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産業用ラズパイ RevPi Core3 :セットアップ準備

Last updated at Posted at 2019-02-27

はじめに

この記事では弊社ハーティングで取り扱っているRevolution Piシリーズより、標準モデルRevPi Core3のセットアップについて書いていきます。Revolution Piシリーズは製造業などの産業用用途向けに設計された Raspberry Pi 搭載の小型産業用PCです。Raspberry Pi Compute Module 3 を搭載し、RaspbianベースのOSで動作します。Raspberry Piで動かすことのできるプログラムを使用することができます。
インターフェース拡張モデルにRevPi Connectという製品もあります。[参考:製品ページ]
(RevPi Connectのセットアップ準備も、電源の配線以外はRevPi Core3と同様です。電源配線については追記として記載していますので、以下ご参考ください。)

電源投入をする前の準備として以下の内容を記載します。
・配線前に控えておいた方がよい印字情報
・電源の配線方法と配線材
・本体以外に用意する周辺機器

本体の印字の確認

シリアルとMACアドレス

・シリアル:USBポートの左下にQRコードと数字が3列あり、中段の数字がシリアルです。
・MACアドレス:LANポートの下の英数字です。

ログイン用のユーザ名とパスワード

初期設定時のログイン用ユーザ名とパスワードが本体の正面から見て右側の面に印字されています。
・ユーザ名:USERNAME FOR SHELL
・パスワード:DEFAULT PASSWORD FOR WEBSITE AND SHELL

セットアップの際に必要となる情報ですが、印字そのものがとても小さいため写真などで控えておくと拡大でき便利です。印字の近くにある二次元コードをスマートフォンのアプリで読み取って確認することもできます。(本投稿の写真ではモザイクをかけています)

電源

電源は本体下部の黒い4ピンコネクタ端子台に24Vの安定化電源やACアダプタなどを配線します。ここではプラグ付きのACアダプタにDCジャックを使用して接続する方法で行います。

コネクタ端子台に配線

本体とコネクタ端子台の隙間にマイナスドライバを軽く差し込み、てこの様に動かすと簡単に取り外せます。
ケーブル差込口は、ねじ部分をドライバで回すことで開閉します。差込口の左端から24V(赤)、0V(黒)の順にケーブルを差し込んでねじを締めます。ケーブルを配線した後、コネクタ端子台をRevPiに取り付けます。

※追記:RevPi Connectの電源コネクタは2段スプリング端子になっており、上段に実配線します。下段は外部渡り配線(赤と緑の配線)があり、そのまま使用します。8ピンの端子にはそれぞれに左右に分かれたオレンジのブロックがついています。左側のブロックをマイナスドライバで押し下げることで、コネクタの上段の差込口が開きます。

RevPi Connect本体の電源は、このコネクタの左端の1にDC24V(+)、その隣の2に0V(-)を配線します。ケーブルやフェルールなどの配線材はRevPi Core3と同じものを同様に使用するので以下ご参考ください。

直流配線用のケーブル
直流配線ではプラス(+)に赤、マイナス(-)に黒のケーブルを使用するのが一般的です。ケーブルサイズが0.35~2.5m㎡のものを使用します。
[参考:エーモン ダブルコード 0.75sq 6m 赤/黒 M272 (Amazon) ]

フェルール端子・圧着工具
被覆を剥いたケーブルの銅線がばらけないようにフェルールを使います。ケーブルのサイズに合ったフェルールと、フェルールをケーブルに圧着するための工具を用意します。[参考: フェルール ワゴ FE-0.75-6N-GY (ミスミ)、圧着工具 ワゴ バリオクリンプ4 (ミスミ) ]

ACアダプタに接続

コネクタ端子台に接続したケーブルのもう一方の端を24Vの安定化電源もしくはACアダプタに接続します。
ケーブルの先端には、RevPi側のコネクタ端子台に配線したのと同じようにフェルールを使用します。

DC24V ACアダプタ
RevPiは最低11W必要なので、24V 0.5A~1A程度のACアダプタを使用します。DCジャックを接続できる2.1mmプラグがコードの先端についたものがあります。
[参考:スイッチングACアダプター24V 1A(秋月電機)]

DCジャックに配線
2ピン端子台つきのDCジャックに、フェルールをつけたケーブルの端を配線します。ジャックに+と-が書かれているので、プラスの方に赤、マイナスの方に黒のケーブルを差し込みます。固定方法はRevPiのコネクタ端子台と同様に、ねじをドライバで締めます。
[参考:ねじ端子台付きDCジャック(秋月電子)]
 

配線が済んだら、RevPi側のコネクタ端子台と、DCジャックの端子台の部分を確認します。24V(+)の方に赤、0V(-)の方に黒のケーブルとなっていることが確認できたら、DCジャックをACアダプタのプラグに差して電源の配線は完了です。電源投入する際に、ACアダプタを通常の家庭用100VコンセントやACタップに繋ぎます。

周辺機器

USBキーボード・マウス

USB 2.0 Type-Aが2ポートあるので、USBキーボードとマウスを接続します。
ワイヤレスマウスは、無線2.4GHzのものは使用できますがBluetoothのものはこの段階ではペアリングできないため使えません。

モニタ・HDMIケーブル

RevPi Core3上部のMicro HDMIポートからHDMI対応モニタに接続します。Micro HDMI~HDMIの変換ケーブルか変換アダプタが必要です。変換アダプタの形状が大きいものだと、本体の筐体と干渉して差せないことがあります。
 
※無理に差し込むと機材側のコネクタが損傷し映像出力ができなくなります。十分ご注意ください。

Windows PC・LAN ケーブル

セットアップの中で、RevPi Core3にキーボードやモニタを接続せずにWindows PCからリモートでアクセスし操作できるようVNCリモートソフトウェア(VNC Viewer)の設定を行います。その際にPCとLANケーブルが必要になるので用意しておきます。

準備は完了です

・ユーザ名、パスワード、MACアドレス、シリアルNo.を控える
・電源の配線
・マウス、キーボード、モニタを接続
以上が完了したら電源を入れ、セットアップに移ります。セットアップについては次の記事に書いていきます。

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