCodeとほぼ同じで、VSCodeに慣れている人であれば違和感なく使い始められます。
大きな違いは、AIによるコーディング支援が拡張機能としてではなく、エディタの中核機能として最初から組み込まれている点です。
2. AI機能の違い
ここが一番の比較ポイントです。
Cursorに最初から入っているAI機能:
- Tab補完:次の1行だけでなく、関連する複数箇所の変更をまとめて予測・提案してくれる
- Cmd+K(Command K):選択したコードに対して、指示を出すとその場でAIが差分編集してくれる
- チャット形式でのコーディング支援
- @Codebaseなどのシンボル機能で、プロジェクト全体を参照した回答が可能
- バックグラウンドで複数のタスクを並行して進めるエージェント機能
VSCode側の状況:
VSCode自体にはAI機能は標準では入っておらず、GitHub Copilotなどの拡張機能を別途インストールする必要があります。ただし近年はVSCode側にも「Agent Mode」のようなマルチステップのタスクをこなすエージェント機能が追加されており、CopilotだけでなくClaudeやCodexなど複数のAIを切り替えて使えるようになってきています。
つまり「AI機能を最初から一体化して使いたいならCursor」「使うAIを自分で選んで組み合わせたいならVSCode+拡張機能」という違いに近いです。
3. 拡張機能の互換性
Cursorは拡張機能マーケットプレイスとしてOpen VSXを使っており、VSCode向け拡張機能の約9割はそのままCursorでも使えます。設定やキーバインドも引き継げるため、移行のハードル自体はそれほど高くありません。
ただし、Pylance、C# Dev Kit、Remote SSH、Live ShareといったMicrosoft純正の拡張機能はライセンスの都合でCursor(などのフォーク)では利用できません。これらを日常的に使っている人は注意が必要です。
4. 料金
- VSCode本体:無料(公式サイト)
- GitHub Copilot:無料枠あり、Proプランは有料(月額)(公式サイト)
- Cursor:無料枠はあるが、AI機能をフル活用するにはProプランが必要で、Copilot Proよりやや高めの料金設定(公式サイト)
「エディタは無料だがAIは別料金」なのか「最初からAI込みの料金」なのかという課金体系の違いとも言えます。料金は変動しやすい分野なので、正確な金額は各公式サイトで最新情報を確認してください(本記事の情報は2026年9月時点のものです)。
5. パフォーマンス
Cursorは内部的にAI関連の処理を抱えている分、メモリ使用量がVSCodeよりやや多め、起動速度もわずかに遅い傾向があるようです。とはいえ最近のPCであれば体感できるほどの差ではないという声が多い印象です。
6. どっちを選べばいいのか
- AIにガンガンコードを書かせたい、AI機能をエディタに統合して使いたい → Cursorが向いている
- 拡張機能の自由度を重視したい、Remote SSHやC#開発などMicrosoft純正拡張が必須 → VSCode(+Copilotなど)が向いている
- とりあえず無料で試したい → どちらも無料枠があるので、実際に両方触ってみて自分の開発スタイルに合う方を選ぶのが一番
おわりに
普段何気なく名前を聞いていたCursorですが、調べてみると「VSCodeのフォークにAI機能を統合したもの」というシンプルな構造だと分かりました。移行のハードルも思ったより低そうなので、今度実際に触って使用感を比較してみようと思います。