本記事の内容とサンプルコード
本記事では、集計構造を持つ「帳票系プログラム」の解説を行う。
IBM i 上に QEOLFF 環境が存在する場合は/QEOLFF/QRPGLESRC/BPL030@YU1.RPGLE ,BPL030@YU2.RPGLE
を、環境がない場合でもサンプルコードは次のURLより取得、閲覧可能である。
■例で使用するサンプルコード
- 地区別受注一覧表(固定 - /QEOLFF/QRPGLESRC/BPL030@YU1.RPGLE
- 地区別受注一覧表(FF - /QEOLFF/QRPGLESRC/BPL030@YU2.RPGLE
- 地区別受注一覧表(印刷装置 - /QEOLFF/QPRTSRC/BPL030P.PRTF
前提条件
以下のリンクより、本コンテンツの FF-RPG サンプルコードを閲覧、実行する環境を整備する
参考リンク
以下、リンクは OS バージョンが V7R5 のリンク先となっているが、サイト左の 「バージョンの変更」 より、自身の環境に合ったバージョンへ変更可能。
- IBM i - ILE RPG 解説書(V7R5)
- IBM i - DDS 印刷装置ファイル
- FFで許可されていない記述集1(FF - /QEOLFF/QRPGLESRC/@USHIDAY11.RPGLE
単純一覧と集計一覧の違い
単純一覧 BPL010@YU2.RPGLE
と集計一覧の BPL030@YU2.RPGLE
を比較すると、自由形式という観点で見た場合、実はコーディング等に特に違いはない。
むしろこの様な集計一覧の場合は、制作者や会社によって流儀が異なり、文化上どの様なプログラム構造を好むかによって、コーディングが大きく異なる。
基本構造は単純一覧と同じとなるが、次の様なサンプル例の様な箇所で異なるのは以下の点が多い
■自由形式
//初回はブレイクさせない
IF W#CNTP <= *ZERO ;
EXSR @SUM1 ; //集計処理
ITER ;
ENDIF ;
~~~「1.」中略~~~
//キーブレイクの判定
IF JHTIKU <> W@JHTIKU ;
EXSR @PTOTAL2 ; //地区計
ELSEIF JHTOKB <> W@JHTOKB ;
EXSR @PTOTAL1 ; //得意先計
ENDIF ;
~~~「2.」中略~~~
EXSR @SUM1 ; //集計処理
~~~「3.」中略~~~
//印刷(見出し※0件の場合
IF W#CNTP <= *ZERO ;
EXSR @PHEAD1 ;
ELSE ;
EXSR @PTOTAL2 ; //地区計
ENDIF ;
- 条件分岐により「小計、中計、総合計」を出力する
- 「1.」出力時には既に次レコードを参照しているため、 退避変数等 に出力内容を保存する
- データ終了時も、退避変数等 には残存データがあるため、対象レコードが、0件と1件以上で処理が異なる事が多い
本サンプルで使用された組み込み関数
ここでは本サンプルで使用された組み込み関数のリンクを掲載する。
■参考リンク
終わりに
今回掲載しているサンプルコードは、キーブレイク(期待する連続する並び順にされたキーの切れ目)を判定し集計しているが、これも一つの手段に過ぎない。
学習方法としては、単純一覧でも良いから、多くを作成、数をこなし自由形式に慣れることが重要となる。
編集履歴
- 作成日:IBMCJ-2023-C06 (CSC)Y.USHIDA 2023.08.22 16:00 [新規投稿]
- 更新日:IBMCJ-2023-C06 ().____ 20__.. : []
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