入社して3ヶ月。IT未経験で入社した私にとって、生成AIは学生時代から当たり前に使う存在でした。
社会人になって実際に仕事でAIを使うようになり、その距離感が少しずつ変わってきたと感じています。
今回は、その変化についてIT未経験者の目線でまとめてみようと思います。
1. 今まで抱いていた、生成AIへの「率直なイメージ」
私は芸術系の大学に通っており、作品制作の中で生成AIを活用する機会が多くありました。
当時の私にとってAIは、「わからないことを聞けば何でも答えてくれる、
完璧な先生」のような存在でした。作品制作で行き詰まったときや、プログラミングでエラーが解決できないときなど、ChatGPTやGeminiに質問すれば、すぐに答えが返ってきました。そのため、「困ったらAIに聞けば大丈夫」という安心感がありました。
【TouchDesigner×VS Codeの連携作品】
VS CodeでコーディングしたiPhone画面をタッチすると、TouchDesignerで作った映像がリアルタイムに変化する作品です。
実際に、大学の講師や教授陣もAIの使用を推奨しており、作品制作に行き詰まったときは一緒にAIを使って調べることもありました。 「自分で一から悩まなくても、先生(AI)に聞けば大丈夫」と思わせてくれる「最高の救世主」、それがこれまでの私の率直な認識でした。
2. 私にとって生成AIは「便利な道具」でしかなかった
大学時代、生成AIを使うことは特別なことではありませんでした。
課題で行き詰まればChatGPTに聞く。プログラムが動かなければGeminiにエラー内容を貼る。
私の周りでも同じようにAIを使っている人がほとんどだったので、「AIを使うこと」に抵抗を持っている人はいませんでした。そのため、私にとっての生成AIは、「検索より便利なもの」「分からないことをすぐ教えてくれる先生」という感覚でした。
当時、「AIは危険」「人間の仕事を奪う」といったニュースを見ても、正直あまり実感はありませんでした。ITの知識があるわけでもなかった私にとっては、それよりも「すぐ答えを出してくれる便利なもの」という印象の方がずっと強かったからです。
それは、学生だった私はAIが出した答えに責任を持つ場面がほとんどなかったからだと思います。
入社するまでは、「AIが間違えるかもしれない」ということよりも、「すぐ答えを教えてくれる便利さ」の方が圧倒的に大きかったです。
今思えば、私にとってAIは「技術」ではなく、スマホで検索するのと同じくらい身近な存在でした。だからこそ、「AIとの距離感」を意識したことは一度もなかったと思います。
3. 入社して初めて気づいた「AIとの距離感」
学生の頃は、AIは「答えを教えてくれる便利な存在」でした。正直なところ、AIが間違えるかもしれないということを深く考えたことはありませんでした。分からないことを聞けば答えが返ってくる。それで十分だったからです。
でも仕事では、その答えをそのまま使うことはできません。調べ物一つをとっても、「本当にこの情報で合っているのかな」と、自分で確認するようになりました。
仕事では、そのままAIの回答を使うのではなく、自分で裏付けを取りながら進める必要があります。
今振り返ると、私にとってAIは"先生"というより、「優秀だけど、最後は自分で判断しなければならない相手」へと少しずつ変わってきたように感じています。
4. AIを使う上で、一番難しかったのは「聞き方」だった
入社前の私は、「AIに聞けば答えが返ってくる」と思っていました。でも、実際に業務でGeminiを使ってみると、思っていたような回答が返ってこないことが何度もありました。
学生時代は、思いついたことをそのまま聞いても、それなりに答えが返ってきていたので、それで十分だと思っていました。しかし仕事では、「何を作りたいのか」「どんな条件なのか」をきちんと伝えないと、自分が欲しい回答にはなりませんでした。
私はそこで初めて、「AIは何でも分かってくれる存在ではない」ということを実感しました。AIを使いこなすというより、自分の考えを整理し、相手に伝わる言葉にする力の方が重要なのだと感じました。
5. ビジネスを意識して実際にGeminiを動かしてみた
実際に、実務を想定して「Webサイトのお問い合わせフォーム」のコード作成をGeminiに依頼した、実際の画面(指示文)が以下です。
実際に試してみると、「背景」「ルール」「ステップ」を具体的に伝えることで、ようやく自分が求めていた回答に近づいていきました。
学生の頃は、「こんなものを作って」と一言伝えるだけでも満足していました。しかし、仕事ではそれだけでは思い通りの結果になりません。
背景や目的、守ってほしいルール、お手本まで伝えることで、ようやく自分が求めていた回答に近づいていきました。
この経験を通して、AIを使うというよりも、「自分の考えを整理して相手に伝えること」の方が難しいと感じました。AIとやり取りをする中で、自分が思っていることを言葉にする難しさにも気づきました。
6. 私が感じた、生成AIとのちょうどいい距離感
入社前の私は、生成AIは「困ったら答えを教えてくれる先生」のような存在だと思っていました。でも実際に仕事で触れてみると、そのイメージは少しずつ変わりました。
AIは何でもできる魔法の存在ではありませんし、間違えることもあります。一方で、人が目的や意図を伝えれば、とても心強いサポートをしてくれる存在でもあります。
学生だった頃の私は、「AIを使うこと」が当たり前の世代でした。だからこそ、「AIを使うか使わないか」を考えたことはほとんどありませんでした。ですが社会人になって感じたのは、大切なのはAIを使うことではなく、AIとどう付き合うかということです。
今回リサーチを進めながら、自分自身が学生時代に抱いていたAIのイメージを振り返ると、「便利だから使う」という感覚がとても強かったことに気づきました。
今でもAIは私にとって欠かせない存在です。ただ、以前のように「答えを教えてくれる先生」ではなく、一緒に考えてくれる「パートナー」のような存在になってきたと感じています。
これからAIは、もっと身近な存在になっていくと思います。私たちの世代にとってAIは、特別な技術ではなく、日常の中にある当たり前の存在です。だからこそ大切なのは、「使うか・使わないか」ではなく、「どう付き合うか」を考えることなのだと思います。
参考サイト



