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ChromebookにapkファイルからAndroidアプリをインストールする(デベロッパーモード不要)

Last updated at Posted at 2020-08-25

はじめに

ChromebookにはAndroidアプリをインストールできますが、基本的にはPlayストアからのみインストールできます。
adbを使えばapkファイルからインストールできますが、そのためにはChromebookをデベロッパーモードに切り替える必要がありました。
今回デベロッパーモードに切り替えずにCrostini(Linux開発環境)を使ってapkファイルから野良アプリのLINE Liteをインストールできることを確認したため、記事にします。
(ver.84にて確認)

※Android 11アップデート済の機種ではワイヤレスデバッグを使用することでLinux開発環境なしでapkをインストールできることを確認したため、下の方に手順を追記しました(22/08/17)。

Crostini(Linux開発環境)のインストール

まず初めにCrostini(Linux開発環境)をインストールします。
ChromeOSの設定画面からオンにするだけでインストールできます。
Screenshot 2020-08-25 at 20.17.01.png

「オンにする」を押下しウィザードを進み、インストールが完了すると以下のようなターミナルが起動します。
Screenshot 2020-08-25 at 20.19.30.png

adbコマンドのインストール

apkファイルからアプリをインストールするために使用するadbコマンドをインストールします。
まずはパッケージを更新します。

sudo apt update && sudo apt upgrade

Screenshot 2020-08-25 at 20.19.54.png
adbコマンドをインストールします。
目的はapkファイルのインストールだけなのでaptから入れます。

sudo apt install adb

Screenshot 2020-08-25 at 20.21.35.png
adbコマンドをインストールできました。

ADBデバッグを有効化

Chromebookの中のAndroidコンテナにADBで接続するための設定変更を行います。
設定画面の「Linux(ベータ版)」から「Androidアプリの開発」を選択し、「ADBデバッグを有効にする」を有効化します。
※一度有効化すると無効化する際に初期化が必要になります。ご注意ください。
Screenshot 2020-08-25 at 20.22.12.png
Screenshot 2020-08-25 at 20.22.27.png
有効化すると再起動されます。
Screenshot 2020-08-25 at 20.22.34.png
再起動後に以下の確認ダイアログが表示されるので、「確認」を押下します。
IMG_20200825_202324~01.jpg
ログイン後に以下のメッセージが表示されるため、許可するにチェックを入れてOKボタンを押下します。
Screenshot 2020-08-25 at 20.24.37 - Display 1_01.png

AndroidコンテナにADB接続

apkファイルのインストールを行うためにAndroidコンテナにADB接続します。
ターミナルを起動し、以下のコマンドを実行します。

adb connect 100.115.92.2:5555

Screenshot 2020-08-25 at 20.25.52.png
adb devicesで現在ADB接続されている端末が確認できます。
100.115.92.2:5555 deviceがAndroidコンテナです。

apkファイルからAndroidアプリをインストール

準備が整ったのでapkファイルをインストールします。
ADBを使ったインストールのコマンドは以下の通りです。
今回はLinux側のホームディレクトリ直下にapkファイルを置いてます。

adb -s 100.115.92.2:5555 install [apkファイルのパス]

Screenshot 2020-08-25 at 20.31.43.png
Successと表示されればインストール完了です。
今回はLINE Liteをインストールしてみました。
(arm64-v8a版はインストール失敗したのでarmeabi-v7a版をインストールしました。)
Screenshot 2020-08-25 at 20.31.59 - Display 1.png

注意点

ログイン画面に下記の文言が表示されるようになります。
IMG_20210711_183556~01.jpg

追記1(2021/10/01)

Android向けに提供されているパッケージインストーラのapkをadb installすると、
ファイルアプリや外部のアプリストアからアプリを直接インストール/アップデートできました。

追記2(2022/08/17)

追記(2023/03/07)
ChromeOS M110にてワイヤレスデバッグを有効化することができなくなったため、
以下の方法は利用できません。

Android 11にアップデートされたChromebookはワイヤレスデバッグに対応しています。
ワイヤレスデバッグを使用すれば他のPCを使ってChromebookにadb接続できるため、
Linux開発環境が使用できないChromebookでもapkをインストールできそうです。

ワイヤレスデバッグを有効化

Chromebook側でワイヤレスデバッグ機能を有効化します。

  1. ChromeOS設定 → Google Play ストア → Android設定を管理 → デバイス情報 → ビルド番号を連打し開発者向けオプションを有効化
  2. ChromeOS設定 → Google Play ストア → Android設定を管理 → システム → 開発者向けオプション → ワイヤレスデバッグ → ON
    (ChromeOSのデベロッパーモードをオンにすると書いてあるが、実際にデベロッパーモードに切り替わる訳ではない=Powerwashされない)
    220817_001.png
    220817_002.png
  3. 確認ダイアログの許可をクリック
    220817_003.png

他PCとペアリング&接続

ペア設定コードを用いて他PCとペアリング(adb pair)した後に、接続(adb connect)を行います。
IPアドレスやポート番号、ペアコードは変化するので手元の端末に表示される値に読み替えて下さい。

  1. 「ペア設定コードによるデバイスのペア設定」をクリックし、アドレスとペアコードを確認する
    220817_007.png
  2. 他のPCで下記コマンドを実行してペアリングを行う(ポート番号①を使用)
    adb pair 192.168.10.3:35829
    
  3. 実行後に表示される「Enter paring code:」にペアコード043740を入力しEnter
  4. Successfully paired to 192.168.10.3:35829 [guid= 〜 ]と表示される
  5. 下記コマンドを実行してadb接続を行う(ポート番号②を使用)
    adb connect 192.168.10.3:45011
    

apkをインストール

adb installを実行する

adb -s 192.168.10.3:45001 install [apkファイル名]

Successと表示されればインストール成功。
220817_009.png
(ver.104にて確認)

以上

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