はじめに
ProxmoxVEで仮想マシンを運用している人向けです。
ProxmoxBackupServerを導入してみたい人におすすめです。
Proxmox VEは既に導入していることを前提として書いています。
本番環境で動作することを想定しておらず、あくまで検証を目的としています。
ProxmoxBackupServerについて
ざっくりいうとProxmox上で動作しているVMのバックアップが取れる
結構凄い。
ProxmoxBackupServerのここが素晴らしい5選を選んでみました
・オープンソース 無償利用が可能
・エージェントレスでバックアップが可能
・バックアップ領域重複排除の機能
・高速な増分バックアップ
・ファイル単位のリストア
本当にエンタープライズ製品並みに凄いです。
インストール要件
インストールの最小要件があったのでざっくりおきます。
| 項目 | 最小要件 |
|---|---|
| CPU | 4コア |
| メモリ | 最低 4 GiB + バックアップストレージ容量 1TiB につき * 1 GiB |
| OSストレージ | 32 GiB 以上の空き容量 |
| バックアップストレージ | 速くて大容量なもの |
| NIC | 1G以上のNIC |
今回の構成
ハードウェア構成
社内に転がっていたマシンを使わせて頂く。
サーバ:HPE Proliant DL360 Gen10
CPU:16コア32スレッド * 2個
メモリ: 32 GB * 8枚 ( 256 GB )
ストレージ:300G HDD * 2(ハードウェアRAID1)、600G HDD * 2(ZFS mirror)
NIC:1G NIC(管理用)、10G NIC(バックアップ用)
インストール
基本的に画面の通りポチポチ進めていくだけで基本的に問題無し。
今回はリモートマネジメントコンソールのiLOからインストールを実施していく
isoをマウント後、[Install Proxmox Backup Server (Graphical)]を選択

EULAの同意画面が表示されるため、[I agree]を選択

boot用(インストール)のディスクを選択して、[Next]

Timezoneやキーボードレイアウトを選択して[Next]

Password、Email(アラート通知先になります)を入力して[Next]

Hostname、IPアドレス、Gateway、DNSを入力して、[Next] (申し訳程度にIPをmaskしてます)

これでインストールは完了になります。
余談
ハードウェアRAIDを利用しているため、/dev/sdcとして認識している。
深く考えないでインストールしちゃって大丈夫。こんなもん。
初期設定
[IPアドレス:8007]で接続
最初は警告が出るが、詳細を表示し、[IPアドレス]にアクセスするを選択して接続

ユーザ名:root
パスワード:インストール時に設定したパスワードで[ログイン]
この際にデフォルトのレルムが[Proxmox Backup Authentication server]になっている可能性があり
そのままだとログイン出来ないので[Linux PAM standard authentication]に変更してログインしてください。
パッケージの更新
インストール後は儀式的にバージョンアップをしておこう。
今回はサポートに加入しないため、Enterpriseリポジトリを無効化

このままだとパッチを適用出来ないため、No-Subscribeリポジトリを有効化

アップデートの取得 画面上部[アップデート]タブから[再表示]
アップデートがある場合取得しに行ってくれる

Task viewerが開くので [TASK OK]の表示が出たら閉じておこう

コマンドラインが開いて本当にバージョンアップしちゃうよ?って聞いてくるので
[y]を入れて[Enter]

再び再表示を押して何もでなくなったらバージョンアップできている。

バックアップ用のストレージを作る
今回は寄せ集めのディスクを用いてバックアップを検証してみる。
2つのディスク
/dev/sda ※ 600 GB
/dev/sdb ※ 600 GB
これらをZFS Mirrorとして利用する
実際の運用では十分な容量 例えば ミラー構成で2TB*2枚といった安全な構成で設計してください。
事前準備
ディスクを初期化

[ディスクの消去] → [GPTでディスクを初期化]を実施
※新品のディスクの場合[ディスクの消去]は不要
この作業ではPBSにこれは新しく使えるディスクですよーと宣言してる。
GPTが全て[はい]となって初期化される。
ZFSストレージの作成(Backup用領域)
画面左メニュー[ストレージ/ディスク] 画面上部タブ[ZFS]を選択し、[作成:ZFS]

名前を[pbs-data]と入力(Datastoreの名前にもなります。)
利用したいディスクを選択し、RAIDレベルを選択(今回は[Mirror])して、[作成]

ZFS poolが作成される。
このボリュームをバックアップ用のボリュームとして利用する。
ネットワークの通信設定を行う
現時点だとまだIPを振っていないため、PVEと疎通が出来ないので、10G NICに対してIPアドレス[10.0.0.14/24]を振る。
この際のIPアドレスは同じPVEと同じNWだったら何でも可能。
このNICを使ってバックアップを取得するために利用されます。
画面左メニューの[設定]から [ネットワークインタフェース]欄の[対象のインタフェース]を選択し、[編集]
今回はnic4が 10G NICのため、このインタフェースにIPアドレスを設定する。

IPv4/CIDRに[10.0.0.14/24]を入力
自動起動に☑
コメントは任意だが、わかりやすい名前を付けておくと何の用途のNICかわかりやすい
それぞれ設定し、[OK]

この状態で、[設定を適用]するとインタフェースにIPが振られる

同じ要領でPVE側でもIPを設定しておく。
今回バックアップ対象のPVE側はIPを10.0.0.1/24で設定する。
詳細は割愛

ProxmoxBackupServerの
[>_シェル]からプロンプトを起動し、pingを実行し、疎通が取れている事。
ping 10.0.0.1
バックアップDatastore領域をPVEから追加
最初にProxmoxBackupServer側のFingerprintを控えておきます。
画面左上の[ダッシュボード]を開き、画面右上あたりの[指紋の表示]

[コピー]し、テキストエディタに控えておきます。
※後程PVE側で入力します。

PVEを開き、[Datacenter] → [Storage] → [Add] → [ProxmoxBackup Server]

設定値は以下の通り
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| ID | PBSのホスト名を入力 |
| Server | PBSのBackupNIC用のIPアドレスを入力 |
| Username | root@pam を入力 |
| Password | PBSのrootユーザのパスワードを入力 |
| Datastore | pbs-dataを入力(作成したDatastore) |
| Fingerprint | テキストエディタに控えた文字を入力 |
[Add]を押して追加しよう
バックアップ取得
試しにとってみよう
ここにqemuエージェントを導入しているLinuxの仮想マシン(VM-ID 100)がある
サイズは 50 GB のVMディスクで、LVMプールで動いている。

普通のバックアップでは 50 GB まるっと消費してしまうが、PBSにBackupを取得するとどうだろうか
仮想マシンを選択して、[Backup] → [Backup now]
Task viewerが展開されるので、[TASK OK]まで待ってから閉じよう

PBS側のデータストア[pbs-data] → [サマリ] → [ストレージ使用量]を見てみると

何と 25 GB 以下 半分以上も重複と判断してカットしてくれた。
素晴らしい!!
参考情報
最後に
PBSはとっても簡単に導入出来ます。
普通に超おすすめです。
という事で簡単ですが、Proxmox Backup Serverの導入までを画面付きで解説しました。
次回はもうちょっと運用面や、障害を想定したリストア等、実務的な記事を書く予定です。
良いお年を



















