初めの一歩
Unreal Engine 5(以下、UE5)初学者が公式チュートリアル動画"Your First Game In Unreal Engine 5"を利用してUE5について学んだ際につまづいた点のメモ。
見出しの[]
内は動画内の時間。
先人のありがたい言葉
チュートリアルを参考にしながらエディタを触る際は
そこで使われているUEと同じエンジンバージョンを使うのがオススメ!
猫でも分かるUnreal Engineの学び方 - 超初心者向け編 - 2023 v1.0
今回のチュートリアル動画の場合、5.0.0を使用するのが正解か(動画の[00:48]を参照)。
本記事は愚かにも当時の最新バージョンである5.4.2を使用した者の記録である。
事前準備
- Epic Games Launcherをインストール
-
Unreal Engine
をインストール- 特に事情がない限り最新版を利用
-
Stack-O-Bot
の入手- チュートリアル内で使用
Stack-O-Botの入手
チュートリアル記事にはFirstGameInUE5_Source.zip
がダウンロードできるようなことが書いてあるが、直接当該のzipファイルがダウンロードできるわけではない。
LauncherからStack-O-Bot
をインストールしてみるとStackOBot/Content/FirstGameInUE5_Source.zip
が置かれていた。こちらを解凍して利用する。
Your First Game In Unreal Engine 5
公式のチュートリアル動画を見て学ぶ。
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公式ページ - Your First Game In Unreal Engine 5
- 公式ページはブラウザウィンドウ内を占める動画の面積が小さい
- マルチディスプレイで全画面表示できない場合はYouTubeで閲覧した方が便利
- 公式ページはブラウザウィンドウ内を占める動画の面積が小さい
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- シングルディスプレイ環境だとこちらの方が便利
-
日本語字幕があるので適宜利用する
-
Editorの言語設定は英語にしておいた方が動画と同一の表示となり混乱が少ない
- 上部メニュー
編集
>エディタの環境設定
-
地域&言語
>エディタの言語
>英語(English)
- 上部メニュー
Sphereがない[1:50]
CreateメニューにSphere
と入力してもSphere
が表示されず、表示されるのはTrigger Sphere
のみ。Editorの言語設定を英語にすることでSphere
が表示されるようになる。
日本語でSphere
に相当するのは形状
>球
。一々言語の違いでつまづくのは面倒なのでEditorの言語設定を英語にする。以降、言語によるつまづきは扱わない。
画面最下部のConsole Command欄にculture=en
と打つことで簡単に英語に切り替えられる。culture=ja
で日本語に。
SkyLightを追加しても空が出ない[1:33]
※動画を見直したところCreate Sky Atmosphere
を押していたので、単に手順を見逃しただけだった
Create SkyLight
を押してSkyLight
を追加するも、真っ暗なまま。赤いエラーメッセージが表示される。
A sky light with real-time capture enable is in the scene. It requires at least a SkyAtmoshpere component. ..
メッセージにしたがいSkyAtmosphere
を追加することで空が表示される。
Env. Light Mixer
> Create Sky Atmosphere
SM_Crate.FBXがない[3:47]
Stack-O-BotをインストールしてFirstGameInUE5_Source.zip
を解凍するとProps
ディレクトリの下にある。
頂点カラーが白一色[7:27]
SM_Crate.FBX
のインポート時に頂点カラーが無視されている。
Vertex Color Import Option
をReplace
に変更して、Reimport Base Mesh
をクリックすると頂点カラーが正しく反映される。
-
Content Drawer
>SM_Create.FBX
を開く - 画面右の
Details
タブ >Import Settings
>Mesh
>Vertex Color Import Option
-
Replace
に変更
-
- 画面左上
Reimport Base Mesh
をクリック- 頂点カラーが白一色から変更されていることを確認
Replace Selected Actors withの候補にCubeがない[9:22]
RECENTLY PLACED
とある通り、一度Cube
を置くと表示されるようになる。
ライトの方向の変更方法が分からない[18:24]
急にライトを回転させているが操作方法が不明。
Directional Light
を選択して回転させればよい。
キーボードのE
を押すと回転モードになる。Q
で選択モードに戻る。
F_FlatRockが置けない[24:31]
Foliage
の岩(F_FlatRock)のアイコンをクリックしてもドーム状のエフェクトが出ず、クリックしても岩を配置できない。
Filiage
の岩のアイコンにカーソルを合わせるとチェックボックスがある。チェックボックスをクリックするか、岩のアイコンをダブルクリックすることでチェックが入り、Foliage
が有効になる。この状態でようやく配置可能になる。
動画もよく見るとチェックが入っている。
3ベクターノードの追加方法が分からない[40:18]
動画では突如出現する3ベクターノード。
キーボードの3
を押しながら左クリックすることでConstant3Vector
ノードを追加できる。
動画だと一つしかない出力が4つに増えているが、おそらくバージョンアップで3値それぞれ分けて出力できるようになったのであろう。
1
を押しながら左クリックでConstant
(スカラー定数)、2
を押しながら左クリックでConstant2Vector
(二値定数)、4
を押しながら左クリックでConstant4Vector
を追加できる。
MI_BotFaceがなぜか明るい[41:24]
動画ではマテリアルのプレビューが黒字に緑の楕円形になっているが、実際のエディタ上では全体的に明るく表示されてしまう。
MI_BotFaceノードのBaseColorへの入力からParamノードを外した後に、BaseColorが灰色になっている。
MI_BotFaceノードのBaseColorの右にある灰色の四角をクリックして黒くすることで動画と同じ見た目になる。
余談。
動画ではM_BotFace
になっている。しかしSKM_Antbot.fbx
をImportするとMI_BotFace
が追加される。
動画の37:59を確認するとMI_BotFace
となっている。38:33辺りでM_BotFace
に変更されている。
ルールとしてMaterialの接頭辞はM_
であるから修正したのであろう。
BP_Botが移動方向に向かない[44:13]
Orient Rotation to Movement
にチェックを入れた後、動画ではBP_Bot
がぐるぐる回転しているが、実際には向かない。
BP_Bot
のDetails
>Pawn
>Use Controller Rotation Yaw
のチェックを外すことで動画と同様の挙動となる。
State Machineが追加できない[47:18]
Add New State Machine...
が存在しない。
state machine
で検索したときに出てくるAnimation
>State Machines
>State Machine
を選べばよい。
A_Ant_Walkアニメーションがループしない[50:04]
歩きだして1ループでアニメーションが停止してしまう。
Loop Animation
を有効にすればよい。
ABP_Bot
>AnimGraph
>Locomtion
>Walk/Run(state)
>A_Antbot_Walk
>Details
>Settings
>Loop Animation
にチェックを入れる。
SM_PressurePlate_Platformが白くない[1:01:44]
SM_PressurePlate_Platform
が白ではなくSM_PressurePlate_Frame
と同じ色になってしまう。動画ではFrame
の方がピンク、Platform
は白で表示されている。しかし、実際には両方ピンクで表示される。
M_Plastic
を見直すと頂点カラーを無視してピンクにしているように見える。
下図のようにBaseColor
に入力する値を調整することでPlatform
が白で表示されるようになった。Stack-O-Bot
のML_Base
にそれらしきものがあったので参考にした。