バイブコーダーの備忘録 / 2026.06
しみじみと感じたこと
VSCodeのターミナルで npm run dev と打つと、なんとなくアプリが立ち上がる。
フロントエンドに指示してるのか、バックエンドに指示してるのか、そういうことを考えなくていい。package.json に書いてある dev スクリプトが、よしなにやってくれる。
これがターミナル単体での開発になると、話が変わる。
「何を」「どこに」「どう実行させるか」を、自分で明示しなきゃいけない。
ターミナルで明示的に動かすとはどういうことか
たとえばフロントとバックが分かれているプロジェクトの場合、ターミナルでは:
# フロントエンドを起動する
cd frontend
npm run dev
# バックエンドを起動する(別タブ or 別ウィンドウで)
cd backend
node server.js
のように、「どのディレクトリで」「何を起動するか」を自分で意識して打つ必要がある。
VSCodeの場合、tasks.json や拡張機能がこのあたりをまとめて面倒を見てくれているので、コマンド1発でフロントもバックも同時に立ち上がったりする。便利。便利すぎて、裏で何が動いているか見えなくなる。
「何に実行を指示するか」が曖昧なままだと困ること
バイブコーディングでAIに「エラーが出ました」と投げるとき、困るのがここだ。
- フロントのビルドエラーなのか
- バックエンドのプロセスが落ちているのか
- そもそもどのプロセスが動いているのか
ターミナル開発を一度でもやっておくと、この切り分けが自分でできるようになる。
VSCodeの便利さは「省略してくれている」のであって、「存在しない」わけじゃない。省略されている工程を知っているかどうかで、詰まったときの対応速度がだいぶ違う。
AIへの質問精度にも直結する
これはビルド/デプロイの話と同じで、自分がどこで詰まっているかを言語化できると、AIの回答が変わる。
「動きません」より「フロントの開発サーバーは立ち上がっているけどバックエンドへのリクエストが通りません」の方が、明らかに的確な答えが返ってくる。
ターミナル開発を一度経験しておくのは、「ターミナルで仕事したい」からじゃなくて、「自分の開発環境を言語化できるようになるため」、という側面が大きいと思っている。
まとめ
- VSCodeは「何に実行を指示するか」を肩代わりしてくれている
- ターミナル単体だと、自分でそれを明示しなければならない
- 一度でもターミナル開発を経験しておくと、詰まったときの解像度が上がる
- 解像度が上がると、AIへの質問も上手くなる
バイブコーディングを続けるとしても、一度くらいは「VSCodeなしで動かしてみる」をやっておいて良かった。そう思った、2026年6月の午後でした。