はじめに
新しい職場でオンボーディング"week経過のhusuiです。
以前、UiPath(ユーアイパス)1というRPA2の会社で、若干業務よりの人として働いていました。3
引き続き、私見的RPA展開メソドロジー
というかポエム
の続きです。
全然体系立てておらず、自分の思考整理も兼ねて書いています。
一通り書き終わった後で全体を俯瞰して体系立ててみたいと思います。
ちなみに前回の記事はこちらです。
注意
本記事はあくまで個人的見解を元とした内容となっております。所属団体の公式見解ではございませんのでご了承くださいね!
常に「守り」と「攻め」の施策を
前回は「勇者」候補たちが非公式な活動を続けられるよう、間接管理部門はいろいろと手を打たないといけない!という話をした気がします。今回はそれぞれちょっと細かく見てみます。
- グライダーたちが 多く長く 飛ぶようにする「守り」の施策
- 定期的にグライダーに問題がないか点検する
- グライダー間で情報連携できるように工夫する
- グライダーに雨や雷が当たらず、風だけが当たるようバリア(?)をはる
- もっと多く飛ばすために常に新しいグライダーを補充する
- グライダーたちが 高く速く 飛べるようにする「攻め」の施策
- グライダーの機体をもっと頑丈にする
- 最新の航空力学をグライダーの機体に反映させる
- グライダーにちょっとしたアシストエンジンをつけてしまう(ズル?)
- 常に最新の高度が確認できるような状態にする
- なるべく山脈等の上昇気流が起きやすい地形でグライダーを飛ばす
- こまめに上昇気流の情報を事前にグライダーに伝える
「守り」の施策
定期的にグライダーに問題がないか点検する
「勇者」または「勇者」候補たちは周りの人たちがやっていないようなことを行なっているので、もし少しでもわからないことが発生するとすぐ詰まって足が止まってしまいます。
それを主催側である間接管理部門の人間は技術的にサポートするのは難しいかもしれませんが、彼らがどんなポイントで悩んでいるのか、詰まっているのかの悩みを聞いてあげることはできます。技術的なものなのか、組織的なものなのか、もしくはそれ以外か…
常に「勇者」または「勇者」候補たちが小さな不安を抱えたままにしないことが大事です。
グライダー間で情報連携できるように工夫する
「勇者」または「勇者」候補たちは前述の通り孤独です。隣に同じ敵と戦っている仲間が一人でもいるだけで精神的に安定します。
なので頻繁に、でも日々の業務や非公式活動自体に大きな影響を与えないよう、個人に十分配慮しつつ彼らがリアルでもバーチャルでも交流できるような場を設けることが必要です。場を設けたからといって「あとは皆さんでご自由に」は御法度です。
主催側である間接管理部門の人間は初めはきちんとその場をリードしてファシリテートする必要があります。そのうち「勇者」候補たちが自分たちでコミュニケーションを自発的にとるようになったら徐々にそこから手を引いて「見守る」ポジションに移行します。
グライダーに雨や雷が当たらず、風だけが当たるようバリア(?)をはる
「勇者」または「勇者」候補たちは非公式な活動を行なっています。事前に彼らの上司等に調整をしていたとはいえ、組織には天災に等しいイベントが発生したり(人事異動等)、彼らと同じレイヤーの他の社員からの圧力?があるかもしれません。
主催側である間接管理部門の人間は、こうした天災や外圧から彼らを守る盾になる必要があります。彼らの上司が変わったのであれば再度きちんとこの活動の大義名分をインプットし理解してもらう必要があります。彼らの同僚が訝しげな目で見てきたら彼らにも同じようなことをするべきでしょう。
とにかくいかなる状況であれ「勇者」または「勇者」候補たちを守る責任があります。
もっと多く飛ばすために常に新しいグライダーを補充する
これはもしかしたら「攻め」なのかもしれませんが…長く飛行距離を稼ぐという点で「守り」として扱っています。
前述した天災(人事異動等)によって、もしかしたらやむをえず「勇者」候補が活動を持続できなくなる状況が発生する場合があります。天災でなくても「勇者」候補自身のプライベートな理由等でやむなくパーティーから外れざるを得なくなることもあるかもしれません。
いつかは来るかもしれないこのような状況のためにも、主催側である間接管理部門の人間は常に「勇者」候補を補充するための活動を継続する必要があります。つまり、「勇者」探しを絶えず続けていくことが大事です。暇になる時なんてありません。
「攻め」の施策
グライダーの機体をもっと頑丈にする
「勇者」や「勇者」候補たちの自己学習についても限界があるかもしれません。個人学習だったり、メンバー同士の勉強会でも、もしかしたら「答え」がわからないまま闇雲に学習を進めて行ってしまうかもしれません。
主催側である間接管理部門の人間は、初めのうちは絶えずRPAツール製品の新機能や新バージョン、他社事例などの情報を彼らに常に提供をしていく必要があります。またはそれに関連するベンダーやIT系メディアの各種イベントがあれば彼らをそれに参加させて常に新しい刺激を与え続けることが大事です。
そう、とにかく彼らに微弱でもいいので電流のような刺激を与え続けることによって活動が停滞しないようにしましょう。
最新の航空力学をグライダーの機体に反映させる
これもよく考えたら前述の「グライダーの機体をもっと頑丈にする」と同じですね。省略します。
グライダーにちょっとしたアシストエンジンをつけてしまう(ズル?)
