AMPについて、インターネット上にも情報が少ないので、調べたことをどんどん発信していこうと思います。その第三弾です。
第一弾:楽天レシピのAMP対応状況について調べてみた。
第二弾:ゾゾタウンのAMP対応状況について調べてみた。
今回は、海外の大手オークションサイト「ebay(イーベイ)」のAMP対応状況についてです。
おそらくECサイトで最もAMP対応が進んでいる事例なので、ECサイトでAMPの実装を考えている方は、是非参考にしてみてください。
実際に通常ページとAMPページを見比べると、そんなことまでAMPでできるの?!という発見があると思うので、是非。
ちなみに、AMP対応は商品一覧のみと特殊です。
AMP対応状況
AMP対応時期
ebay公式ブログによると
2016年6月:AMPページを実装
2016年9月日:AMPページが検索結果に表示
AMPページ確認方法
/sch/の下に/amp/を入れることで確認できます。ただし商品一覧ページ限定です。
AMP対応が進んでいるニュースサイトでもレシピサイトでも他のECサイトでも商品詳細ページからAMP対応するのがけっこう、現在のスタンダードだと思っていましたが、ebayはどうやら逆でした。
なぜ、ebayは商品詳細ページをAMP対応していないのか?
これについては、完全に個人的な考えなので間違っているかもですが、これまでのAMPの仕様上、商品詳細ページで商品を購入できなかったことが大きな要因かと思われます。
つまり、
- 通常ページのユーザー導線:「iPhone 7」と検索 -> 商品詳細ページ -> 購入
- これまでのAMPページのユーザー導線:「iPhone 7」と検索 -> AMP商品詳細ページ -> 商品詳細ページ -> 購入
と、formが実装されていなかったことによる、ユーザビリティーの低下を考慮して、商品詳細ページにはAMPを対応していないのではと思います。
商品一覧ページでは、商品詳細ページに遷移するだけなので、特にformの必要もないですし。
もう一つ考えられることとして(コッチが主な理由かと)、AMPページはCDNにキャッシュされてしまうので、商品情報をすぐに変更することができません。
ネットオークションサイトとしては、それが商品詳細へのAMP導入の障害になったと思います。
ちなみに現在アンププロジェクトではamp-freshを実装予定中でして、今後、CDNにキャッシュされたAMPページにもデータがすぐに反映されるようになるみたいです。
AMP実装方法
サブディレクトリ形式(トップドメイン直下に/amp/)
CDN上のAMPページとパラメータ
https://www.google.co.jp/amp/m.ebay.com/sch/amp/Apple-Smartphones/9355/bn_319682/i.html
特にパラメータの設定はしていませんが、サブディレクトリ形式なので、必要ないですね。
(パラメータの設定とは、urlの末尾に?amp=1(例)とすることで、google analytics上などでAMPページのアクセス解析に役立ちます。)
AMPページからの内部リンクパラメータ
アクセス解析用の内部リンクパラメータは設置されていませんでしたが、クリックイベントを非常に細かく設定されており、このあたりで調査できるようにしていると思われます。
例を下に残しておきます。
<a href="https://ebay.com/" data - vars - track = "[{"
ef ":"
LST ","
ea ":"
ACTN ","
pge ":2380231,"
plsUBT ":1,"
app ":"
Testapp ","
callingEF ":"
DFLT ","
difTS ":0,"
eventOrder ":0,"
moduledtl ":"
mi: 4324 | iid: 1 | li: 8280 | luid: 1 | scen: PRODUCTS_PROVIDER ","
parentrq ":"
01 c0a8be1590ab12abd0f11bfff93c3b ","
pageci ":"
3039 cdf6 - ed4e - 42 a6 - 9 ab8 - 37 bce1e97a29 ","
actionKind ":"
NAVSRC "}]">
ampという単語は入っていないので、ちょっと自信ないですが・・・
最後に
ebayは、AMPページの取り組みもさることながら、AMPページの次にユーザーが訪れるページの速度も非常に重要だと考えており、それに向けて実際にGoogleと協議しながら、いろいろと進めているみたいです。
また、ebayについて新しいことがわかったら共有します。