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エンジニアがプロダクトマネージャーと対話する際に覚えておくこと

Last updated at Posted at 2022-12-17

概要

「INSPIRED ― 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント / マーティ・ケーガン著」を読んで、エンジニアがプロダクトマネージャーと対話する際に参考になりそうな文章をまとめています。

プロダクトマネージャー

そもそもどのような職種なのか?

プロダクトマネージャーの責任は明快だ。可能性を評価し、何を作って顧客に届けるのかを判断することだ(p. 58)

プロダクトマネージャーの4つの重要な責任

エンジニアは(有能な)プロダクトマネージャーに以下を期待して良さそうである。

(プロダクトマネージャーが)開発チームにもたらさなければならない重要なことは4つある。(1)顧客に対する深い知識、(2)データに関する深い知識、(3)自分たちのビジネスとステークホルダーに関する深い知識、(4)市場と業界に対する深い知識(pp.61-62)

それぞれの項目について、以下に詳細を示す。

(1)顧客に対する深い知識。

(必要な責任として)真っ先に挙げられるのは、実際のユーザや顧客についての深い知識である。明確に言うと、プロダクトマネージャーは、顧客の専門家として広く認められなければならない。顧客が抱える問題、悩み、欲望、考え方、そしてビジネス向け製品の場合には、仕事のやり方や購入の意思決定方法を知る必要がある。(p. 59)

(2)データに関する深い知識。数理的センスも求められそうである。

データの扱いと分析に長けていることが期待される。定量的なスキルと定性的なスキルの両方が、求められるのだ。 ... ほとんどのプロダクトマネージャーは毎朝30分ほどつかって、分析ツールでそれまでの24時間に起きたことを把握する。見るのは、製品の販売とり応用強の分析結果である。また、A/Bテストの結果も確認するであろう。(pp.59-60)

(3)自分のビジネスに対する深い知識。ステークホルダーとの対話のハブになっているらしい。

ビジネスとその仕組みについての理解であり、ビジネスの中で自分の製品が果たす役割を理解することである。 ... 肝心なのは、様々なステークホルダーを知ること、特に彼らが見えないところで課している制約を知ることである。通常、重要なステークホルダーは、統括管理、販売、マーケティング、財務、法務、事業開発、カスタマーサービスなどの代表者である。(p.60)

(4)市場と業界に対する深い知識。

あなたがいる市場と業界についての深い知識である。これにはライバル企業の情報だけではなく、キーとなる技術の動向、顧客の行動と期待、関連する産業のアナリストのフォロー、市場と顧客に影響を与えるソーシャルメディアの役割を理解すること(pp.60-61)

エンジニアとプロダクトマネージャーの対話

どのようなコミュニケーションを取ればよいのか?

2つのタイプの議論が日々行われる。1つ目のタイプは、プロダクトマネージャーが製品を発見するために取り組んでいることについて、エンジニアにアイデアや情報を求める状況だ。2つ目のタイプは、プロダクションに入れるために、エンジニアが取り組んでいる課題に関して、プロダクトマネージャーに詳細を確認するためのものだ。(p.78)

プロダクトマネージャは達成すべき目的を、エンジニアは実現する手段を考える。プロフェッショナルとして、お互いの領域をリスペクトして干渉しないほうが良さそうである。

たいていのプロダクトマネージャーは、経営幹部やステークホルダーが作りたいと思っているものを詳しく説明されるのを嫌う。同じように、エンジニアも普通、プロダクトマネージャーから何かの作り方を詳しく説明されるのを嫌がる。だから、技術に通じているのはいいことだが、その知識を使ってエンジニアの代わりに仕事をするのは良くない。(p.79)

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