はじめに
@masushin さんの記事の二番煎じです (^^;A
設定
以下、blueMSX に MSX0 (Stack) 環境を構築する方法です。
Step1
HRA! さんの BIOSDUMP.DSK
を使って ROM をダンプします。
https://github.com/hra1129/for_MSX0/tree/main/dump_tool/for_msx0_bios2
MSX0 でこのディスクイメージから起動すると自動で ROM ダンプが開始されます。
内容 | ファイル名 |
---|---|
Main ROM | MSX0BIOS.ROM |
Sub ROM | MSX0EXT.ROM |
IoTBASIC | MSX0IOT.ROM |
X-BASIC | MSX0XBAS.ROM |
KanjiBASIC | MSX0KDR.ROM |
KanjiROM | MSX0KFN.ROM |
MSXDOS1 | MSX0DOS.ROM |
MSXDOS2 | MSX0DOS2.ROM |
全部で 8 つのファイルがディスクイメージ内に生成されます。
機種を切り替えながらダンプ
この作業を Setup Utility の Type を MSX
/ MSX2
/ MSX2+
と切り替えながら 3 回行います。
---- Setup Utility -----*
msx0-71053463951412
ver:0.11.08
>Exit
MSX System Unit0
Disk BIOSDUMP_2.DSK <-- これ
Type MSX2 <-- これ
Ram Size 256K
Dos MSX-DOS2
Slot NONE
BIOSDUMP.DSK
をコピーし、BIOSDUMP_1.DSK
BIOSDUMP_2.DSK
BIOSDUMP_2+.DSK
とリネームして MSX
/ MSX2
/ MSX2+
環境で起動するとよいでしょう。
Step2
ダンプした BIOS は DiskExplorer などで *.ROM
ファイルをローカルへコピーしておきます。
Step3
GitHub から blueMSX 用マシン構成ファイル を DL します。
このマシン構成ファイルは『MSX0 Stack』のファームウエアバージョン 0.05.04 のスロット構成に準拠しています。
SLOT | 0x0000 | 0x4000 | 0x8000 | 0xC000 |
---|---|---|---|---|
0-0 | BIOS_MAIN | BIOS_MAIN | ||
0-1 | IoT | |||
0-2 | X-BASIC | X-BASIC | ||
0-3 | SCC ⾳源 | |||
1 | (GAME) | (GAME) | ||
2 | ||||
3-0 | RAM | RAM | RAM | RAM |
3-1 | MSX-DOS2 | MSX-DOS2 | ||
3-2 | BIOS_SUB | KANJI | KANJI | |
3-3 | DISK | DISK |
『MSX0 Stack』のファームウエアバージョン 0.07.08 以降で対応している RS-232C や MIDI には対応していません。
Step4
ダンプした ROM を blueMSX 用マシン構成ファイルのそれぞれ次のサブフォルダに格納してください。
機種 | パス |
---|---|
MSX 環境でダンプした BIOS ファイル | Machines/Shared Roms/MSX0/MSX1/ |
MSX2 環境でダンプした BIOS ファイル | Machines/Shared Roms/MSX0/MSX2/ |
MSX2+ 環境でダンプした BIOS ファイル | Machines/Shared Roms/MSX0/MSX2+/ |
Step5
blueMSX をインストールします。
blueMSX は "Program Files (x86)" 以下にインストールしない事をオススメします。64bit Windowsでは設定ファイルがバーチャルストアに書き込まれてしまうからです。
バーチャルストアは C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\VirtualStore\Program Files (x86)
にあります。
Step6
blueMSX のインストールフォルダ\Machines
に Step4 までで作った blueMSX 用マシン構成ファイルを上書きします。
バーチャルストアが作られている場合はバーチャルストアに上書きしてください。
Step7
blueMSX を起動し、[ツール | マシン構成編集]
で MSX0 のマシン構成を選びます。
『MSX0 Stack』実機とほぼ同じように動くはずです。
『MSX0 Stack』実機で選べる機種とメモリの組み合わせがすべて選べます。
blueMSX のコマンドラインパラメータ
blueMSX にコマンドラインパラメータを渡して任意の環境で起動させる事ができます。以下抜粋です。
パラメータ | 説明 |
---|---|
/machine <"name"> | マシン構成を指定します。 |
/diskA <filename> | A: のディスクイメージを指定します。 |
/diskB <filename> | B: のディスクイメージを指定します。 |
/diskAzip <filename> | A: のディスクイメージ (zip 圧縮) を指定します。 |
/diskBzip <filename> | B: のディスクイメージ (zip 圧縮) を指定します。 |
/rom1 <filename> | スロット #1 の ROM イメージを指定します。 |
/rom2 <filename> | スロット #2 の ROM イメージを指定します。 |
/rom1zip <filename> | スロット #1 の ROM イメージ (zip 圧縮) を指定します。 |
/rom2zip <filename> | スロット #2 の ROM イメージ (zip 圧縮) を指定します。 |
/fullscreen | フルスクリーンで起動します |
おわりに
『blueMSX』で作業して、ある程度の動作確認まで行って『MSX0 Stack』に持って行く事ができるので便利です。
『MSX0 Stack』実機ではクロックアップも 2 倍程度までしかできませんからね...