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PC-G850 の ROM を吸い出す

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Last updated at Posted at 2026-07-21

はじめに

最近、PC-G850 をいじるのが面白くなってきたので、追加で調達しました。

image.png

PC-G850V (画像上) の ROM 吸出しは以前やったのですが、やり方をすっかり忘れてしまいました。

PC-G850 の ROM を吸い出す

エミュレータ『g800』の最新版は ROM がなくてもそこそこ動作しますが、やっぱり ROM を吸い出して動作させてみたいのです。

See also:

ROM を吸い出すのに必要なもの

PC-G850 の ROM を吸い出すには USB シリアル変換ケーブルと作業用のパソコンが必要です。

See also:

通信設定

〔TEXT〕 〔S〕(SIO) 〔F〕(Format) と順に押すとシリアル通信の設定が行えます。

image.png

image.png

パソコン側の通信ソフトと設定を合わせてください。

パソコン側の通信ソフト

パソコン側の通信ソフトは何でもいいのですが、Windows の場合には『PB-1000 Data Communicator32』を使うのが簡単でいいと思います。

image.png

COM15 まで対応かつ、管理者権限での実行が不要です。

See also:

吸い出す ROM の場所

PC-G850 の ROM は 2 箇所から吸い出す必要があります。

アドレス 内容 ファイル名
0000~003F Header base.txt
C000~FFFF ROM BANK romxx.txt

まずは BASIC から MON 〔Enter〕と入力して、機械語モニタ (MACHINE LANGUAGE MONITOR) へ移動します。

image.png

Header (base.txt) は

W0,3F

で吸い出せます。問題は ROM BANK で、ここはバンク切り替えしながら吸い出す必要があります。G850 系だけでも吸い出すページ数が異なります。

機種 ページ数 ページ
PC-E200 5 00h~04h
PC-E220 8 00h~07h
PC-G850 18 00h~11h
PC-G850S 19 00h~12h
PC-G850V 22 00h~15h
PC-G850VS 22 00h~15h

バンク切り替えにはまるひろさんのサイトにある COPYROM を使います。アーカイブを適当な場所に解凍し、R コマンドで copyg850.hex を読み込みます。

R

image.png

G5500 として実行します。

G5500

image.png

すると、次のように表示されると思います。

image.png

A= の後の数字は 16進数なのですが、これは A レジスタの値なので、画像のように常に 00 とは限りません。03 かもしれませんし、A8 かもしれません。表示された元々の値が何であれ、切り替えるページ番号を入力します (入力後〔Enter〕)。

ページ番号が切り替えられ、指定バンクの ROM 領域が RAM 領域にコピーされたら機械語モニタのプロンプトに戻るので、W1000,4FFF で保存します。

W1000,4FFF

image.png

PC-G850 (無印) の場合、これを 00,01,02,03,04,05,06,07,08,09,0A,0B,0C,0D,0E,0F,10,11 とページを切り替えながら rom00.txt,rom01.txt,...rom11.txt と保存します。つまり、ポケコン側は、

MON
G5500 (00 を入力)
W1000,4FFF
G5500 (01 を入力)
W1000,4FFF
...
G5500 (11 を入力)
W1000,4FFF

と、ひたすら吸い出し作業を行う事になります。

改変版 COPYG850

COPYG850 を G5500 で実行する際、A レジスタの内容は毎回変わる (元に戻る) ので、どこまで吸い出したのか分らなくなる事があります。次に掲載する改変版は初回起動時に 00h で始まり、実行するたびに値が +1 されるようになっています。

起動したら基本的には〔Enter〕を押すだけなのですが、値を書き換えて任意のページだけ吸い出す事も可能です。

COPYG850M.ASM
100     ORG 5500H
110     DI
120     IN A,(69H)
130     PUSH AF
140     LD A,(DATA)
150     CALL 0BD09H
160     OUT (69H),A
170     INC A
175     LD (DATA),A
180     LD HL,0C000H
190     LD DE,1000H
200     LD BC,4000H
210     LDIR
220     POP AF
230     OUT (69H),A
240     EI
250     RET
260DATA:DB 00H
270     END

機械語モニタの R コマンドで読み込ませられる hex も用意しました。

COPYG850M.HEX
:10550000F3DB69F53A2055CD09BDD3693C3220550E
:105510002100C0110010010040EDB0F1D369FBC9BA
:01552000008A
:00000001FF

これで「今、何時だい?」って時そばのような状況に陥る事もないでしょう (^^;A

おわりに

PC-G850 系の最終モデルは『PC-G850VS』なのですが、PC-G850VS は他の 3 機種 (無印, S, V) とは違い、システムが Flash ROM に格納されています。このため PC-G850VS に限り、理屈的には定期的に通電しないとデータリテンションの問題が発生します。

ものすごく大雑把に言うと ROM の内容が消えます。PC-G850VS は 2009 年製造開始なので、15 年くらい通電しなかった個体は普通にあるかもしれませんね。

PC-G850VS に限った事ではないのですが、ROM は実機が動くうちに吸い出しましょう。

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