はじめに
CentOS7上のPostfixのメールの転送設定について整理しました。
この記事では、以下の2つの方法について書いていきます。
1./etc/aliasesでメールのエイリアスを作成する
2..forwardでメールの転送設定をする
/etc/aliasesでメールのエイリアスを作成
/etc/aliasesファイルに、転送元: 転送先を指定することでメールのエイリアスを作成できます。
/etc/aliasesファイルはrootユーザのみ変更が可能です。
# Basic system aliases -- these MUST be present.
mailer-daemon: postmaster
postmaster: root
# General redirections for pseudo accounts.
bin: root
daemon: root
adm: root
lp: root
sync: root
shutdown: root
halt: root
mail: root
(省略)
papapapaper: papapapaper@gmail.com
上記の例では、papapapaperユーザ宛てのメールをgmailに転送しています。
メールのエイリアスを作成すると、転送元にはメールが届かなくなります。
# newaliases
/etc/aliasesファイルを変更したら、newaliasesコマンドを実行し、/etc/aliases.db(エイリアスデータベース)を更新します。Postfixは/etc/aliases.dbを参照して転送を行うため、newaliasesコマンドを実行しないと、上手く転送できません。
.forwardでメールの転送設定
各ユーザのホームディレクトリに~/.forwardファイルを作成することで、メールの転送設定を行えます。
転送元のユーザのホームディレクトリに作成した~/.forwardファイルに、転送先のメールアドレスを記載します。
papapapaper@gmail.com
上記の例では、papapapaperユーザ宛てのメールをgmailに転送しています。
設定反映時にリロードや再起動は不要です。
メールのエイリアス作成と同様、転送元にはメールが届かなくなります。
\papapapaper
papapapaper@gmail.com
転送元にもメールが届くようにしたい場合は、上記の様に\ユーザ名を記載します。