「勇者」や「勇者」候補たちが学習したり作ったりする中にもやはり限界というものがあります。所詮アマチュアなのでルールがなかったりコピペだらけだったりと、結果は出るけど中身がちょっと…という状況がいずれ発生します。
活動を始めてちょっと経ったくらいの時期に、RPAツールベンダーにお願いして、実際にちょっとしたサンプルをいくつか作ってもらってその勉強会を開いたりすると良い影響が出ます。ポイントなのは初めからベンダーを入れないことです。初めから入れてしまうと「勇者」候補たちはそれに甘えてしまいます。そうならないためにも、まずは「勇者」や「勇者」候補たちに勉強して悩んで試行錯誤してもらっていろいろつまづいたり悩んだりしている時期に、カンフル剤としてこれを投入すると彼らにとてもいい刺激になります。
常に最新の高度が確認できるような状態にする
「勇者」や「勇者」候補たちは活動をつづけていく中で、自分たちのこの活動が全体のスケジュールや到達目標レベルに対してどのポジションにいるのかわかっていないと、真っ暗闇の中方向もわからずがむしゃらに進むという状況になってしまいます。これでは精神的に疲弊してしまいますし、逆にだれてしまう可能性もあります。
主催側である間接管理部門の人間は、かつて立ち上げた大義名分をもとにたてたざっくりとしたスケジュール、ざっくりとした到達レベルと彼らの現状を常に比較把握し、彼らが集まる場でそれを伝えてあげる義務があります。もしかしたら状況がビハインドしているかもしれませんが、そこは犯人探しはせず、つねに全員で(ベンダーも含めて)解決していくスタンスで前向きな姿勢でリードしましょう。つまりPMOとしてしっかりこの活動を管理していきましょう。
なるべく山脈等の上昇気流が起きやすい地形でグライダーを飛ばす
RPAツールは業務の自動化です。非公式な活動の中で学習のために簡単な業務または作業の自動化をいくつか行うのもいいですが、やはり目立った成果もいくつか上げていかないといけません。つまり、比較的多くの人が驚きそうな、喜びそうな成果をあげられるような(これが上昇気流ですね)業務自動化領域がありそうな場所、部署をあらかじめ探す必要があります。
主催側である間接管理部門の人間は、彼らの活動をサポートしつつ、こういった領域がないか常にいろんな部門に声をかけてヒアリングして、どこにその上昇気流がありそうか探索しましょう。彼らが飛躍できるようなネタ探しです。
こまめに上昇気流の情報を事前にグライダーに伝える
主催側である間接管理部門の人間の活動はこの時点でかなり多岐にわたっています。ただこの活動をクローズドな活動にする必要はありません。常に「勇者」や「勇者」候補たちにオープンにする必要があります。もしかしたら彼ら自身もその活動の役に立ってくれるかもしれないからです。
また、情報の透明性は、お互いの人間・部署を超えて疑念を払拭し信頼が生まれるので、チーム全体の結束力にもつながります。
次回に続きます
というわけで今回はここまでにします。
今回はちょっと勢いに任せて書いてみましたが、思いのほかダラダラと長くなってしまいました…
次回は、私がこの活動を継続させる上で最も重要な要素の一つである「ヒトケ」についてまた例によってダラダラ書いてみたいと思います!
それではまた!
まだ視野が狭くレベルが低い私見なので、ぜひ皆様からのアドバイスコメントよろしくお願いいたします。
ディスられると凹むのでお手柔らかにお願いします…
-
Robotic Process Automationの略です。 ↩