前提条件
本コンテンツのサンプルコードは、V7R2M0 以上で動作を確認しており、CCSID は 5026 で作成されたソースコードである。
本コンテンツの FF-RPG サンプルコードを閲覧、実行するにあたり、次の手順で環境構築をする必要がある。但し読者が、プログラム実行可能な環境を所持していない場合は、サンプルコードの閲覧のみが可能となる。
(1)QEOLFF(FF-RPG サンプルコード)の復元
QEOLFF(FF-RPG サンプルコード)の復元を行う。
GitHub IBMCJ-2023_FF_RPG SAVFディレクトリより 自身の環境にあったバージョンの SAVF(ファイル名:QEOLFF_yyyymmdd-hhmmss-V7R*M0.savf) をPC等へダウンロードする。原則、自己所有する IBM i バージョン以下であれば動作する
既に自己のPCに git が使え環境にある場合は、GitHub サイトより全てのサンプルコンテンツを次のコマンド
git clone https://github.com/IBMCJ-2023-C06/020-FF_RPG_samples.git
でダウンロード&複製する事が可能。
また git が使えない環境の場合は、GitHub サイト手動で zipファイルをダウンロードする事も可能。
続いてここでは FTP を使用した SAVF の復元例を記載する
(1-1)IBM i 上に任意の SAVF を作成する
# 任意のライブラリ QGPL に QEOLFF という SAVF を作成
CRTSAVF FILE(QGPL/QEOLFF)
(1-2)IBM i 上の SAVF にダウンロードした SAVF を転送する
例)以下 Windowsコマンド・プロンプトを用いた例
ftp xxx.xxx.xxx.xxx
xxx.xxx.xxx.xxx に接続しました。
220-QTCP AT AS400.
220 CONNECTION WILL CLOSE IF IDLE MORE THAN 5 MINUTES.
501 OPTS UNSUCCESSFUL; SPECIFIED SUBCOMMAND NOT RECOGNIZED.
ユーザー (xxx.xxx.xxx.xxx:(none)):hoge
331 ENTER PASSWORD.
パスワード:****
230 HOGE LOGGED ON.
ftp>bin
200 REPRESENTATION TYPE IS BINARY IMAGE.
ftp> put C:\Users\ユーザー名\ダウンロードフォルダ\QEOLFF_20230814-132300-V7R3M0.savf /QSYS.LIB/QGPL.LIB/QEOLFF.FILE
200 PORT SUBCOMMAND REQUEST SUCCESSFUL.
150-NAMEFMT SET TO 1.
150 SENDING FILE TO MEMBER QEOLFF IN FILE QEOLFF IN LIBRARY QGPL.
226 FILE TRANSFER COMPLETED SUCCESSFULLY.
ftp: 2514336 バイトが送信されました 0.40秒 6317.43KB/秒。
ftp> quit
221 QUIT SUBCOMMAND RECEIVED.
exit
入力するコマンド部分の要約は以下の通り(※ xxx.xxx.xxx.xxx は IBM i のIPアドレス等)
ftp xxx.xxx.xxx.xxx
IBM i ユーザー
IBM i パスワード
bin
put C:\Users\ユーザー名\ダウンロードフォルダ\QEOLFF_20230814-132300-V7R3M0.savf /QSYS.LIB/QGPL.LIB/QEOLFF.FILE
quit
exit
(1-3)IBM i 上の SAVF より QEOLFF ライブラリを復元
RSTLIB コマンドを用いた QEOLFF の復元
例)復元コマンド
RSTLIB SAVLIB(QEOLFF) DEV(*SAVF) SAVF(QGPL/QEOLFF)
(2)QEOLFF(FF-RPG サンプルコード)の動作確認
(2-1)CCSID 5026 環境の設定
QEOLFF は CCSID 5026 として提供されているため、ここでは CCSID 5026 環境に併せて動作確認を実施する。
次の様に 5250 セッションの [ホスト・コード・ページ] を 「 930 日本語(カタカナ)」 に設定する。
ユーザーがサインオンした後は、次のコマンド CHGJOB CCSID(5026)
で CCSID を 5026 に変更する。(※既にユーザーのジョブ CCSID が 5026 と分かっている場合は不要)
(2-2)ライブラリ・リスト設定
QEOLFF には予めコンパイル済みのプログラムが既に存在しているため、これを用いて復元が完了後に、動作の確認を行う。
今後 QEOLFF の動作確認、実行、サンプルコードのコンパイルをする際にはライブラリ・リストを以下の様に設定する必要がある。
例)ライブラリ・リスト設定コマンド
- ADDLIBLE LIB(QEOLFF) POSITION(*LAST)
- または EDTLIBL
ライブラリー・リスト編集
システム : AS400
新規/変更情報を入力して,実行キーを押してください。
順序番号 ライブラリー 順序番号 ライブラリー 順序番号 ライブラリー
0 160 320
10 QGPL 170 330
20 QTEMP 180 340
30 QEOLFF 190 350
40 200 360
50 210 370
(2-3)サンプルプログラムの動作確認
次のコマンド CALL PGM(QEOLFF/IPL020@YU2)
でサンプルプログラムを実行し、以下の画面が表示されていれば、導入が正常にされている。
(3)QEOLFF(FF-RPG サンプルコード)の閲覧、編集環境
本サンプルコードを閲覧/編集する方法は以下の方法で可能となっている。
- 5250 のSEU
- VSCode(Visual Studio Code) 等のテキストエディタを使用する
- VSCode の場合は Code for IBM i を導入するとより効果的
参考までに IBM i と VSCode に関する幾つかの外部リンクを掲載しておく
- VSCode(Code for IBM i)の導入に関して
- VSCode の追加機能に関して
- VSCode のIBM i PHP開発に関して
編集履歴
- 作成日:IBMCJ-2023-C06 (CSC)Y.USHIDA 2023.08.20 12:14 [新規投稿]
- 更新日:IBMCJ-2023-C06 ().____ 20__.. : []
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記述されているすべてのお客様事例は、それらのお客様がどのようにIBM製品を使用したか、またそれらのお客様が達成した結果の実例として示されたものです。実際の環境コストおよびパフォーマンス特性は、お客様ごとに異なる場合があります。
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