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MacでCommonLispの環境を作成する(妥協)

Last updated at Posted at 2024-01-14

はじめに

元々はRoswell + VSCodeでCommonLispの実行環境を作成したかったのですが、うまくいかなかったので、VSCode + Alive + SBCL + Quicklispでどうにかした際の記録を書いていきます。

インストール

以下のツールをインストールします

  • SBCL
    • CommonLisp本体
  • Quicklisp
    • パッケージ管理
brew install sbcl
curl -O https://beta.quicklisp.org/quicklisp.lisp
curl -O https://beta.quicklisp.org/quicklisp.lisp.asc
gpg --verify quicklisp.lisp.asc quicklisp.lisp
sbcl --load quicklisp.lisp

SBCLの起動中に以下のコードを実行します

* (quicklisp-quickstart:install)
* (ql:add-to-init-file)

シェルの設定ファイル(~/.bashrc~/.zshrcなど)に以下のコード追記します

QUICKLISP_HOME=~/quicklisp

コンソールで以下のコマンドを実行し、設定を反映します

source ~/.bashrc

AliveのREPL環境をインストールします

git clone https://github.com/nobody-famous/alive-lsp.git $QUICKLISP_HOME/quicklisp/local-projects/alive-lsp

VSCodeの設定ファイル(.settings.json)に以下を追記します

{
  〜〜(省略)〜〜
    "alive.lsp.startCommand": [
        "sbcl",
        "--eval",
        "(require :asdf)",
        "--eval",
        "(asdf:load-system :alive-lsp)",
        "--eval",
        "(alive/server:start)"
    ]
}

VSCodeを起動して、拡張機能からAliveを検索します。

インストール後に、LispファイルがあるディレクトリでVSCodeを再起動すると、REPLが自動で起動します。

使い方

コマンド一覧

コマンド 説明
Alt+Shift+Up カーソル下のS式全体を選択状態にする
Alt+Shift+Enter カーソル下のS式をREPLに送る
Alt+Shift+L ファイル全体を読み込む
Alt+Shift+E インライン評価(*1)
Alt+Shift+C 表示のクリア(*2)
Alt+Shift+R REPL上の実行履歴

*1 : Alt+Shift+Enterと違いREPLに読み込んだコードが表示されない
*2 : 手元の環境だとクリアされなかった...

使用例

まず sample.lisp というファイルを作成し、以下の内容を記述してください

(defun sample ()
  (print "Hello World"))

(sample)

(defun sample ()の部分にカーソルをあわせて Alt+Shift+Enterを実行すると式がREPに読み込まれます。

REPL上の cl-user >となっている箇所に (sample) と打ち込んで実行すると以下のように式が実行されます。

(sample)
"Hello Worlds" 
Hello Worlds

また、ソースコード上の (sample) と書いてある行で Alt+Shift+Enter を実行しても同様の実行結果を得られます。

まとめ

とりあえず実行できる環境ができたので良かったのだが、この状態だと裸のSBCLとQuicklispを使って開発しないとイケない状態になっているので辛いです。
RoswellやMondoなどと連携してどうにかしたかったのですが、何故かうまくいかなったので、今回はここまでにしようかと思います...

参考

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