#導入
CMakeの最新バージョンをUbuntuにインストールする方法について紹介する。
#環境
- Ubuntu 18.04.4 LTS
- gcc 7.5.0
- GNU Make 4.1
- OpenSSL 1.1.1
- libssl-dev 1.1.1
今回インストールを試みたCMakeのバージョン
- CMake 3.17.2
#最も簡単なインストール方法
最も簡単にCMakeをインストールするならば、apt-get(CentOSなどのRHEL系統はyum)で下記のようにインストールできる。
$ sudo apt-get install cmake
しかし、これで得られるCmakeのバージョンはいくらか古いものになる。
(自分が確認したcmakeのバージョンは3.10だったと思う)
これ以上の最新版(最新版に限らず別のバージョンも然り)を手に入れるには、直接サイトから手に入れるしかない。
#OpenSSL development package をインストールする
CMakeをインストールするために、OpenSSL development packageが必要になる。
これは、以下のコマンドでインストールすることができる。
$ sudo apt-get install libssl-dev
バージョンの確認は以下のようにしてできる。
$ dpkg -l | grep libssl
ii libssl-dev:amd64 1.1.1-1ubuntu2.1~18.04.5 amd64 Secure Sockets Layer toolkit - development files
これを見るに、version 1.1.1ということらしい。
ちなみに、これに先駆けてOpneSSL自身も以下のようにしてアップデートした。
$ sudo apt-get install openssl
インストールが完了したら、以下のようにしてバージョンを確認しよう。
user@hyasuda:~$ openssl version
OpenSSL 1.1.1 11 Sep 2018
#CMakeをインストールする
CMakeのソースコードは以下のサイトから手に入れることができる。
https://cmake.org/download/
ここでは、当時の最新版である CMake 3.17 をインストールした。
インストールする際には、makeをあらかじめインストールする必要があることに注意すること。
ソースファイル(hogehoge.tar.gz)を上記サイトからダウンロードする。
ダウンロードして展開した後のファイルの中身はいかのようになっている。
$ ls /path/to/cmake-3.17.2
Auxiliary CMakeLists.txt CTestCustom.cmake.in Help README.rst Utilities doxygen.config
CMakeCPack.cmake CMakeLogo.gif CompileFlags.cmake Licenses Source bootstrap
CMakeCPackOptions.cmake.in CONTRIBUTING.rst Copyright.txt Modules Templates cmake_uninstall.cmake.in
CMakeGraphVizOptions.cmake CTestConfig.cmake DartConfig.cmake Packaging Tests configure
この中にあるbootstrapを実行し、そのあとにmakeを行えば良い。詳しくは中にあるREADME.rstを読むと良い。
(というか、ここに書いてある内容はREADME.rstの中身をそのまま説明している)
$ cd /path/to/cmake-3.17.2
$ ./bootstrap && make && make install
これでインストールは完了する。
全て完了した後に、cmakeコマンドでバージョンを確認する。
$ cmake --version
cmake version 3.17.2
#まとめ
僕が試した時にはOpenSSLのdevelopment packageがないところで詰まりましたが、その後は問題なく動作することができました。
もしみなさんが詰まったところなどあれば参考までに教えていただけると嬉しいです。