メールをSES→S3に保存する(terraform)

SESからS3にメールを保存したい

メールの処理で大きいファイルなどを扱うとき、SNSを使っているとキャパシティーをオーバーしてしまいます。

SES+SNS構成

構成としては以下になります。
SESでEメールを受信できるようにし、メールを送信します。
SESのアクションとしてSNSトピックへの発行を行います。
SNSからは処理用のLambdaへ通知をして処理を行います。
しかし、メールの容量が150KBを超えてしまうとそもそもLabmdaに通知されず、処理もできません。

SES+S3(SNS)構成

そこでS3を使用した構成に変更を行います。
S3を使用すると、150KBを超えるような大きいメールを受信することが可能になります。
公式のページ: S3バケットアクションへの配信

構成は以下の通りです。
先ほどと違う点は受信したメールをS3へ配信するというところです。
SESのアクションとして「S3へ配信」+「SNSへ通知」の様にできるのでこちらを使用します。
SNS→Lambdaの流れは同じです。
Lambdaに通知された内容にはS3のバケット情報、オブジェクトのキー情報が含まれているのでこれらの情報からS3へメールを取得しに行くという形になります。

terraformで作成

• S3を作成
  まずはSESからS3に配信するためのS3バケットを作成します。
  有効期限は7日間とします。

resource "aws_s3_bucket" "mailbox" {
  bucket = "mailBacket"
}

resource "aws_s3_bucket_lifecycle_configuration" "mailbox" {
  bucket = aws_s3_bucket.mailbox.id
  rule {
    id = "mailbox"

    expiration {
      days = 7
    }

    status = "Enabled"
  }
}

• SNSを作成
  オプションとして通知するためにSNSを作成します。
  SNSからのエンドポイントにはメールを処理するLambdaを指定します。

resource "aws_sns_topic" "mail_notification" {
  name = "mail-notification"
}

resource "aws_sns_topic_subscription" "notification_mail" {
  topic_arn = aws_sns_topic.mail_notification.arn
  protocol  = "lambda"
  endpoint  = aws_lambda_function.mail_recv.arn
}

• SESを作成
  aws_ses_receipt_rule_setでルールセットを作成し、aws_ses_active_receipt_rule_setで有効化します。

aws_ses_receipt_ruleの受信ルールではs3_actionを使ってS3バケットにメール内容を配信できるようにします。
topic_arnにSNSを指定することでオプションとして通知を送ることができます。

resource "aws_ses_receipt_rule_set" "main" {
  rule_set_name = var.ses_rule_set_name
}

resource "aws_ses_receipt_rule" "main" {
  name          = "mailnotify-ses"
  rule_set_name = var.ses_rule_set_name
  recipients    = ["${var.recipient_name_prefix}@${var.email_domain}"]
  enabled       = true
  scan_enabled  = true

  s3_action {
    bucket_name = "${aws_s3_bucket.mailbox.id}"
    topic_arn   = aws_sns_topic.mail_notification.arn
    position    = 1
  }
}

resource "aws_ses_active_receipt_rule_set" "main" {
  rule_set_name = "${aws_ses_receipt_rule_set.main.rule_set_name}"
}