- この記事は、IBM Community Japanの主催する2026年ナレッジモール研究における、「WG ID: 2026-C-05 メインフレーム若手技術者の広場」の成果物です。
- 当記事の著作権はIBMに帰属します。詳細はこちらを参照ください。
はじめに
z/OSにおけるAI利用について調査しました。
本記事では,いくつかの最新技術について説明します。
不正検知機能
- IBM z16ではCPUにAIアクセラレータ(CPUの処理速度を上昇させる機構)を内蔵することで、トランザクションの処理中にリアルタイムでAI推論が可能となりました。
- 上記によって,すべてのトランザクションを遅延なく,不正処理がないかのAI分析に通すことが可能となりました。(トランザクション遅延を避けるため、現在10%ほどのトランザクションしか不正分析を通っていない)
- AI不正分析数の増加によってサンプルデータが増えるため,従来の高い誤検知率を大幅に改善できる見込みです。(約90%から40%ほどに減少できる見込み)
watsonx Assistant for Z
- IBM Zに特化したAIチャットボット
- メインフレーム上で動作する対話型のAIエージェント/AIアシスタント
- 自然言語で操作・問い合わせが可能
- Zの専門家の知識が体系化されて組み込まれています。経験の浅いIBM Z担当者でも短期間で仕事に慣れるのを助けてくれます。
watsonx Assistant for Z 画面イメージ

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使用例
- IBM Zの運用に関する質問に対して、watsonx Assistant for Zは理解しやすく実用的な回答と詳細を学習するためのリンクを提供することができます。
- インシデント分析について、watsonx Assistant for Zが過去のインシデント分析に基づき対処法を提示します。
- 手動で実施していたパッチ適用を、watsonx Assistant for Zに実行タイミングを伝えることで自動実行することができます。(失敗した場合でも自動で再実行される)
AIを活用したWLMバッチイニシエータ管理
WLM(ワークロードマネージャー)とは
CPU・メモリ・I/Oなどのリソースを各ワークロード(CICS、Db2、バッチなど)に優先度・目標(Service Class)に基づいて配分するz/OSの中核機能。ルールベース(閾値・優先度)のため、ワークロード急増に追従しにくい、過剰/不足割当が発生する可能性があります。
AIを活用したバッチワークロード管理
- AIが過去データ(SMFなど)からパターンを学習
EX)バッチジョブが月末に増加しやすい、月曜朝に増加しやすいなど - ワークロードが急増する前に、サービスクラスのイニシエータを起動することによって、WLMポリシーで定義された目標をより達成しやすくなります。
まとめ
IBM z/OSは「AIを実行する基幹OS」へ進化中です。現状z/OSのAI利用は企業に広く普及しているわけではないので、これからさらにAI普及させていく必要があります。
参考文献
当資料に掲載の情報・図表に関する注釈
| 番号 | 対象 | 区分 | 出典・利用許諾状況など |
|---|---|---|---|
| *i1 | 製品写真 | 引用 | IBMが提供しているサイトより取得https://www.ibm.com/jp-ja/products/https://www.ibm.com/jp-ja/products/watsonx-assistant-for-z |