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MSX0からBIOSをダンプしてOpenMSXでMSX0相当の環境を作る

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MSX0をゲットしたのはいいものの、MSX0上で開発作業をするのはかなりきついです。
開発作業はエミュレータを利用した方が効率がよいですが、利用するには実機のBIOSが必要になります。ここでは、MSX0からBIOSをダンプしてOpenMSXでMSX0相当の環境を使用できるようにする手順をまとめます。

以下でダンプツールを公開してくれている方がいますので、これを利用します。

ちなみに、引用ですが大事なこと。

MSX0 から BIOS等の ROMイメージをダンプするツールです・ダンプして得られた
ROMイメージは、その MSX0 の所有者のみ使用することが出来ます。
MSX0 を手放した時点で使用することは出来なくなります。
ダンプした BIOS を、第三者へ配布・コピーすることは禁じられています。
取り扱いにご注意下さい。

Step1

上記レポジトリから BIOSDUMP.DSK をダウンロードしてSDカードのDSKフォルダ内に置きます。
BIOSDUMP.DSK を起動ディスクとしてMSX0を起動します。

スクリーンショット 2024-09-28 234416.png

自動でBIOSをダンプしてくれます。現時点ではDOS2のROMはうまくダンプできないそうなので、上図のような状態でもとりあえずOK。

Step2

ダンプしたBIOSは BIOSDUMP.DSK に保存されているので、DiskExplorerなどでROMファイルをローカルへコピーしておきます。

スクリーンショット 2024-09-30 011019.png

Step3

OpenMSXをインストールします。

インストール後、一度OpenMSXを起動します。(Windowsの場合)Documentsフォルダに OpenMSX フォルダが出来ているのでOpenMSXは一旦終了し、 OpenMSX/share/machines 以下に BIOSDUMP.DSK からコピーしたROMファイルをすべて置きます。

また、ダンプツールをダウンロードしたGithubレポジトリから MSX0.xml もダウンロードして同じ場所に置きます。

スクリーンショット 2024-09-30 011926.png

Step4

Catapultを起動します。OpenMSXをインストールすると一緒にインストールされるOpenMSXの起動用フロントエンドです。

スクリーンショット 2024-09-30 012436.png

初回起動時はConfigurationのダイアログがでるのでそのままOKします。

スクリーンショット 2024-09-30 012830.png

もしでなければ、メニューのFile->Test MSX Hardwareを選択します。

スクリーンショット 2024-09-30 012719.png

設定ファイルのスキャンが行われます。

スクリーンショット 2024-09-30 013116.png

うまくいっていれば、MSX type のプルダウンメニューに MSX0 が追加されています。

スクリーンショット 2024-09-30 013231.png

MSX typeMSX0 を選択してOpenMSXを起動してみます。

スクリーンショット 2024-09-30 013527.png

OpenMSX上でMSX0 BIOS でMSXが起動します。

Step5

これでOK!と言いたいところですが、現状はフロッピーディスクドライブが機能しません。開発作業をするにはディスクが必須なので、DSKイメージをマウントできるExtensionを追加する必要があります。

必須ではないですが、View->Display Broken COnfigurations のチェックを外しておきます。このチェックがついていると、現状使用できないMSX Type や Extension も一覧に表示されてしまいます。

スクリーンショット 2024-09-30 014710.png

使用するExtensionに必要なROMを以下より取得します。

NextorのGithub Release v2.1.1 から Nextor-2.1.1.SunriseIDE.ROM、それと Relase v2.1.0 の tools.zipをダウンロードしておきます。

ダウンロードした Nextor-2.1.1.SunriseIDE.ROM をドキュメントフォルダの openMSX/share/systemroms に置きます。
そうしたら、Catapultでもう一度 メニューのFile->Test MSX Hardwareを選択して、設定ファイルを再スキャンします。

うまくいっていれば、Extensionsのリストに SunriseIDE Nextor が追加されています。

スクリーンショット 2024-09-30 015649.png

Step6

Exntensionsのリストで SunriseIDE Nextor を選択状態にして、Hard Disk Drive で適当なDSKイメージファイルを指定します。下図では例として、MSX0に付属していたMSX-DOS2のディスクイメージを指定しています。

スクリーンショット 2024-09-30 015918.png

起動すると、

スクリーンショット 2024-09-30 020222.png

DSKイメージを読み込まれて、この例ではDOS2が起動します。いままでMSX0で使用していたDSKイメージが読めるので、おおむねMSX0実機相当として利用することができます。ただし、HardDisk Drive としてディスクイメージをマウントしているので起動中はDSKイメージの切り替えができません。

tools.zip には NEXTOR.SYS などの Nextor関連ファイルやツールが含まれているので必要に応じてコピーし起動ファイルを作ります。

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